清水寺(きよみずでら)は、
観音慈悲光と錦色が三重塔を艶やかに彩る
「清水の舞台」で知られている有名寺院です。
清水寺には、鮮やかな総丹塗りの三重塔など、
絵になる見どころが多数あります。
そんな清水寺の紅葉の見頃やライトアップの開催期間と、
特別公開される庭園についてご案内します。
清水寺は、美しい紅葉を観ようと訪れる人で混雑しますが、
比較的に混雑が避けられる時間帯や
紅葉を楽しむポイントについてお伝えします。
清水寺の紅葉とライトアップ2018の見頃はいつ?
東山に佇む清水寺は、
都と紅葉を見晴らす世界遺産の名刹です。
観音慈悲光が放たれる、光に包まれた名刹『清水寺』は、
東山三十六峰のひとつ、音羽山の山懐にあり、
778年に延鎮上人が開山しました。
1994年(平成6年)には、ユネスコの世界文化遺産にも登録され、
日本のみならず、世界中から参拝者が訪れる観光名所です。
約13万平米もある広大な地 清水寺には、
多くの国宝や重要文化財が点在しています。
秋には、清水の舞台や三重塔、放生池などの周辺に広がる、
約1000本のヤマモミジが、5000基以上の照明に照らされ、
自然美と建築物が織りなす光景が楽しめます。
観音様の慈悲の心を届ける『観音慈悲光』や、
錦雲渓までの全山を彩る紅葉は、
観音様の補陀落浄土を思わせる美しさです。
清水寺の紅葉とライトアップ2018の期間は、
11月17日(土)から12月2日(日)までです。
清水寺の紅葉とライトアップを観に行く時期は、
やはり紅葉の見頃がピークを迎える11月下旬から12月上旬を狙って、
清水寺を訪れるのが一番です。
息をのむほど美しい清水寺の景色を、
楽しむことが出来ます。
しかし、ピークともなれば相当な混雑が予想されますので、
少しでも混雑を避けたいのでしたら、
11月中旬に訪れてみてはいかがでしょうか。
深紅に染まるには、まだ少し早い時期ですが、
赤や黄色に染まった葉の中に、緑の葉が残る様子も、
また格別の趣があります。
清水寺の紅葉とライトアップ2018の混雑状況と紅葉を楽しむポイント
清水寺の紅葉を観賞する時、
気になるのが混雑状況ですね。
清水寺の紅葉とライトアップですが、
ライトアップの時間帯は、さらに例年混雑は必至です。
清水寺の紅葉とライトアップ、
時間は17時30分~21時までで、
拝観料は¥400です。
受付終了時間は21時なので気を付けて!
受付時間終了の1時間前くらいになれば、
比較的人が引き始めるので、
ゆっくりとライトアップされた紅葉を満喫できるようです。
帰宅する人が増える20時以降が意外とスムーズに入れるようで、
狙い目の時間です。
昼間とは異なった表情を見せてくれる紅葉のライトアップですが、
あまりの美しさにとても人気で、いつも非常に混雑しています。
順路は暗い部分もありますので、足元に十分注意して、
急がずにゆっくりと進むようにしてください。
勇壮な伽藍や、美しく色づいた何千本ものヤマモミジが、
秋の夜空に浮かび上がるライトアップは、
どこを見ても感動モノです。
清水寺の紅葉とライトアップ おすすめチェックポイント
夜の拝観時は、昼間の拝観をいったん終了し、閉門して、
改めての開門となります。
受付から出口まで、一方通行のルート上では、
随所で重厚な建築物と紅葉の美しいグラデーションが楽しめるので、
のんびりと散策しましょう。
夜の特別拝観時には、
仁王門の手前が入口・参拝受付になり、
到着するまでの清水坂には、
京情緒あふれるグルメやお土産物屋さんがいっぱいです。
🍁 仁王門
仁王門前には『阿吽の狛犬』が並んでいます。
お寺に狛犬というのは珍しいのですが、
これは清水寺の境内に地主神社があるためです。
普通 狛犬は、口を開けた『阿(あ)』の狛犬と、
口をつぐんだ『吽(うん)』の狛犬がセットになっているのですが、
清水寺の狛犬は、
どちらも口を開けた『阿阿』の狛犬が一対になっています。
これは、人々が『阿』と笑う狛犬を好んだという説と、
死を意味する『吽』を嫌ったから、など諸説あるようですが、
その真相は謎のままです。
🍁 三重塔
仁王門をくぐり、経堂の周辺から振り向くと、
勇壮な三重塔と紅葉、京都市街の煌く夜景が見渡せ、
ため息が出るほどの美しさです。
🍁 轟門(とどろきもん)周辺
轟門の手前から仁王門方面へ振り返ると、
紅葉の間から京都タワーを見渡せる絶景が望めます。
秋の景色と京都市街の夜景が同時に楽しめます。
🍁 本堂
清水寺の境内はとても広いので、
観て回るのに1時間は必要です。
本堂の舞台などは、さらに混雑していますので、
なかなか前に進むことが出来ません。
『清水の舞台から飛び降りる』ということわざで知られている、
『清水の舞台』ですが、
1633年(寛永10年)に再建された、
(正面36m強 側面 約30m 棟高 18m の大堂)本堂の堂内は、
巨大な丸柱の列によって、外陣(礼堂)と、内陣、内々陣の3つに分かれ、
通常は、外陣とさらに外側に巡らされた廊下を進んで拝観します。
現在は、檜皮屋根の葺き替え工事中で、
外側が覆われていますが、内側を拝観することはできます。
こちらの方は、
時間に余裕をもって来られた方が良いようです。
🍁 奥の院の舞台から音羽の滝
舞台(本堂)を出ると正面に釈迦堂が見えます。
「釈迦堂」は寛永8年(1631)の再建で、外観は簡素な造りですが、
内部は朱漆の来迎柱、極彩色の長押、貫、
遊飛する天女の天井画などが装飾され、須弥壇上に釈迦三尊が祀られています。
「奥の院」(重文) 音羽の瀧の真上にあり、
本堂と同時期の1633年の再建です。
平成の大修理では、半解体修理、彩色・塗装の塗り直しが行われました。
「ふれ愛観音」は手で触れてお参りします。
清水寺の名の由来となった『音羽の滝』は、
三筋の水が流れ、それぞれご利益があります。
緩やかな下り坂が続きます。
夜も通行できますが、
足元が暗いので気を付けて歩いてください。
遠くに三重塔が見える隠れた絶景スポットです。
音羽の滝の近くで100年以上も前から、参拝客に愛される『滝の家』では、
10月から登場する きつねそば\700や、軽食、ぜんざいなどが味わえます。
営業時間は、午前9時30分から午後5時までですが、
夜間拝観中は時間延長されるそうで、定休日は木曜日です。
🍁 放生池に抜ける通路
通路を順に降りてくると、
両わきから燃えるような紅葉が頭上を覆う光景に圧倒されます。
紅葉の間に見える観音慈悲光も神秘的です、
ここはインスタ映えポイントです。
秋の紅葉はもちろん、春は桜、夏は深緑と、
四季折々の美しい渓谷美を堪能できます。
🍁 忠僕茶屋周辺
130年以上の歴史を持つ茶屋『忠僕茶屋』の前からは、
紅葉越しに三重塔を見上げることができます。
音羽の滝から忠僕茶屋までの紅葉も見事です。
🍁 放生池
日本最大級の三重塔を、放生池の周辺から見上げると、
池の水面に映える紅葉と、三重塔の朱色のコントラストが素晴らしく、
また、京都市内を縦断する鮮やかなブルーの『観音慈悲光』も、
宇宙との繋がりを感じさせてくれます。
上を見ても下を見ても、
秋景色が楽しめる人気のポイントです。
放生池から出口に近づく、西門の南西の広場にある『八方睨みの虎』は、
江戸時代後期の画家・岸駒(がんく)の作の石灯籠で、
どの角度から見ても、睨みつけたように虎と目が合うとされています。
この虎は、石から抜け出して放生池の水を飲みに来るという伝説があり、
『水飲みの虎』とも呼ばれています。
清水寺の紅葉 特別公開の庭園について
清水寺の紅葉 ライトアップは人気ですが、
昼間でも十分感動を与えてくれます。
紅葉や勇壮な伽藍が、
秋の青空に映える昼間も見ごたえはたっぷりです。
また、徐々に太陽が沈んでいく、秋の夕暮れ時の景色も感動的で、
ライトアップの景色と見比べてみるのも一興です。
清水寺のライトアップに合わせて 11月17日(土)から12月2日(日)まで、
特別公開される『成就院庭園』も要チェック!です。
清水寺の成就院は、通常は非公開になっていますが、
例年、春と秋の2回、
成就院の内部が特別一般公開されています。
特別公開 9:00~16:00 受付終了
夜間公開 18:00~20:30 受付終了
拝観料金:¥600
『成就院庭園』は、池泉鑑賞式庭園で、
清水寺ライトアップの夜間拝観に合わせた特別公開では、
ライトアップされた庭園の紅葉が素晴らしいです。
成就院は、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』にも登場し、
西郷隆盛ゆかりの寺院として話題になりました。
成就院は、幕末に尊王攘夷派の僧侶、月照上人や、
その実弟である信海上人が住職を務めており、
西郷隆盛も通って密談を重ねたと言われています。
あとがき
京都には紅葉の名所がたくさんあります。
清水寺はなんと言ってもそのトップといえますが、
清水寺はあまりに広すぎて、
観光に訪れた人が、一日で、
参拝し、紅葉を愛で、ライトアップを楽しむのはキビシイですね。