興味津々

プラド美術館ベラスケス展2018開催 前売り券とチケット入場料 見どころは?


スペインのプラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光が、
 2018年やって来ます!
プラド美術館に集められた17世紀の絵画に浸れる瞬間です!
案内人は“ミッチー”こと及川光博さんです。
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光の
開催日時と前売りチケットや入場料、
そして、プラド美術館展の見どころなどをお伝えします。
  

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 開催


マドリードにあるプラド美術館は、
スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。

本展は、プラド美術館の誇りであり、
西洋美術史上最大の画家のひとりである
ディエゴ・ベラスケス(1599-1660年)の作品7点を軸に、
17世紀絵画の傑作など61点を含む70点(うち9点は資料)をご紹介します。

今回の
『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光2018』は、
東京・上野の 国立西洋美術館と神戸の兵庫県立美術館で開催されます。

プラド美術館展 ベラスケス2018 国立西洋美術館のチケット入場料


国立西洋美術館
『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』が
2018年2月24日(土)~5月27日(日)まで、国立西洋美術館で開催されます。

会期
2018年2月24日(土)~5月27日(日)

会場
国立西洋美術館(東京・上野公園)http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7

交通案内
  JR上野駅下車(公園口)徒歩1分
  京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
  東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分

開館時間
午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日(ただし3月26日(月)、4月30日(月)は開館)

今後の諸事情により、開館日、開館時間等を変更する場合がございます。
最新情報は、展覧会公式サイトにてご確認ください。https://artexhibition.jp/prado2018/

観覧料金
当日     前売・団体
一般 1,600円 1,400円
大学生 1,200円 1,000円
高校生 800円     600円

前売券
2017年10月3日(火)~2018年2月23日(金)まで販売。
ただし、国立西洋美術館では2017年10月3日(火)~2018年1月28日(日)まで販売。

超早割ペア券の販売は終了しました。

プラド美術館展 ベラスケス2018 兵庫県立美術館のチケット入場料


兵庫県立美術館
『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』が
2018年6月13日(水)~10月14日(日)まで、兵庫県立美術館で開催されます。

会期
  2018年6月13日 (水)~10月14日 (日)

会場
  兵庫県立美術館(神戸市)
〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号[HAT神戸内]

開館時間
  午前10時~午後6時(金曜日、土曜日は午後8時まで)
  ※入館は閉館の30分前まで

休館日
  月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日休館)

観覧料金
当日     前売     団体
一般 1,600円 1,400円 1,400円
大学生 1,200円 1,000円 1,000円
70歳以上 800円         700円

前売券の販売開始は2018年春を予定しています。

※高校生以下無料。 
※団体は20名以上。
※前売は一般、大学生のみ。
※障がいのある方は各当日料金の半額(70歳以上除く)その介護の方1名は無料。
※一般以外の当日券の購入および障がい者割引の適用には要証明。
※県美プレミアムの観覧は要別途観覧券(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)。

プラド美術館展 日本語ガイドは及川光博さん!


★及川さんプレゼンター就任コメント
「10年前、初めてのスペイン旅行で訪れたプラド美術館。

ベラスケスの作品をはじめ、
あのとき観た名画の数々に上野で再会できると思うと胸が躍ります。

さて、この度、
本展のプレゼンターとして皆様のご案内役を務めることとなりました。

エントランスで毎日お出迎えしたいところですが、
今回は皆様の耳元で作品をご紹介します。

お耳汚しではありますが、ぜひ音声ガイドをご利用ください。

また、公式ホームページでは随時、
本展覧会の魅力を動画などでお届けしますのでご覧ください。

それでは、皆様のご来場をお待ちしています☆

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光の見どころ

スペイン美術の黄金時代の中心人物 ディエゴ・ベラスケス。

ベラスケスは19世紀後半に、マネなどのよって再発見され、
西洋美術史における最大の画家として位置づけられています。

スペインと日本の外交樹立150周年を記念して開かれる
『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』の核として、
希少なベラスケスの作品7点がやって来ます。

スペインが誇るベラスケスを中心とした歴史あるプラド美術館の名品が公開されます。

ベラスケスは、17世紀のスペインを代表するだけでなく、
西洋美術史上最も傑出した画家のひとりで、
その卓越した技術は、
マネやピカソといった近代の画家たちにも強い影響とインスピレーションを与えました。

ベラスケスは、西洋美術史の中でも絵画の黄金期と言われた、
バロック期を代表する画家で、
整然とした約束事で描かれてきたそれまでの絵画と比べ、
ベラスケスの作品には彼独自の視点や世界観が感じられます。

その特徴は大きく三つ挙げることができます。

まずそのひとつ目は、ベラスケスが描く対象に向ける視線です。

例えば、『バリューカスの少年』は、
当時エンターティナーとして宮廷に住み込んでいた道化たちの一人を、
肖像のモデルとして描いたもので、
彼は相手がどのような身分であれ、ひとりの人間として、
その内面性を描き出そうとしました。

同様に、ベラスケスを庇護したフェリペ4世の肖像『狩猟服姿のフェリペ4世』なども、
ことさら権威主義や華美に描かず、狩猟服姿で堂々とした雰囲気を醸し出しています。

さらに二つ目の大きな特色は、ベラスケスが色彩を基本としながら、
「染み」によって描くという、非常に独創的な絵画世界を作り出したということです。

それはディティールを緻密に積み上げていくような写実性ではなく、
近くで見ると「染み」のようにしか見えない、
大胆で荒々しく素早い筆運びをしていることです。

ところが場面全体を離れて見ると、染みのように見えた部分は、
非常にリアルな質感や輝きを見せているのです。

そうした筆致がマネら印象派やピカソにも影響を与えた理由のようです。

そして三つ目の特色となるのが、作品に描かれた視線の複数性です。

『フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像』では、
彫刻家モンタニェースが描きかけている線描は、フェリペ4世の姿なのです。

しかしモンタニェースの視線は鑑賞者を見ています。

そして鑑賞者はそのまま肖像画を描いているベラスケス自身とも重なるのです。

つまりこれは芸術家ベラスケスが作り出した虚構の世界であることを示唆しているのです。

ベラスケスとフェリペ4世

ディエゴ・ベラスケスとはどんな人だったのでしょうか?

ベラスケスは、1599年6月6日、
ファン・ロドリゲス・デ・シルバと、ヘロニマ・ベラスケスの間に、
スペインのセビーリャで生まれました。

正式名は『ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス』
とんでもなく長い名前ですね!

1611年、フランシスコ・パチェーコの工房に入り、徒弟修業を始める。
1617年3月、徒弟修業を修了。画家試験に合格し、セビーリャの画家組合に加入。
1618年4月23日、パチェーコの息女フアナと結婚。
1623年10月6日、スペイン国王フェリペ4世の国王付き画家に任命される。
1627年、国王が4人の宮廷画家を集め、絵画コンクールを開催。
    ベラスケスが1位となる。
1627年3月7日、国王の私室取次係に任命される。
1628年、マドリードに到着したルーベンスと知り合う。
1643年1月6日、王室侍従代に任命。
1647年、王宮の『八角の間』建設の検査官兼会計官に任命。
1652年2月16日、王宮配室長に任命。
1660年4月、西仏国境のフェザン島にて、
     王女マリア・テレサと、フランス国王ルイ14世の婚礼会場の設営を監督。
     マドリード帰還後に病床に伏し、
     8月6日、死去

17世紀スペイン絵画の黄金期を代表する画家で、
国王 フェリペ4世に気に入られ、宮廷画家として活躍しました。

当時、画家という職業は、職人として認められていなかったのですが、
美術好きのフェリペ4世は彼を厚遇しました。

晩年のベラスケスは貴族として、また王の側近としての地位も与えられ、
宮廷装飾の責任者を命じられていました。

19世紀の印象はにも強い影響を与え、
その素早い筆の運びによるタッチが、マネらにもインスピレーションを与えたのです。

あとがき

ベラスケスは、スペイン国王フェリペ4世にずいぶん愛された人だったのですね。
及川光博さんのプラド美術館CM動画が見どころをバッチリ案内してくれます。
ますます『プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光』が楽しみです!

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