初夏の爽やかな風を感じて
心地よく過ごせる期間は ほんのわずかです
冷房も暖房も必要ない ちょうどいい季節
そんな季節もあっという間に過ぎ去り
陽射しがまぶしく 茹だるような暑さの日々がやってきます
その前に
ジメジメと湿気が多く 毎日雨がしとしと降り続く
鬱陶しい梅雨という季節がやってくるのです
梅雨の雨は ふた月近く続きます
しかし
この梅雨の雨は このあとやってくる
夏には必要不可欠な水源になるわけで
植えたばかりの田んぼを潤します
梅雨の雨を嫌がってばかりいないで
何とか快適に過ごす方法を見つけなければいけませんね
梅雨入り2019年はいつ 梅雨入り宣言の発表は?
梅雨は 日本列島の上空に
梅雨前線(バイウゼンセン)が停滞することによるものですが
この梅雨と呼ばれる初夏の長雨
昔は五月雨(さみだれ)とか黴雨(こちらもバイウ)といわれていました
雨が降り続き 湿気が多いため
食べ物がカビやすいということで
黴(カビ)の雨と書かれていました
天気予報で気象予報士が解説するような
専門的な言葉でいうと
北方のオホーツク高気圧と南方の小笠原高気圧に挟まれて
九州・四国・本州にかけて梅雨前線が停滞するために長雨が続きます
この時期の降水量は
西日本では年間降水量の1/4程度
東日本では1/5程度
北日本でも1/5〜10程度に相当します
1ヶ月半程度の間にこれだけの雨量となるため
時には集中豪雨として洪水などの水害をもたらすこともありますが
その後にやってくる暑い夏の大切な水資源となります
また
オホーツク高気圧が強い為に
梅雨前線が北上できないまま秋に入り
梅雨前線がそのまま秋雨前線となって
南下してくるということが数年に一度程度みられます
この場合
梅雨明けの発表がされないということになります
逆に
オホーツク高気圧や小笠原高気圧が確認しにくく
梅雨入り宣言のタイミングを逃してしまう年もあるようです
その場合 後日 梅雨入りした日が発表されることになります
梅雨前線と秋雨前線の違いをご存知ですか?日本には、春・夏・秋・冬という四季があり、その夏の前と後に、雨が降り続く『雨季』が訪れます。雨が降ると、出かけるのも億劫になるし、じめじめしたり、洗濯物も乾かなくて困ります。梅雨入りはいつなのか気になって、天気予報を見ていますが、梅雨前線とか秋雨前線とか、天気図の見方は難しいですね!雨は多くの恵みを与えてくれますが、鬱陶しい雨が続くのは、ちょっと嫌です。そんな梅雨前線と秋雨前線の違いや特徴と、何故『前線』ができるのかなど、天気図の見分け方について、簡単... 梅雨前線と秋雨前線の違いは何?見分け方はどこで天気図の特徴は? - 興味津々 |
梅雨入りは暦の上での入梅とは違ってきます
2019年の暦の上での入梅は6月11日になります
梅雨に入る日のことを「入梅」(にゅうばい)といいますが
実際の梅雨入りとは異なることが多いようです
農耕民族の日本では
農作業をする上で雨期を知るということは
とても重要なことで
江戸時代に暦の上での「入梅」が設けられ
雑節のひとつとなりました
昔は芒種以降の最初の壬(みずのえ)の日
立春から135日目などとされていました
壬「みずのえ」は陰陽五行において
「水の気の強い性格」とされているため
水と縁がある日ということで入梅の目安に選ばれていたそうです
現在は太陽の黄経が80度に達した日とされています
暦の上ではこの日から梅雨ですが
実際は気象庁の発表する「梅雨入り宣言」があって
梅雨入りとなります
南北に細長い日本は
北と南では気温や気候も大きく違い
南の方から季節の移り変わりを感じることとなります
梅雨入りや梅雨明けも
ほぼ南の方から順にやっています
梅雨の期間は約1ヶ月半から2ヶ月くらいで
年によって変動します
「入梅」に対し、梅雨明けすることを「出梅」といいます
ちなみに
暦の上の入梅は毎年6月11日頃
関東地方の梅雨入りの平年値は6月8日頃で
梅雨明けの平年値は7月21日頃です
北海道では梅雨はありません
「入梅」は梅の季節
梅が実る頃だからその名が付けられ
つゆも「梅雨」と書きますが
梅の実が熟す頃に降る雨ということで梅雨と名付けられたようです
梅雨時の悩みといえば なんといっても洗濯物がなかなか乾かなくて困ることです初夏に向かって 日ごとに気温も上昇するとちょっと動いただけで汗ばむことも・・・洗濯物は 冬物に比べて薄くはなりますが汗を掻くことも多くなるのでその分 洗濯物は増えてしまいますお日様が 燦々と輝く夏を迎える前のひとときこの“梅雨”っていう 鬱陶しい季節を乗り切らなくてはなりません雨がしとしと降り続け 湿気の多い“梅雨”洗濯物の部屋干しを 少しでも素早く乾かす方法について考えてみました 梅雨時の洗濯物 部屋干しのコツ!梅雨どき... 梅雨時の洗濯物 部屋干しにはエアコンの除湿機能と扇風機の併用で乾かす! - 興味津々 |
梅雨入り発表は誰がどうやって決める
最終的に梅雨入りを決定する「梅雨入り宣言」は
気象庁本庁 気象予報部が業務の一つとして判断しています
ニュースでも「気象庁予報部発表」と表現されます
しかし
梅雨入りを判断するのは気象庁ですが
梅雨入りの基準というのは明確ではありません
「梅雨」とは
日本の気候の大きな特徴の一つで
季節が春から夏へと移り変わるとき
その前後の時期と比べて雨が多くなり
日照が少なくなるという季節現象です
アメダス観測点やレーダー観測点からデータを受けて
各気象台などで気象観測をしており
それらのデータをまとめあげた結果から
気象庁予報部が判断しているようです
オホーツク高気圧が衰え始め
南太平洋高気圧が勢いを強める頃
この2つの気団が接する所で前線が停滞し
気圧配置や前線が梅雨型であること
くもり又は雨の日が一週間以上続くと予想された時に
各地域ごと総合的に
梅雨入りと判断しているようです
気象庁予報部は梅雨入りの判断を広い範囲で見るため
地域によっては
「ここは晴れているのに梅雨入り?」ということもよくあるようです
天気予報などをチェックしてみても
梅雨入りしたという時には「気象庁予報部発表」などの表現が行われています
気象予報部は 様々なデータを基に
警報や注意法などの発令も判断するところです
梅雨入りに関しても
決して適当に判断しているわけではなく
慎重に プロの目で判断されているということがよく分かります
気象予報部は梅雨入りや梅雨明けを
「一週間後までの中期予報」と
「各地方の気象台の観測結果」の組みあわせで決定します
「梅雨入り宣言」を発表するのは
雨が降りやすい時期になると
大雨による災害が発生しやすくなるので
防災のため注意喚起をする意味もあり
これが気象庁が「梅雨入り」を発表する
大きな目的の一つです
「梅雨の入り・梅雨明け」には
平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があり
「○月○日頃 梅雨入りした模様です」という形で
各地の気象台から地方情報のお知らせとして発表されます
ですから梅雨入りは
具体的に「雨がどのくらい降ったら」というような
基準は特にありません
天気図では
梅雨前線が日本付近に停滞前線として現れる頃となっています
入梅の頃の梅雨入り宣言は 暫定的な発表で
毎年9月に入ってから
最終的に梅雨入り・明けの時期の判断を見直すそうです
【報道発表】(H31.3.19)気象庁が運営するWMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)において、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」による観測データを平成31年3月19日(火)より新たに提供開始しました。https://t.co/qARElfjiyw pic.twitter.com/XK9GJNfkE3
— 気象庁 (@JMA_kishou) March 19, 2019
まとめ
憂鬱な梅雨の雨の日も
思いようで
素晴らしい時間を作ることができるかもしれません
新緑の色が一層鮮やかに見えたり
窓際で雨の音に耳を傾けてみたりと
雨に癒されることもありそうです
楽しく過ごせることを探してみませんか?
きっと普段
気付くことができなかった何かを見つけられますよ!