八坂神社 祇園えべっさんパレードはいつどこを通る?新春吉例の三社詣で御朱印授与

お祭り

一月十日は“えべっさん”です!

京都の八坂神社のえべっさんでは、
宵戎に祇園えべっさんパレードが行われます。

新春の京都の街を『商売繁盛で笹持って来い!』と、
おめでたい七福神を乗せた『えびす船』が練り歩きます。

その八坂神社の祇園えべっさんパレードが繰り広げられる、
開催日時をお伝えします。

また、八坂神社 新春恒例の三社詣では、
ありがたい御朱印の授与もあります。

  

祇園えべっさんパレードはいつどこを通る?

祇園さん(八坂神社)は、大晦日のおけら詣りから続いて、
初詣の参拝者も毎年100万人超えの大賑わいです。

八坂神社は地主神社の『えんむすび初大国祭』が一月二日に行われ、
一月三日は元始祭・初能奉納・かるた始め式と続きます。

そして一月九日・十日と祇園のえべっさんが開催され、
京都の冬の風物詩としてたくさんの人でにぎわい、
えびす船巡行では、
七福神を乗せた「えびす船」が、八坂神社石段下から四条烏丸間を往復します。

祇園のえべっさん、蛭子祭
2019年1月9日~2019年1月10日

祇園えべっさんでは、宵蛭子祭『祇園えべっさんパレード』が行われ、
七福神を乗せた大きな『えびす船』が豪快に、
京都のメインストリート“四条通り”を往復します。

一月九日の午後三時、
七福神を乗せた大きな『えびす船』は、祇園石段下をスタートし、
四条通りの南側車道を西へと進みます。

南座の前を通り、
四条大橋を渡って河原町をさらに西へ向かいます。

四条京極を過ぎると、八坂神社の四条御旅所に着き、
冠者殿詣りがあります。

祇園えべっさんパレードの『えびす船』は、さらに西へと進み、
四条烏丸で折り返します。

帰りは北側の車道を東に進み、
祇園石段下から八坂神社へは四時半頃到着します。

『商売繁昌でササ持って来い!』と掛け声もにぎやかに、
沿道の商店街などで福笹を配ります。

十日の日も祇園のえべっさん、蛭子祭では、
蛭子社の社殿前で福笹を授与していただけます。

福笹かざりは「初えびす」に欠かせないもので、
大判・小判や鯛、俵などの縁起物を飾りつけた福笹は、
商売繁昌、家内安全のお守りです。

店頭や台所などにお飾り下さい。

京都市東山区祇園町北側625 八坂神社

祇園えべっさん 八坂神社の蛭子社とは?

「 商売繁昌で笹もってこい!」のかけ声でおなじみの、
「えびす信仰」は、日本各地に拡がっていますが、
その「えべっさん」が、八坂神社の境内にいらっしゃるのをご存じですか?

祇園さんのえべっさん、蛭子社は八坂神社の境内にあり、
珍しく北向きにお社を備えていることから『北向蛭子社』とも呼ばれ、
福の神、商売繁盛の神として崇敬されています。

北向蛭子社にお祀りされている御祭神は、事代主神(ことしろぬしのかみ)様で、
事代主神は大国主の御子神ですから素戔嗚尊の孫神にあたります。

祇園のえべっさんは、全国のえべっさんのなかでも歴史はかなり古く、
八坂神社に祀られるようになったのは平安時代のことです。

現在の蛭子社は、正保3年(1646年)に建造されたもので、
三間四面の流造りで、杮葺きの社殿は国の重要文化財に指定されています。

平成10年3月から6月にかけて、
屋根の葺き替えや朱の塗り替えなどの修復工事が行われました。

祇園さんの蛭子社は「えべっさん」の原点

全国的に名の知られた大阪の今宮戎神社のえべっさんは、
八坂神社の氏子が今宮に移り住んだとき、
祇園の「えべっさん」をその地にお祀りしたことに始まります。

そのご縁から、
今宮戎神社からは毎年、祇園祭の折りには幣帛を、
大晦日には鯛をご奉納いただきます。

八坂神社からは1月8日に、
今宮戎神社の十日戎に先だっての献茶祭に神水を持参してお供えします。

祇園えべっさんで新春吉例の三社詣で御朱印を授与

八坂神社では祇園えべっさんの日、新春恒例の初蛭子に併せて、
一月九日と十日に、『三社詣』が執り行われます。

三社詣というのは、
厄除けや災難除けの神様としてご利益のある、
『素戔嗚尊(スサノオノミコト)』がお祀りされている八坂神社、

良縁成就や家内安全の神様としてご利益のある、
素戔嗚尊の六世の孫神『大國主命』がお祀りされている大国主社、

そして、商売繁盛や開運招福の神様、
大國主命の御子神『事代主命』がお祀りされている北向蛭子社、
この三社のことです。

この祖神(おやがみ)・御子神・孫神を新年に参拝することで、
より強いご神徳を頂くことができるのです。

三社詣の参拝期間は、
一月九日・十日 両日とも、午前十時から午後六時までとなっています。

三社詣では、蛭子社の前で『三社詣の御朱印紙』が無料で配られます。

『三社詣の御朱印紙』には数に限りがあり、お一人様1枚限定ですので、
早めに蛭子社へ行かれたほうがよいかと思います。

各社殿前には御朱印授与の受付がありますので、
参拝してからそれぞれの御朱印を授与され、
三社の御朱印がそろいましたら、どうぞお持ち帰り下さい。

あとがき

お正月ムードを締めくくる、賑やかな祇園えべっさんパレードが、
底冷えの京都の街を練り歩くと、
商売繁盛で笹持って来い!の掛け声とともに、
熱気でいっぺんに寒さなんて吹き飛んでしまいます。