絶叫マシン富士急ハイランドvsナガシマスパーランド!リニアvsVR仮想現実

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アトラクション施設の絶叫マシン競争はどこまで行くのだろう?
最高到達速度や最高速度、全長の距離など、
世界一という言葉で集客する
富士急ハイランドやナガシマスパーランドの、
ド・ドドンパや嵐をはじめ、
ええじゃないか・アクロバット・ザ・フライング・ダイナソー・高飛車
しかし、絶叫マシンの大きな転換期が来たのでしょうか?
次はリニアコースター時代が来て、
その先はVR仮想現実というアトラクションです。

  

絶叫マシン日本一は?ド・ドドンパvs嵐

富士急ハイランドでは、
2001年に開業した旧ドドンパをスピードアップして、
“加速度世界一”の『ド・ドドンパ』を2017年7月15日に開業。

『ド・ドドンパ』は、発射から1.56秒で時速180㎞に到達。
F1カーをはるかに凌駕する世界一の急加速がウリ

しかし翌日、
タイヤトラブルで緊急停止して逆走し、
乗客が宙づりになる事故が起こり、運行を休業していたが、
7月18日、安全が確認できたとして運転を再開した。

それより前の3月には、
三重県にあるナガシマスパーランドで、
座席が前後に急回転しながらレールを疾走する『嵐』が開業し、
連日大行列を作っている。

『嵐』は、波形レールをつりさげ式の車両で疾走する
車両から延びるアームの外側にぶら下がった座席が特徴

どうして人は、絶叫マシンが好きなのだろう。

絶叫コースターの流行を振り返ってみると、
最近の傾向として2つの変化があった。

80年代後半から2000年の初めころまでは、ジェットコースターの、
最高到達速度や最高速度、全長の距離の長さを競い合っていた。

富士急ハイランドのFUJIYAMAや、
ナガシマスパーランドのスチールドラゴン2000が、
次々と当時の世界記録を打ち出し、
日本の絶叫マシン・ジェットコースターの黄金時代を築いてきた。

しかし、
世界に目を向けると、
2010年にアラブ首長国連邦のアブダビで、
世界最高の時速240㎞に達する『フォーミュラー・ロッサ』が登場し、
日本の記録はあっさりと塗り替えられました。

富士急ハイランドvsナガシマスパーランドの絶叫マシン

高さや速さ、長さの追求は、
建設用地・コスト・身体的負担などの観点から限界がある。

そこで遊園地や絶叫マシンを制作するメーカーとしては、
高スペック化路線を変更し、
「奇抜な動きや変わった乗り方」をウリにした機種に、
2000年代半ばころから力を入れるようになった。

走行中に座席が回転する富士急ハイランドの『ええじゃないか』や、

ナガシマスパーランドの、
体をつりさげた状態でうつ伏せになって乗る、
フライングコースター『アクロバット』、

ユニバーサルスタジオジャパンの『ザ・フライング・ダイナソー』
などが代表といえます。

その奇抜なコースターの最新作が、
ナガシマスパーランドの『嵐』。

さらに、自らが打ち立てた世界一の最高速度を塗り替え、
昔の輝きを取り戻したのが、富士急ハイランドの『ド・ドドンパ』なのです。

さて、
両絶叫マシンの絶叫度はどれほどのものなのでしょうか?

まず、『ド・ドドンパ』は、実際に乗車すると、
発射からわずか2秒足らずで、180㎞という超猛スピードになった。

猛烈な加速度で、頭が座席に張り付いた状態になり、轟音が耳を劈く。
容赦なく顔面を襲う風圧に、思わず絶叫!

恐怖を味わっている暇もなく、
コースの終盤では今回のもう一つの目玉ともいえる、世界最大級のループ。
垂直にそそり立つループを高速で駆け上がっていく迫力は圧巻です。

ナガシマスパーランドの『嵐』は、
レールが折り返して縦の積み重なる独特のコースを、
コレでもかと言わんばかりに、
前回り・後ろ回りに回転する座席に乗せられ疾走していきます。

しかも、
その座席にはカバーもなければ床もなく、まさに足が宙ぶらりん状態。

走り出して直後に、突然座席が前方一回転、
したかと思えばすぐに今度は後ろに回転するなど、予測不能な動きに驚かされる。

あまりにも勢いよく回転するため、遠心力で体が宙に放り出されるような感じ。

絶叫マシンの主流リニアコースターからVR (仮想現実)

毎年のように新機種が開発される絶叫マシンですが、
これからはリニアモーター技術を駆使した新展開もありそうです。

世界最高速度とか日本一とか言っても、
日本で動いているジェットコースターのほとんどが海外メーカーのもので、
本場のアメリカで流行した機種が、日本上陸するというパターンが多いのです。

最近海外では、リニアコースターが主流になっていて、
日本でも次のリニューアルは、
当然リニアコースターが増えていくことは間違いなさそうです。

従来のジェットコースターと言えば、高いところから一気に落下するやりかたと、
空気圧などで射出する最初の瞬発力だけで動き、
後は徐々に減速するという形が定番でした。

しかし、超電導磁石を使うリニアタイプなら、
コースの途中や終り頃でも自由自在に加速させることが出来、
絶叫の山場を何度も味わうことが出来る。

すでに『高飛車』の一部で
リニア技術を取り入れている富士急ハイランド開発責任者も、
今後、
ジェットコースターはリニア式が主流になっていくだろうと話している。

さらに今年は、
VR (仮想現実)技術を使った新機軸の絶叫系アトラクション施設も、
都内で次々とオープンする。

仮想現実とは、
ゴーグルをつけて視覚と聴覚で錯覚を起こさせるアトラクションで、
バンダイナムコエンターテインメントが7月14日に、
『VR ZONE SHINJUKU』を開業し、
「極限度胸試し 高所恐怖SHOW」で度肝を抜く。

VRゴーグルを装着し、
仮想世界のビルの高層階から張り出した
一枚の板の上を歩くというアトラクションです。

驚くほど鮮明な映像表現や、
リアルに再現された遥か下の地上から聞こえる喧噪が合わさり、
恐怖で足が震えるというもの。

シブヤVRランドでは、
座席に座り、宇宙に飛び出して落下する逆バンジーを、
VR映像で体験できる。
ビルの谷間への急降下は迫力があり、
地面にぶつかりそうな映像では、思わず声が出てしまう。

落下時には座席が自動的に前傾するなど映像に連動し、
落ちていく恐怖がより一層増幅します。

また、
8月1日には長崎のハウステンボスに、
史上最恐と言われるVRコースターが登場した。

世界最高部300mからの急降下、世界最高の時速270㎞、
世界最長3000mをVR映像で体験できるコースターで、
リアリティーを追求した本格派です。

しかし、VRコースターは仮想現実なのですから、
現実じゃありませんよね!

つまり、危険がないから安心できる、
その分、恐怖心に欠けるわけです。

ジェットコースターでスリルを味わいたい人にとって、
コレってどうなの?

あとがき

人は安心安全が大好きで、
日々、平穏に暮らせるようにと努力している。

なのになぜ、絶叫マシンや恐怖体験を求めるのだろう。

それはやはり、仮想であるということが前提だからなのでしょうね。