セスキ炭酸ソーダと重曹 使える場所と使えないものの注意点 使い方と保存方法は?

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大掃除のマストアイテムと言われるセスキ炭酸ソーダは、
どんな汚れも落とすと評判ですが、
セスキ炭酸ソーダの使い方には注意点があります。

それは、セスキ炭酸ソーダが使える場所と、
使えないものがあるということです。

セスキ炭酸ソーダの注意点を、
よく知った上で使う必要があります。

セスキ炭酸ソーダと同じく大掃除の強い味方として評判の、
重曹との違いや、
セスキ炭酸ソーダの使い方、保存方法についてまとめてみました。

  

セスキ炭酸ソーダと重曹はどこが違う?

セスキ炭酸ソーダの効果の特徴は、
・油汚れを溶かす
・たんぱく質を分解する
・酸性の汚れを落とす
・水に溶けやすい
・衣類の汚れを落とす
などがあります。

一方、重曹の効果の特徴といえば、
・水垢を落ちやすくする
・酸性の汚れを取り除く
・研磨できる
・消臭や吸湿効果がある
・発泡と膨張で汚れを浮かす
といった効果があります。

セスキ炭酸ソーダも重曹も、同じアルカリ性の無機化合物ですが、
重曹が弱アルカリ性PH8.2なのに対して、
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性PH9.8~10.0なので、
重曹よりセスキ炭酸ソーダの方がアルカリ性が高いのです。

セスキ炭酸ソーダは、重曹に比べて水に溶けやすく、
洗濯にも使えます。

また、セスキ炭酸ソーダは、
たんぱく質や油汚れに対する洗浄力が重曹よりも上回りますが、
鍋の焦げ付きや水垢をとる力はセスキ炭酸ソーダより重曹の方が強いのです。

セスキ炭酸ソーダと重曹は、使う場所に応じて使い分けることで、
その特性を活かし、汚れを的確に落とすことが出来るのです。

セスキ炭酸ソーダと重曹の使える場所と使えないものについての注意点

セスキ炭酸ソーダや重曹を使ったお掃除は、簡単で便利なのですが、
カンタンだからこそうっかりした失敗をやらかしてしまうことがあります。

セスキ炭酸ソーダを使うときに注意しなければいけないことは、
使えない素材があるということです。

セスキ炭酸ソーダを使えない素材としては、
アルミや銅、真鍮(しんちゅう)などがあります。

表面加工を施していない家具や、繊維素材のカーペット、
土壁や漆喰なども使えないものです。

さらに、セスキ炭酸ソーダを使えないものとしては、
畳や白木などの木質系の素材です。

セスキ炭酸ソーダを畳や白木などの木質系の素材に使うと、
変色やシミになってしまい、落とせなくなります。

重曹が使えない素材は、
アルミや銅、漆製品、畳、表面加工してない木製品、ウール、シルクなどです。

間違ってアルミなどに重曹を使ってしまうと、
黒ずんでしまいますが、
クエン酸水を入れて火にかけることで黒ずみは薄くなります。

クエン酸は重曹と相性抜群の助っ人で、
クエン酸は、アルカリ性の汚れや臭いに高い効果を発揮します。

重曹とクエン酸を合わせて発泡させることで、
洗浄力がアップします。

重曹の粉1に対してクエン酸の粉2の分量で汚れに直接かけ、
水を注いで発泡させますが、お湯を注ぐとさらに効果的です。

この時、
発生する気体は二酸化炭素なので心配いりません。

ところが、
重曹は塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスを発生させるので、
厳重な注意が必要です。

市販の塩素系洗剤などには『混ぜるな危険!』と書かれています。

塩素系洗剤は、大理石や鉄、白木や漆器、
そのほか水拭きできないようなものには使用できません。

うっかり目に入った時は、15分以上水で洗い流し、
必ず眼科を受診して相談してください。

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セスキ炭酸ソーダの便利な使い方と保存方法

セスキ炭酸ソーダは、油汚れに強いので、
油がたっぷりついたフライパンやガスレンジ、換気扇の羽根などには、
粉のままのセスキ炭酸ソーダを直接かけて、アクリルたわしで磨きます。

セスキ炭酸ソーダは重曹と違って、研磨作用はないので、
あくまで汚れを中和させたり乳化させることで分解して落とします。

セスキ炭酸ソーダを洗濯に使うときは、
粉のまま洗濯機に投入して使えます。

粉末状態のセスキ炭酸ソーダは、湿気を吸うと固まってしまうので、
密閉容器に入れて常温で保存します。

もし固まってしまったら、
崩して使うことが出来ます。

セスキ炭酸ソーダは、変質しにくいので長期保存が可能です。

見たところセスキ炭酸ソーダも重曹も、見分けにくいので、
保存している入れ物にはラベルなどを貼って、
中身が何かわかるようにしておきましょう。

粉末のセスキ炭酸ソーダは、蓋つきの容器に入れておいて、
使うときにスプーンですくって汚れにかけますが、
ドレッシングボトルなどに入れておけば、
セスキ炭酸ソーダはスプーンを使わなくても手軽に振りかけることが出来ます。

セスキ炭酸ソーダの水溶液、セスキ水は、
セスキの粉を水に溶かして利用します。

セスキ炭酸ソーダの粉末は、
水に溶けやすい性質を持っています。

しかし、水は置いておくと腐敗しますので、
作り置きは、1か月程度で使い切るようにしましょう。

水200mlに対してセスキ炭酸ソーダの粉を小さじ2分の1入れて、
よくかき混ぜて溶かします。

それをスプレーボトルに移し、フタをしっかりと締めます。

汚れにセスキ炭酸ソーダの水溶液をスプレーボトルでスプレーして、
少しおいてから雑巾で拭き取ります。

セスキ炭酸ソーダの水溶液は、
広範囲の汚れを落とすのに最適です。

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あとがき

ドラッグストアには、
お風呂用洗剤、トイレ用洗剤、キッチン用洗剤などいろいろあり、
その中にもカビ取り専用とか、ぬめり取り専用、
レンジ回りの油汚れ専用、床拭き用、ガラス拭き用など、
用途別に専用の洗剤が並んでいます。

これを全部揃えていたら、洗剤のボトルだらけになってしまいます。

トイレ掃除をしようとしたとき、
お風呂用洗剤はあるけど、
トイレ用洗剤を切らしてしまっている、なんて言うこともあります。

セスキ炭酸ソーダと重曹、あとクエン酸があれば、
家中のお掃除は、ほぼ完璧ですね。