亀は固い甲羅が特徴ですが、
その亀の甲羅は、骨なのか、皮膚なのか、
どちらなのでしょうか。
また、亀は甲羅が剥がれたらどうなるのでしょうか。
亀の甲羅が剥がれてしまったら、
甲羅は再び再生するのかも疑問です。
亀は、ちっちゃなミドリガメから大きなゾウガメまで、
たくさん種類がありますが、
ペットとして飼われている方も多いようです。
私は、亀が苦手です、
見るのは良いのですが触れないんですよね。
知り合いが、亀を飼っていて可愛いといいますが、
飼えば可愛いのでしょうね。
触った事がない、
亀の甲羅、色々調べてみました。
亀の甲羅は骨か?皮膚か?どっち?
アニメでは、
カメが甲羅を脱いで逃げる、なんていうシーンがありますね。
でも実際は、カメは甲羅を脱ぐことができません。
カメの甲羅は、
肋骨という骨が背骨とくっついて板のようになったもので、
体の一部なのです。
そして表面を、爪と同じかたい物質がおおっています。
肋骨は、みなさんの体にもあります。
自分の胸をさわってみましょう。骨がわかりますか。
背中から伸びて、
胸をかごのように取り囲んで心臓や肺などの内臓を守っている骨が、
肋骨です。
次に、肩の後ろにある骨をさわってみましょう。
それが肩甲骨(けんこうこつ)です。
みなさんの肩甲骨は、肋骨の外側にあります。
カメも肩甲骨を持っています。
ところが、カメの肩甲骨は、
肋骨の内側にあるのです。
背骨を持っている“脊椎動物”の中で、
肋骨と肩甲骨の位置が逆になっているのは、カメだけなのです。
ところで、
カメはなぜ甲羅干しをするのか?ご存じですか?
カメが甲羅干しをするのは、ビタミンを合成したり、
体の温度を上げて代謝を良くして、
体の雑菌を消毒するためだと言われています。
成長にかかわるビタミンDは、
太陽の紫外線を受けることでできあがります。
甲羅干しはこのために重要な行動なのです。
また、甲らにはたくさんの毛細血管があって、
甲らを暖めると体温が上昇します。
彼らは変温動物ですから活動的になりますよね。
そして、二次的にですが、
虫干しとでも言いましょうか。
体を乾かし、体の雑菌を追い払うとも言われています。
亀の甲羅は、骨と皮膚組織でできているんですね。
もし、この甲羅が割れたり、
折れてしまうとそこから雑菌がはいり、
亀の命にかかわるくらい大事な物なのです。
亀の甲羅ははがれるとどうなる?
・亀の甲羅をはがしてはいけない
亀は生まれながらにして甲羅を持っていますから、
はがしてはいけません。
甲羅をはがしてしまうと、亀は亡くなってしまいます。
亀の甲羅は背骨や皮膚と一体化しています。
その中には内臓が詰まっています。
なので、
はがしてしまう事はしてはいけません。
亀にとって、甲羅は非常に大切なものなのです。
・亀の甲羅がはがれたり、割れてしまったら
先ほども、この話に少し触れましたが、
亀が水槽から脱出したり、
フェンスの間から落ちてしまう事はあります。
そうなってしまったら、甲羅が割れてしまいます。
もし、甲羅が割れてしまったら、
亀を診てくれる病院に行きましょう。
甲羅の下には皮膚がなく、
甲羅が割れてしまったら内臓がむき出しの状態になってしまいます。
そうなると、
病原菌が入ってきたりして、亀の命にかかわります。
また、亀が動いてしまうと、
甲羅と甲羅の間に内臓が挟まってしまい、
臓器が損傷していまいます。
病院に連れていけば、
傷口を消毒した後、
甲羅が再生するまで仮の甲羅を作ってくれます。
この甲羅は、
臓器の様子や甲羅の再生具合を見られる様に透明に作られています。
・脱皮と病気を間違えないで
甲羅の皮の表面がはがれているのは、
病気ではなく脱皮です。
しかし、脱皮に比べて分厚く、
白濁している場合は病気が疑われるので病院に行って下さい。
病気が進むと、
甲羅に穴が開き内臓がむき出しになるので、
早めの治療が必要です。
亀の甲羅は再生するのか?
亀の甲羅に傷・ヒビが入った時は、
以下の2つの選択肢があります。
・そのまま何もしないで放置
・動物病院に連れて行く
そのまま何もしないで放置の場合
これは甲羅の傷やヒビが浅い時の場合です。
とくに甲羅から血が出てなく、
数ミリ程度表面が傷ついた感じ。
またヒビの場合も、
数センチぐらい少し割れたという感じです。
この程度であれば、
1ヶ月ほど放置すれば自然と治っていきます。
ただし、完全に元通りになるというのではなく、
多少の傷跡は残ります。
傷跡の部分だけ白くなってたり、
周りの甲羅と少し色が違うという感じです。
放置する時の注意点
もし放置する場合は、以下のことに注意してください。
・傷口に消毒液は塗らないこと
・水槽や亀の甲羅はいつも清潔にしておく
消毒液には外敵からのバイ菌を守る役割もありますが、
その強すぎる殺菌性があだとなって、
身体を再生させる細胞の邪魔もするんですよね。
なので消毒液を塗ることで、
かえって傷の治りが遅くなるということです。
消毒液を塗らない代わりに、
水槽や亀の甲羅を清潔にして、
傷口にバイ菌を入らないようにしましょう。
そして、亀の甲羅は再生するのか?ですが
程度によります。
多少の「割れ」なら着くことがありますが、
甲羅の正中線には肋骨が沿っていますから、
ここに破損部位があると、致命的でしょう。
腹側(腹甲)なら、少々割れても大丈夫です。
亀の内科手術は腹甲をノコで切り開け行います。
そのあと、ふたをするように「閉めて」、
樹脂等で接着します。
ただ、壊れる時の衝撃で、
脳、神経、内臓が破損していた場合は、
再生以前に死の危険性があるのです。
亀の甲羅と言われている部位は、亀自身の体そのものです
亀の甲羅が割れたり、
壊れたりした場合は早めに病院を受診してください。
あとがき
亀は長い進化の間に甲羅を作ってきました。
亀にとって甲羅はとても大事なものです。
無理にはがしたり、割ったりしないで下さい。
とても丈夫な甲羅ですが、
それを破壊する細菌がいます、
病気には十分注意して飼育しましょう。