節分の豆まきイベントがある京都の神社仏閣はたくさんありますが、
どの節分祭もオススメのイベントばかりです。
いろんな趣向が凝らされていて、
厄を祓いする善男善女でいっぱいです。
京都に伝わる豆まきの作法や行事食とともに、
豆まきや追儺の行事 鬼退治のイベントをご紹介します。
節分の豆まきイベント 京都に伝わる豆まきの作法と行事食
節分に豆まきイベントがある京都の神社仏閣や花街では、
立春を前に、厄を祓う節分祭の行事があちこちで行われます。
京都の節分祭は豆まきだけでなく、
御火焚きや、恋文を代筆した懸想文(けそうぶみ)売りなど、
個性的な行事が多いことが特徴です。
弓で邪気を払う神事や、
花街では芸妓さんや舞妓さんがコスプレをする『節分のおばけ』という風習もあります。
本来、節分は春夏秋冬を区切る節目の日のことで、年に四回ありましたが、
現在では、立春の前の日のことを節分と呼んで、いろいろな行事が行われます。
昔は、季節の変わり目には邪気が生じると考えられていて、
節分には鬼や災難を追い払う厄除けとして『追儺』の行事が行われました。
節分に追儺の行事が行われるようになったのは室町時代以降のことで、
鎌倉時代末期までは、十二月の晦日に行われていました。
また、立春は年の改まる日とされていたので、
節分は一年の穢れを祓い、無病息災を願う習慣とされていました。
節分の前日に、大豆を一升枡かお三方にいれて神棚に供えます。
これを『福豆』と言い、節分当日の日暮れまでに豆を炒ります。
夜になったら家中の戸を開け放ち、
鬼を追い出すように「鬼は外、福は内」と、二回ずつ繰り返しながら豆を撒きます。
撒き終わったら福を逃さないように、窓や戸を閉めます。
その後、それぞれの年齢の数、または数え年の数だけ豆を食べます。
この豆を『年取り豆』といって、一年の無病息災を祈ります。
京都の家々では節分の晩、門口や家の軒下に、
焼いたイワシの頭を柊の枝に刺してつるします。
柊の葉にはギザギザのトゲがあり、
疼ぐ(ひいらぐ)=ヒリヒリ痛むことから柊(ひいらぎ)と呼ばれる由来があります。
イワシの悪臭は鬼(厄)が嫌うと言われ、
トゲのある柊は「鬼の目突き」という異名を持っています。
鬼の嫌がるものを吊るして魔除けにするのです。
近頃、節分の夜には、その年の神様がおられる方向(恵方)を向いて、
七福神にちなんで、七つの具材が巻かれた恵方巻を、
切らずに一本丸ごと無言で食べるというという風習が盛んにおこなわれていますが、
この風習はそれほど歴史はないようです。
一説によると、海苔業界の商戦が発端のようで、
それにコンビニや大手スーパーの便乗戦略によって広まったということです。
京都の家庭では、
鬼も嫌がる「イワシの焼いたん」と「畑菜の辛し和え」が節分の行事食の献立でした。
節分の豆まき 追儺の行事と鬼退治イベントがある京都のおすすめ節分祭17
千本釈迦堂
2月3日 PM15時~
800 年近く伝承されて来た行事が『おかめ福節分会』です。
千本釈迦堂の本堂では木遣音頭奉納が行われます。
上七軒の舞妓によるおどりの奉納、
おかめ法要が行われた後、茂山狂言会による鬼追いの儀が奉納され、
そのあと、演者らも加わり豆まきが行われます。
境内のおかめ像が、西陣織のきもので着飾る姿に注目です!
住所: 京都府京都市上京区溝前町
電話: 075-461-5973
最寄り駅: 北野白梅町駅[出口]から徒歩約13分
千本釈迦堂(大報恩寺) http://www.daihoonji.com/
吉田神社
吉田神社の節分祭は室町時代に執行されて以来、信仰と伝統を誇る京洛の一大行事です。
例年約50万人の参拝者が訪れ、
境内は多くの露店と厄除祈願やくちなし色の御神札を求める参拝者の人波で埋め尽されます。
2月2日 午前8時 節分前日祭 疫神祭
午後6時 追儺式(鬼やらい神事)
3日 午前8時 節分当日祭
午後11時 火炉祭
4日 午前9時30分 節分後日祭
2・3日の両日には約800店の露店が立ち並びます
・疫神祭は本宮前日祭に引き続いて大元宮に於いて行われます。
疫神(=災いをもたらす神)に「荒ぶる事なく山川の清き地に鎮まります」事を祈り奉るために、門外に向かって祭事が斎行されます。
・追儺式は前日の午後6時本宮に於いて行われ、
俗に「鬼やらい」と呼ばれ親しまれております。
平安京鎮護の神として、また全国の神を祀る社として、
鬼すなわち悪神を追い払い諸人の不幸を除いて、人々の幸福と平和な生活を願います。
・火炉祭は当日午後11時より行われます。
祭典では、納められた古神符守札に宿る神霊が元の御座にお還りになられる様、
浄火を点じ焼き納めます。
住所 〒606-8311 京都市左京区吉田神楽岡町30番地
電話&FAX TEL 075-771-3788 FAX 075-771-2877
ご祈祷受付時間 午前9時~午後5時まで(同 社務所開設時間)
京都市バス「京大正門前」停留所より 徒歩 約5分
吉田神社 http://www.yoshidajinja.com/
平安神宮
2月3日 節分祭
平安神宮の節分行事は、古式のままに行う大儺之儀をはじめ、
年の節目にふさわしい祓いの行事が終日にわたって繰り広げられます
奉納狂言 午前11:30~
節分祭 午後1時~
大儺之儀 午後2時~
豆まき・大火焚神事 午後3時~
鬼を払う四つ目の方相氏(ほうそうし)が珍しい。
方相氏とは、古代中国の伝承に登場する鬼神。
追儺式(ついなしき・・・鬼やらい)の時に先陣を務める異形の神。
〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町97
TEL:075-761-0221 / FAX:075-761-0225
市バス5系統、洛バス100号系統
「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車 北へ徒歩5分
平安神宮 http://www.heianjingu.or.jp/
聖護院門跡
2日は堂内で柱源護摩が厳修され、
3日は甘酒の接待、年男福女の除災招福の豆まき、採燈大護摩供が行われる。
節分の御礼は厄除に霊験あらたかと多くの人が全国から受けにくる。
〒606-8324
京都市左京区聖護院中町15
TEL 075-771-1880
FAX 075-752-4088
熊野神社前下車。ひとつ北の通りを東へ160メートル。
聖護院門跡 http://www.shogoin.or.jp/
蘆山寺
太鼓と法螺貝の音を合図に松明と宝剣を持った赤鬼、大斧を持った青鬼、
大槌を持った黒鬼が大師堂前の特設舞台に出現します。
三鬼が踊りながら修法の妨げをするのですが、護摩供の秘法、追儺師の邪気払いの法弓、
そして蓬莱師、福娘によって撒かれる蓬莱豆及び福餅の威力に追われて
鬼は門外へ逃げ去るのです。
また、当日は秘佛である、元三大師が鬼を退治したと云われる『独鈷・三鈷』ならびに、
大師が宮中で使用したと伝わる『降魔面』が当日に限り特別開帳されます。
2月3日
追儺式鬼法楽・鬼おどり 15時~
鬼のお加持 14時15分 16時
所在地: 〒602-0852 京都府京都市上京区北之辺町397
電話: 075-231-0355
京都市バス・京都バス 府立医大病院前バス停 徒歩3分
蘆山寺 http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/index.html
藤森神社
節分当日
節分祭・祭事 午前10時~
太鼓・舞楽等の奉納 午後 6時~
追儺式 豆まき 午後8時~
〒612-0864 京都市伏見区深草鳥居崎町609
TEL 075-641-1045
FAX 075-642-6231
京阪墨染駅下車徒歩7分・JR藤森駅下車徒歩5分・市バス藤森神社前下車
藤森神社 http://www.fujinomorijinjya.or.jp
八坂神社
2月 2日 09:00~ 節分祈願祭
厄除・健康・幸福を祈ります。
先斗町(午後1時)、 弥栄雅楽会舞楽(午後2時)、宮川町(午後3時)
それぞれ奉納後豆まきがあり、 参道商店街(午後4時)の豆まきがあります。
境内において景品付福豆授与・甘酒の接待があります。
2月 3日 09:00~大年社祭
2月 3日 節分祭
3日今様(午前11時)、祇園甲部(午後1時)、祇園東(午後3時)
それぞれ奉納後、豆まきがあり、参道商店街(午後4時)の豆まきがあります。
境内において景品付福豆授与・甘酒の接待があります。
住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
電話番号:075-561-6155
最寄り駅:祇園四条駅から徒歩約7分
八坂神社 http://www.yasaka-jinja.or.jp/
北野天満宮
2月3日
節分の日は立春の前日(旧暦の大晦日)にあたり、
向う一年の災厄を祓い、病いを除く祈りをこめた年中行事が追儺です。
本殿での節分祭の後、神楽殿にて「北野追儺狂言(きたのついなきょうげん)」、
上七軒の芸舞妓さんによる日本舞踊の奉納、豆まきが行われます。
災難厄除けのお札やお守りの授与もあります。
住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町931
電話番号:075-461-0005
最寄り駅:北野白梅町駅から徒歩約10分
北野天満宮 http://www.kitanotenmangu.or.jp/
須賀神社
節分の日は、須賀神社でももちろん豆まきが行われます。
しかし参拝者のお目当てはそれだけではありません。
ここの節分会の見ものは、二人組の「懸想文売り」がこの時だけ姿を現すことです。
懸想文売りは烏帽子をかぶって水干を身にまとい、
覆面で顔を隠し目元だけを出しているという、なんとも怪しげな格好。
彼らは文(ふみ)をつけた梅の枝を右手に持ち、左手には懸想文を持って、境内を歩きます。
この文にどんなことが書かれているのか伺うと、
「この文は縁談や商売繁盛の願いを叶えてくれるお守りです。
人に知られないように鏡台やタンスの引き出しの中に入れてください。
すると着物が増え、容姿が美しくなり、良縁にも恵まれますよ」と告げてくれるのです。
夫婦神がまつられている須賀神社で節分祭の2日間だけ、
再び懸想文売りが現れるようになりました。
この2日間は、懸想文を買いに大勢の女性が神社にやってきます。
出典:「京都旅行ドットコム 京都の四季のお祭りとイベント」
所在地 京都府京都市左京区聖護院円頓美町1
TEL 075-771-1178
市バス「熊野神社」より徒歩5分
六波羅蜜寺
六波羅蜜寺の節分会は、古くから行われていましたが、
六波羅念仏を中心とした追儺式が行われるようになったのは、享保年間(江戸時代)のことです。
六波羅念仏が追儺式の中心として用いられた理由は、
当時の住職 慈舟和尚が御本堂と御仏像小修理を行った際、
出来映えが悪く、また『土蜘蛛』の精なるものが、勧行の都度現れ、
慈舟和尚の御心を悩まし続けていた時、
六波羅念仏の謹中「かどの群れ」
(現在の五条大宮西入付近で、現・中堂寺六斎会と推察する)が、
大太鼓、鉦などを打ち続け、これを退散させたという故事によるものです。
住所:〒605-0813 京都府京都市東山区轆轤町
電話番号:075-561-6980
最寄り駅:清水五条駅から徒歩約7分-
六波羅蜜寺 http://www.rokuhara.or.jp/
壬生寺
節分会厄除大法会 2月2日~4日の3日間
壬生狂言「節分」公開 2月2日・3日 午後1時から8時まで毎時0分ごと
壬生寺の厄除け節分会(せつぶんえ)
厄除け節分会は、壬生寺が京都の裏鬼門にあたるため、
平安時代、白河天皇の発願によって始まったといわれています。
約900年も続く歴史ある行事で、表鬼門にあたる吉田神社の節分祭と並んで大変有名です。
境内には露店が立ち並び、
全国からたくさんの参拝客や炮烙(ほうらく:厄除けのために奉納する素焼きの器)や、
厄除だるまを求める人が訪れます。
そして、節分会を訪れる参拝客の楽しみの一つに、「壬生狂言」の鑑賞があります。
所在地 京都市中京区坊城通り仏光寺北入る
お問い合せ 075-841-3381
アクセス 市バス「壬生寺道」下車 徒歩約3分
阪急電車「大宮」駅・京福電車「四条大宮」駅下車 徒歩約10分
https://kyoumi.click/1692.html
天龍寺
2月3日:天龍寺節分会/大福豆まき 11時30分~・13時30分~・15時30分~
節分の日、総門前で福笹を受け、
境内の塔頭七カ寺のお札を受けて廻る、七福神めぐりが行われます。
三秀院から始まり、弘源寺、慈済院、松厳寺、永明院、寿寧院、妙智院と続きます。
山内では豆まき・甘酒・樽酒の無料接待もあります。
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
TEL:075-881-1235(8:30 〜 17:30) FAX:075-864-2424
市バス 11、28、93番で「嵐山天龍寺前」下車前
京都バス 61、72、83番で「京福嵐山駅前」下車前
千本ゑんま堂
節分会(こんにゃく煮き)
2月2・3日の両日に千本えんま堂で節分祭が行われます。
えんま堂では、ダルマに自分の悪い所などを、身代わりになってもらい、
ダルマを供養してもらいます。
千本えんま堂の節分祭では、厄除けこんにゃくが連日9:00より接待されます。
えんま堂では大念仏狂言の奉納があります。
本堂の横の特設舞台で行われますが、節分の時は、閻魔さんの前で奉納されます。
最前列で見られるには、30分前に行かれた方が良いと思います。
所在地: 〒602-8307 京都府京都市上京区千本通鞍馬口下ル閻魔前町34
電話: 075-462-3332
市バス千本通り 6・206・46系統『乾隆校前』下車徒歩3分
市バス千本通り 6・206・46系統『千本鞍馬口』下車、徒歩2分
千本ゑんま堂 引接寺 http://yenmado.blogspot.jp/
松尾大社
松尾大社の節分祭は、午後1時半から御本殿において『節分祭』の祭事が執り行われた後、
当社宮司による豆撒きで疫鬼を払いながら本殿中門より拝殿に移動し、
『追難行事』が執り行われます。
続いて、拝殿では宮司が弓を構え弦を3回引き、
「松尾の神に祈らむ梓弓 弦の音きけば悪魔退く」と、
和歌を唱えて疫鬼の退散を念ずる『鳴弦破魔弓神事』が執り行われます。
『鳴弦破魔弓神事』・『四方奉射神事』に引き続き、
第一回目の福男・福女による『福豆まき』は午後2時頃(予定)から、
また午後3時半頃(予定)からは、
再び同じ場所にて第2回目の『鳴弦破魔弓神事』・『四方奉射神事』のあと、
福男・福女による『福豆まき』が行われます。
所在地: 〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
電話: 075-871-5016
市バス「松尾大社前」バス停下車
松尾大社 http://www.matsunoo.or.jp/
下鴨神社 賀茂御祖神社
2月3日に下鴨神社で節分祭が行われます。
下鴨神社の節分祭は、古神札焼納式に追儺式や弓神事、火焚きが行われます。
その中でも、節分祭のメインは追儺式や弓神事です。
節分祭:10時~
古神札焼納式:11時~
追儺式/弓神事:12時30分~
福豆まき/福もちまき:13時30分~
矢を放つ所作には鬼を退治する意味が込められています。
追儺式/弓神事が終わると、福豆まき/福もちまきが続いて行われます。
舞殿には、神職さんを先頭に、年男・年女さんが整列します。
中には、芸能人の方も豆まきをされます。
所在地: 〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
電話: 075-781-0010
市バス「下鴨神社前」下車、徒歩3分。/京阪・叡電「出町柳駅」下車、徒歩10分
https://kyoumi.click/152.html
伏見稲荷大社
2月3日節分の日 9:00〜
冬と春との季節の分かれ目に行われるこの節分祭には、除疫・招福が祈願されます。
当日祭典終了後・11:30・13:00の3回、
外拝殿において福男福女及び福娘による豆まき行事が行われます。
所在地: 〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
電話: 075-641-7331
京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分 市バス 南5系統 稲荷大社前下車 東へ徒歩7分
法住寺
節分会 2月3日
信者様各位のこの1年の開運、厄除けを祈願します星供採灯大護摩供が厳修されます。
鬼法楽、撒豆式があり、開運、厄除け札、福豆が授与されます。
近辺の厄払い・餅つき・島原の太夫による餅まるめ・星供採燈大護摩供などが行われ、
甘酒や天狗による長寿笹酒の供養も行われます。
2月3日11時~16時まで
〒605-0941
京都府京都市東山区三十三間堂廻り655
tel: 075-561-4137
京阪電鉄七条駅より徒歩10分 三十三間堂の東隣
後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺 http://hojyuji.jp/
https://kyoumi.click/5232.html
あとがき
2月は一年で一番寒い季節です。
でも、節分が過ぎると季節はもう春。
お正月とは、また違ったスタートの季節です。
待ち遠しい春のその前に、
節分祭で豆をまいて、鬼を追っ払って、厄を落としましょう。