サントリー美術館 京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~開催日程のご案内!

神社仏閣

この秋、サントリー美術館で開かれる
【醍醐寺~真言密教の宇宙~】の開催日程をご案内します。

サントリー美術館の
【醍醐寺~真言密教の宇宙~】特別展では、展示構成を、

第1章 聖宝、醍醐寺を開く
第2章 真言密教を学び、修する
第3章 法脈を伝える―権力との結びつき―
第4章 義演、醍醐寺を再びおこす・・・
4章に分けて、

それぞれ国宝や重要文化財に指定されている、
京都・醍醐寺に伝わる数々の寺宝が展示されます。

  

サントリー美術館 京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~開催日程

この秋、サントリー美術館では、醍醐寺~真言密教の宇宙~
深遠な密教美術の宇宙を体感できます。

サントリー美術館 京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~

会場: サントリー美術館

サントリー美術館
サントリー美術館は、国宝、重要文化財を含む約3,000件を所蔵し、絵画、陶磁、漆工、ガラスなどの日本美術を中心とした企画展を開催しています。東京・六本木、東京ミッドタウン内にあり、shop×cafeや茶室「玄鳥庵」など、心地良い時間を過ごせる施設も充実しています。

会期: 2018年 9月19日(水)〜11月11日(日)
(作品保護のため、会期中展示替を行います。)

開館時間: 10:00~18:00
(金・土および9月23日(日・祝)、10月7日(日)は20:00まで開館)
いずれも入館は閉館の30分前まで

休館日: 火曜日

(ただし11月6日は18:00まで開館  shop×cafeは会期中無休)

入場料:  ¥1500

サントリー美術館

〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4
(TEL 03-3479-8600)

アクセス :

都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結

東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結

東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3より徒歩3分

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2019年には福岡展が開催!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

会場: 九州国立博物館

九州国立博物館 - トップページ
九州国立博物館の公式サイトです。福岡県太宰府市、太宰府天満宮の隣りに出来た国内4つ目の国立博物館。

会期 :2019年1月29日(火)〜3月24日(日)
(作品保護のため、会期中展示替を行います。)

開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)

※毎週金・土曜日は20:00まで夜間開館(入館は19:30まで)

休館日: 月曜日

※ただし2月11日(月・祝)は開館、2月12日(火)は休館

九州国立博物館
〒818-0118  福岡県太宰府市石坂4-7-2
TEL. NTTハローダイヤル
050-5542-8600
(午前8時〜午後10時/年中無休)

サントリー美術館 京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~見どころ

京都の山科盆地にある醍醐寺は、
貞観16年(874年)に創建されました。

日本に密教をもたらした空海直系の弟子、
理源大師聖宝によって開かれた醍醐寺は、
密教の中核寺院として、
歴史の表舞台で重要な役割を果たしてきました。

密教の両輪と言われる『教相(教え)』と『実相(実践)』のうち、
加持祈祷や修法などの実践を重んじてきた醍醐寺は、
真言密教の二大流派のひとつである小野流の拠点です。

実践の道場として多くの僧が修業を重ね、
修法の御本尊である彫刻や絵画をはじめ、
修法に関わる仏具や文書が数多く伝えられています。

2016年、これら醍醐寺に伝わる寺宝は中国へ渡り、
上海と西安で開催された展覧会では、
80万人以上の人が来場し、大好評を博しました。

この中国展開催を記念して開かれる
今回の『京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~』は、
国宝や重要文化財に指定される仏像や仏画を中心に、
貴重な資料や書跡を通じて、
平安時代から近世に至る醍醐寺の変遷をたどるものです。

神秘的で迫力のある密教美術を通して、
真言密教の宇宙にふれることが出来ます。

さらに、豊臣秀吉が催した『醍醐の花見』の関連作品や、
三宝院の襖絵、俵屋宗達による絵画など、
醍醐寺をめぐる華やかな近世美術も鑑賞できる貴重な機会となります。

『京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~』は、
中国展開催を記念し東京、福岡の二会場で開催します。

国宝36件、重要文化財60件 貴重な醍醐寺の寺宝を一挙公開!

九世紀後半の開山以来千百年余。
醍醐寺の歴史を示す約十五万点の寺宝から、
選りすぐりの名宝約一二〇件が展示されます。

かつて上醍醐に鎮座していた薬師堂の本尊薬師如来坐像(国宝 平安時代)や、
優麗な如意輪観音坐像(重要文化財 平安時代)などの傑作をはじめ、
絵画、書跡、工芸など醍醐寺に伝わる名品が一堂に会する貴重な機会です。

深遠な密教美術の宇宙を体感!

空海によって日本にもたらされた密教は、
様々な願いに応じる修法(儀式)など、
それまでの日本仏教に無い要素により、
当時の朝廷や貴族から信仰を集めます。

空海直系の弟子である理源大師聖宝が開祖である醍醐寺は、
その中核寺院の一つとなりました。

寺内に伝わる曼荼羅図や法具のほか、
神秘的かつ大迫力の密教美術の数々から、
真言密教の宇宙にふれていただきます。

豊富な白描図像~仏像・仏画の設計図と見比べる!

修法、祈祷といった実践面(事相)を重視する密教では、
仏像や仏画にあらわされる尊像の研究は重要な位置を占めています。

醍醐寺では様々な密教修法が実践されたので、
宗派や流派の細分化に伴い、図像の研究が盛んに行なわれ、
料紙に墨線のみで描いた白描図像が多数残っています。

『京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~』展では、
絵画や彫刻と、その設計図ともいえる白描図像をあわせて展示します。

醍醐寺の繁栄と為政者との関わりを紹介!

醍醐寺は創建期から天皇、貴族、
そして台頭する武士の帰依を受けてきました。

足利尊氏を支えた賢俊、
室町幕府の足利義満ら三人の将軍から信任された満済、
応仁の乱の荒廃後に豊臣秀吉から手厚い保護を受けた義演など、
醍醐寺の歴代座主は時の為政者との深い関わりを持ちました。

寺内に伝わる多数の縁の品々を紹介すると共に、
現代の醍醐寺の姿への変遷をたどります。

サントリー美術館 京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~展覧会について

第1章 聖宝、醍醐寺を開く

平安時代・貞観16年(874)、
天智天皇の流れをくむ聖宝(832年~909年)は、
東大寺において諸宗を学んだのち、
醍醐味の水が湧き出るという笠取山を見出し、
草庵を結んで准胝・如意輪の両観音菩薩像を安置しました。

醍醐寺の始まりです。

その後、醍醐寺は醍醐天皇をはじめ歴代天皇の帰依を受け、
開創から数十年のうちに薬師堂や五大堂などの堂宇がつぎつぎと建立され、
寺観は順調に整えられていきました。

本章では、聖宝の肖像や伝記、醍醐寺の縁起などから、
醍醐寺の草創期を概観します。

第2章 真言密教を学び、修する

加持祈祷や修法(儀式)などの実践を重視した醍醐寺は、
その効験によって多くの天皇や貴族たちの心をとらえました。

真言密教の二大流派のうち小野流の拠点となり、
多くの僧が集まる根本道場と位置付けられた醍醐寺には、
修法の本尊として欠くことのできない彫刻や絵画、修法に用いる仏具、
修法の手順や記録などを記した文書や聖教などが蓄積されていきました。

いまに伝わる寺宝の数々は、千年以上もの間、
醍醐寺が人々の願いに応えて修法を続けてきたことを示しています。

第3章 法脈を伝える─権力との結びつき─

修法が多く行われるようになると、各密教僧の間で異なる修法次第が生まれ、醍醐寺内でもいくつかの法流がつくられました。

その中で中心となったのは、
十四代座主の勝覚が創建した醍醐寺三宝院を拠点とする三宝院流です。

三宝院の院主は醍醐寺座主を兼ねることも多く、
足利尊氏の政権における賢俊や、
足利義満以下三代の将軍に仕えた満済など、
彼らが座主として時の為政者から帰依を受けることで、
寺は繁栄を遂げてきました。

法脈の相承と繁栄の歴史を、文書・書跡からひもといていきます。

第4章 義演、醍醐寺を再びおこす

十六世紀末に第八十代座主となった義演(1558年~1626年)は、
豊臣秀吉などからの保護を受け、
戦乱により荒廃した伽藍の復興整備を進めました。

秀吉最晩年の慶長三年(1598年)春に催された醍醐の花見は、
桃山時代の華麗な文化を象徴的に表すできごととして広く知られます。

また義演は醍醐寺伝来の厖大な古文書・聖教の書写整理を行いました。

『義演准后日記』には、近世初期の変革期の京都において、
義演と醍醐寺が重要な役割を果たしていたことが克明に記されています。

慶長年間に造営された三宝院表書院障壁画の金銀に彩られた襖絵や、
俵屋宗達をはじめとする諸流派の絵師が描いた屛風は、
当時の醍醐寺の繁栄をよく伝えています。

【ブッダ・アンバサダー】

仏像好きで知られるみうらじゅんさん(イラストレーター)と、
いとうせいこうさん(作家・クリエーター)が、
『京都・醍醐寺~真言密教の宇宙~』展の仏像大使に就任しました。

お二人が監修したオリジナルグッズを展覧会会場で販売します。

会期中の9月26日(水)に、お二人のトークショーが開催されます。

あとがき

秀吉の『醍醐の花見』で知られる醍醐寺に伝わる、
数々の仏様ですが、
京都の山科にある醍醐寺へ行っても、
普段は見ることができません。

今回、特別展ならではのラインナップで、
国宝や重要文化財指定の醍醐寺の寺宝が、
東京・六本木のサントリー美術館で見られるのです。