葵祭 斎王代の選び方は?観覧席の穴場と行列ルートはココ!交通規制に注意!

お祭り

葵祭は毎年 5月15日に執り行われます

今年も葵祭の斎王代が決まりました!

斎王代が誰に決まって
どのようにして決められたのか
興味深いところです
(それは後ほど)

京都三大祭りのひとつ葵祭は
7月の祇園祭 10月の時代祭と並び
全国的にも有名で たくさんの観光客で賑わいます

葵祭は
賀茂氏と朝廷の行事として行っていたのを
貴族たちが見物に訪れ
のちに貴族の祭となりました

葵祭の起源は古く 6世紀 欽明天皇のころ
悪天候が続き 五穀が実らなかったのは
賀茂の神々の祟りであるということで 
それを鎮めるために執り行われるようになったという
賀茂御祖神社と賀茂別雷神社の例祭です

源氏物語の中にも
葵祭の斎王列を見物する光源氏の妻 葵の上が
六条御息所と車争いをした場面や
光源氏と紫の上が桟敷席から祭り見物する場面が登場します

厳かに行列する王朝絵巻に
訪れた観光客は 初夏のひと時 平安情緒を堪能できます

  

葵祭 斎王代の選び方は?

「斎王」(さいおう)とは
賀茂神社に御杖代として仕えるために
皇室から差し出された内親王・女王のこととされています

1956年(昭和31年)に斎王にちなみ
斎王代と女人列が創設されました

斎王代は 京都ゆかりの一般女性から選ばれるということです。

初代斎王代は 60年以上も前のことですが
京都の有名な占師「易学あや」さんだったそうです

ということで2017年の斎王代は第62代の斎王代となります

葵祭 2017年の第62代斎王代は
同志社大2年の富田紗代さん(19)に決まったことが
葵祭行列保存会より4月11日発表されました

富田紗代は不動産賃貸会社「冨士興業」専務
富田謙一郎さん(55)と園子さん(51)の三女で
タップダンスが得意な女子大生
同志社女子中・高では
ソフトボール部でピッチャーでした
現在は同大政策学部で学び
趣味は映画鑑賞とカメラ撮影ということです

富田紗代さんのおじい様は文教学園の理事長さんです
文教学園は幼稚園から大学まである学校法人
昔の家政学園のことです

斎王代は唐衣裳装束(十二単衣)に身を包み
白塗りの化粧をし お歯黒も付けています

毎年5月4日には斎王代禊(みそぎ)の儀が行われます

斎王代と女人たちが御手洗池(みたらしいけ)に手を浸し
清める儀式で
下鴨神社と上賀茂神社両社で隔年交替で行われます

なお斎王代は 京都ゆかりの一般女性とされていますが
「一般公募」ではありません

それもそのはず 
数千万円と言われる費用を負担できることが条件となっているため
京都ゆかりの寺社・文化人・実業家などの20代令嬢が選ばれるそうです

莫大な費用を負担できる家の令嬢となれば
事実上限られるため一部の資産家に役割が集中し

姉妹揃って斎王代とか 
母も斎王代であったということは珍しくないようです

祖母・母・本人と三代続けて斎王代を務めたという例もあります
どれほど凄いお金持ちなんでしょうね

葵祭 観覧の穴場 有料観覧席券を発売

葵祭を観覧するには どこが一番よく見えるでしょうか?

平安朝の優美な古典行列は全長約700メートルにも及びます

行列は本列と斎王代列に大別され
勅使代を中心にした本列と
女人列といわれる斎王代列は
供奉者に担がれた
斎王代の載った腰輿(およよ)という輿を中心にした行列です

行列に参加する人々は 15日の朝早くから 京都御所内で支度をし
京都御所の京都御苑(建礼門南側)を出て
堺町御門から 下賀茂神社を経て 上賀茂神社まで向かいます

葵祭有料観覧席券、下鴨神社参道席は ほぼ即日完売の状態です

有料観覧席のお問い合わせは…
京都市観光協会 TEL:075-213-1717
(京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427 
    京都朝日会館3階/時間:9時~17時 毎日)
有料観覧席のお問い合わせは、京都市観光協会 

ただ 地元民の情報ですが
京都御苑内 建礼門南側から堺町御門までの砂利道 
その両側に有料観覧席として椅子が設置されていますが
その後ろを通りながら観ることができます

丸太町通りや河原町通りの歩道からでも 葵祭を観ることはできます

有料観覧席のように 椅子に座って観ることはできませんが
その分行列に沿って 一緒に歩いていくこともできます

葵祭の行列ルートと交通規制

・京都御所 出発(10時30分)→堺町御門→丸太町通(10時50分)
→河原町通(11時)→下鴨神社到着(11時40分)社頭の義

・下鴨神社出発(14時20分)→下鴨本通→洛北高校前(14時40分)
→北大路通→北大路橋(14時55分)→賀茂川堤
→上賀茂神社到着(15時30分) 社頭の義

行列の通過する時間帯に周辺道路は交通規制がされます

700メートル以上もある行列が 
見物客とともにゆっくりと進む500人の行列ですから
例年 京都市内あちらこちらで
交通規制のないところでも混雑が予想されます

できるだけ公共交通機関を使うことをおすすめします

また 車の音や 人々の騒音で
行列の中の馬が暴れることもありますので お気を付けください!

まとめ

葵祭をはじめとする京都のお祭りは

『わっしょい!わっしょい!』と賑やかな
天神祭や神田祭とは違って
静々と街中を歩き進む感じの行列が多いようですね

ですから 
お祭りといっても たこ焼きとか金魚すくいみたいな
夜店のイメージもなく 
花火がドーンと上がるようなこともありません

ぞろぞろと進む行列を観るために
沿道から少し寄り添って歩き また離れて行く
そんなお祭りって 京都らしいというか

葵祭も お祭りですが 
一つの厳かな儀式といったイメージなんですね