残暑見舞いは出されましたか?
昔は、暑中見舞いや、残暑見舞いを書いていましたが、
メールやラインに慣れてしまってからは、
殆ど書かなくなりました。
郵便局に行った時、
残暑見舞いのハガキが置いてあると、
そういう時期なんだなと思います。
残暑見舞いについて、
コロナ禍の文章の書き方について調べてみました。
残暑見舞いのはがきを出す時期はいつまで?
残暑見舞いを送る時期は、
立秋の日(8月7日頃)から8月末までになります。
といっても、
8月末に出してもいいという事ではありません。
残暑見舞を出す時期ではなく、
相手方に届く時期が8月末までになりますので、
間違わない様にして下さい。
暑中見舞いから残暑見舞いに切り替わる立秋の日は
・2020(令和2)年が8月7日
・2021(令和3)年も8月7日
となっています。
2020年、
今年の残暑見舞いの時期だけを切り取るとすれば、
8月7日~31日までという事になります。
ですが、
立秋は毎年同じ日ではないので、
その年の立秋を確認して残暑見舞いを出すようにしましょう。
立秋の日は、
まだまだこれから猛暑が訪れるという時期にあります。
まだ暑いからという理由だけで「
暑中見舞い」と書く事のないよう、
くれぐれもご注意ください。
残暑見舞いを出す時期は、
分かりましたが暑中見舞いについてもみてみましょう。
■暑中見舞いは梅雨明け~立秋(8月上旬)まで
暑中見舞いの時季は、
二十四節気でいう小暑(7月7日頃)から、
立秋(8月7日頃)前までと言われます。
ただし、
季節のごあいさつですから、
あまりに実際の気候とかけ離れているのは考えものです。
そこで、お相手がお住まいの地域の、
梅雨明け以降を目安に送ることが多いようです。
各地の梅雨明けとなると、
梅雨明けの全国平均が7月21日頃とすると、
それから
立秋の間(8月7日頃)となりますので、
暑中見舞いの期間は短いという事になりますね。
もし、
暑中見舞いを出し忘れたら、残暑見舞いをという事ですね。
残暑見舞いのはがきに書く例文は?
まず、
残暑見舞い(暑中見舞い)を書く時の、
書き方の注意点から見ていきましょう。
相手の健康を気遣うと同時に、
自分方の近況報告をするハガキではありますが、
自分のことばかりを書いたり、
季節感を無視した内容にならないよう注意します。
文章は簡潔に、
暑さの中にも涼しげな印象を与える表現をしましょう。
残暑見舞いは、お中元のお礼としても利用されます。
・頭語と結語は不要
・期限を守って出す
・季節の挨拶は少し大きめの文字で書く
・印刷ハガキを使用する場合にも、
手書きで一筆添えると好印象
※頭文字、結語とは
拝啓 拝呈 啓上 一筆啓上 (一筆啓上申し上げます)
拝復 復啓 敬復 (お手紙ありがとうございます)
謹啓 謹呈 恭啓 (謹んで申し上げます)
謹復 謹答 (お手紙謹んで拝見いたしました)
急啓 急呈 急白 (とり急ぎ申し上げます)
再啓 再呈 (重ねて申し上げます)
前略 冠省 冠略 略啓
草々
等のことを言います。
そして、下記の事も注意しましょう。
・季節の挨拶 …… 暑中・残暑を見舞う言葉
・時候の挨拶
・安否のを尋ねる挨拶
・近況報告
・結びの挨拶
・年号・月
暑中見舞いの月の書き方 …… 七月、盛夏
残暑見舞いの月の書き方 …… 八月、晩夏、立秋、葉月
・差出人の氏名、住所、郵便番号
■残暑見舞いの文例
・その1
残暑お見舞い申し上げます
立秋が過ぎたとはいえ 厳しい暑さが続いておりますが
皆様 元気でお過ごしでしょうか
こちらも家族一同元気に過ごしております
先日
あまりの暑さに耐えかねて
涼を求めて○○へ行って参りました
久しぶりの家族旅行を楽しんだところです
今しばらくは 暑い日々が続くようですので
くれぐれも 体調管理にはお気をつけください
令和○○年 立秋
・その2
残暑お見舞い申し上げます
連日 うだるような暑さが続いておりますが
お元気ですか?
ついつい 冷たい飲み物に手がでてしまいます
さて
もう少し涼しくなったら
そちらに遊びに行こうかな?と計画中なのですが
この件は 改めて連絡することとさせて頂きます
それでは まだまだ暑い日が続くようですので
熱中症などには十分気をつけてお過ごしください
令和○○年 八月
・その3 暑中見舞いを頂いたお礼文です。
残暑お見舞い申し上げます
ご丁寧に
暑中見舞いのお葉書をいただきありがとうございます
皆様 お変わりなくお過ごしとのご様子 何よりと存じます
おかげ様で 私どもも皆変わりなく
元気に暮らしておりますのでご安心ください
まだしばらくは この暑さが続くようですので
どうかご自愛くださいますように
令和○○年 葉月
・その3 お中元のお礼文です。
残暑お見舞い申し上げます
残暑厳しき折 いかがお過ごしでしょうか
先日はご丁寧なお心づかいをいただき
大変ありがとうございました
大人も子供も競い合うようにして おいしくいただきました
過ごしやすい季節の訪れは もう少し先のようです
くれぐれもご自愛のうえお過ごしください
令和○○年 晩夏
私の書く文字は、あまり奇麗じゃないので、
お葉書のソフトを使ってハガキを書いています。
文章も考える必要もなく、
奇麗に印刷できるので助かっています。
だけど、見た目が奇麗なのも良いのですが、
自筆を添える様にしています。
その方が暖かい感じが伝わる様な気がするんですよね。
残暑見舞いのはがきに書く例文 コロナ時代の文例は?
新型コロナウイルスの流行により、
人と会う機会が減りましたね。
長引く自粛生活、感染への不安、
生活や働き方の急激な変化など、
多くの人が疲れやストレスを感じていますよね。
そんなとき、心を癒してくれるのは、
自分のことを気にかけてくれる手紙ではないでしょうか。
長い間会っていない相手には、
連絡するきっかけがつかみにくいという事もありますね。
年代によっては、
スマートフォンやPCを扱わない人もいます。
そこで、利用したいのが、
「残暑見舞い」や「暑中見舞い」ですよね。
文面を考えて、
はがきに印刷または手書きして投函というのは、
面倒かもしれません。
ですが、
受け取った人は、
「自分のことを思い 時間を使ってくれた」ことを、
うれしく思ってくれるのではないかと思います。
コロナ禍の「残暑見舞い」の書き方を紹介したいと思います。
・その1
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
新型コロナウイルスの影響が
貴社に及んでいるのではと心配をしておりました
○○様をはじめ 貴社の従業員の皆様におかれましても
時節柄くれぐれもご自愛専一のほど心よりお祈り申し上げます
貴社の更なるご発展をお祈りし ご挨拶とさせていただきます
令和2年 晩夏
・その2
立秋の候
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
新型コロナウイルスの影響で大変な状況と知り
心よりお見舞い申し上げます
私どもで何か貴社のお役に立てることがございましたら
最大限サポートさせていただきますので
遠慮なくお申し付けください
時節柄 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和2年 晩夏
・その3
晩夏のみぎり ますますご清栄のことと存じ上げます
新型コロナウイルスの感染拡大を受け
営業を自粛しておりましたが
〇月〇日より営業を再開いたしました
休業期間中はご迷惑をおかけいたしましたことを
深くお詫び申し上げます
スタッフ一同
気持ちを新たに全力で取り組んでまいりますので
これまで同様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます
令和2年 晩夏
あとがき
残暑見舞いなど季節の挨拶状は、
相手の健康を気遣いつつ、自分の近況を報告するものです。
自分が伝えたい事だけを書いたり、
季節感を無視した内容にならないように注意しましょう。
文例において句読点は省いています。
現代において必ずという決まり事ではありませんが、
季節の挨拶状などには、
句読点を使わないという古くからの慣例があるためです。