ふきんの洗い方 重曹やハイターを使い臭いやヌメリをなくすには浸け置きか煮沸か?

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布巾の洗い方ってどうしていますか?

キッチンで使う布巾には、
レンジ回りなどの油汚れを拭く布巾、
洗った食器の水気を取る布巾、
食卓や調理台を拭く布巾など、
用途の応じて、使い分ける必要があります。

その用途ごとに使った布巾を洗うとき、
水や洗剤を使って洗った後、重曹やハイターを使って、
汚れだけでなく、臭いやヌメリをきちっと取っておかないと、
次に使うとき、拭こうとするものに雑菌や嫌なにおいを付けてしまいます。

そんな布巾を重曹やハイターで除菌するには、
浸け置きする方がいいのか、
煮沸消毒が必要なのかについてまとめました。

  

ふきんの洗い方 重曹やハイターを使う場合

レンジ回りや換気扇など、油汚れが酷いところは、
水拭きではなかなか汚れが落ちません。

そんな時は、
マジックリンなどの専用洗剤を使います。

でも、酷い油汚れを取るのに使った布巾を、
重曹やハイターなどの漂白剤を使ってきれいにすることはできますが
油汚れは落ちにくく、重曹や漂白剤、洗剤がたくさん必要だったり、
洗うために時間がかかったりと無駄が多すぎます。

レンジ回りや換気扇など、油汚れが酷いところを拭くための布巾は、
古くなったタオルや、
着なくなって捨てようと思っていた綿素材の服などを切ってためておいて、
そのボロ布で汚れを拭き、使い捨てる方が合理的です。

洗った食器の水気を取る布巾や、食卓や調理台を拭くための布巾は、
毎日何度も使います。

使った後、洗剤で洗って干しておきますが、
食卓などを拭いた台布巾は、よく洗ったとしても、
かなりの雑菌が残留しています。

さらにその雑菌が残留している台ふきんを、
高温多湿な室内で干しておくと、どんどん雑菌は増殖し続け、
台ふきんは半日の室内干しで、
雑菌数が700倍以上になると言われています。

そんな布巾で食器やテーブルを拭くということは、
雑菌を塗りつけているのと同じことなのです。

食器を拭く布巾や台布巾を除菌するときは、
重曹や酵素系漂白剤(ハイター)を使います。

布巾にはいろいろな汚れが付いています。

食べ物の汚れで色が付きやすいものに、
ケチャップやカレーがあります。

布巾に付いた食べ物のシミや雑菌は、
重曹や酵素系漂白剤(ハイター)の溶液に、
しばらく浸してから洗うといいですね。

ふきんの洗い方 洗濯機で洗う

ふきんの枚数が多い時などは、
手洗いする労力と時間を考えると、
まとめて洗濯機で洗う方が楽かもしれません。

手荒れの心配もなく便利です。

ただし、布巾を洗濯機で洗うとき、
柔軟剤は使わない方が良いでしょう。

柔軟剤の匂いが食器へ移ったり、
ふきんの吸水性が悪くなります。

ほかの衣類などと一緒に洗うのは避けて、
できればふきん単独で洗う方がベストです。

そして、布巾を洗濯機で洗った後は、
良く乾かすようにしてください。

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ふきんの洗い方で臭いやヌメリをなくす方法は?

布巾についた汚れや雑菌は、
ちょっと洗ったくらいでは、きれいに落ちてくれません。

そんな汚れや雑菌が、
臭いやヌメリの原因となります。

布巾のニオイを嗅いだことはありますか?

湿気を保ったままの布巾は、雑菌が増殖することで、
酸っぱい饐えたような臭いがします。

そしてさらに雑菌が増えるとヌメリになります。

そんな臭いやヌメリをなくすには、
重曹やキッチンハイターを使って、
ある程度取り除くことが出来ます。

最近の食器洗い洗剤には、
除菌効果のあるものも多くなっています。

しかし、重曹やキッチンハイター、
除菌効果のある洗剤で洗っても、
完全に雑菌をなくすことはできません。

つまり、臭いの原因は雑菌というか、
雑菌が繁殖する時に、ニオイ分子が放出され、
そのニオイ分子が臭いの原因なのです。

そこで雑菌を繁殖させないようにするには、
どうすればよいのでしょうか?

雑菌が繁殖する状態、
つまり、雑菌が好む環境を考えてみます。

雑菌は、栄養と湿気、温かさを好み、
それらが揃っているとき、雑菌は繁殖します。

ですから、雑菌が好む状態をなくすことが、
布巾の臭いやヌメリをなくすことになります。

食材の成分が布巾に残っていると、
雑菌の栄養になります。

布巾を洗った後、生乾きの状態にしておくことは、
雑菌の大好きな湿気のある状態です。

一般的な家の台所は屋内ですから、
ある程度の温度があり、
エアコンで温度管理されている部屋は、
雑菌にとっても棲み易い環境なのです。

布巾を冷凍保存することはできませんが、
そのほかの雑菌が好む環境を変えることはできます。

布巾は使った後、食材の成分などを洗剤できれいに落とし、
洗った後の布巾は、乾かして湿気をなくすことです。

そうすることで雑菌の繁殖を極力減らすことが出来、
布巾の嫌な臭いやヌメリを減らすことが出来るのです。

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ふきんの洗い方 雑菌を除去するには浸け置きか煮沸か?

布巾の洗い方で、雑菌を除菌・殺菌する方法として、
重曹や酵素系漂白剤に浸け置きする方法と、
煮沸する方法があります。

今、ドラッグストアなどでは、いろんな洗剤が売られています。

そしてそれらには、
抗菌・除菌・殺菌・滅菌など、
雑菌を除去する意味の単語が並んでいます。

✨ 抗菌とは、菌の繁殖を防ぐこと。

抗菌とは、菌の増殖を防ぐ、または抑制するというのが本来の意味で、
菌が付着するのを防ぐという作用はないのです。

✨ 除菌とは、菌の数を減らすこと。

除菌とは『菌を取り除く』ことで、
菌を殺すわけではないのがポイントです。

✨ 殺菌とは、菌をある程度殺すこと。

殺菌とは、菌を殺すことを言いますが、
どの程度の菌を殺すことが『殺菌』となるのか、明確な定義はありません。

台所用洗剤や洗濯洗剤などの雑貨品で『殺菌』と明記すると、
薬事法違反になる恐れがあるので『殺菌』とは書かれていません。

✨ 滅菌とは、菌を殺し尽くす(滅ぼす)こと。

滅菌は、無菌と言われるレベルまでに菌の数を減らすことですが、
滅菌前の1/100万以下になった時点で滅菌済みとされます。

4つの中で菌を除去する具体的な数が定義されているのは、
この滅菌だけで、
どれも100%完璧というものはありません。

あったとしたら、人間の身体にとっても良くないものだと思います。

ふきんの洗い方 雑菌を除去する浸け置き

台所用の布巾は、
水でどれだけキレイに洗っても、
しばらく使っていると、ツンと臭ってきます。

台所で使う布巾が臭うときは、
重曹を溶かした水の中で漬け置き洗いをすると、
手間をかけずにキレイで臭わない布巾が使えます。

2~3日に1回でいいので、
重曹で一晩漬け置き洗いをすることで、
布巾の嫌なニオイを防ぐことが出来ます。

汚れに応じて加減が必要ですが、
分量は水1Lに対し、重曹は大さじ1杯程度。
食用でも工業用でも大丈夫です。

専用の容器を用意しておいて、
使い終わった布巾を、
その都度入れるようにしておくと便利です。

一晩漬け置きした後、水洗いし良く乾かします。

ふきんの洗い方 雑菌を除去する煮沸消毒

重曹はアルカリ性のため酸性汚れを中和してくれる効果があります。

また、匂いを吸着するため消臭作用もあり、
布巾の嫌な臭いやヌメリは、
重曹に浸け置きするだけで充分効果は期待できます。

しかし、
ガンコな汚れや気になる臭いにおすすめなのが「煮洗い」です。

洗剤を入れなくても熱湯で煮るだけで充分殺菌効果がありますが、
重曹を使うことでお湯で煮るだけと違い、
「煮沸消毒」による殺菌効果にプラスして、
劇的に汚れや臭いを取ることができるのです。

鍋に水をはり、
お湯が沸いてから重曹を入れた方が洗浄力はアップします。

沸騰したら重曹を入れて、
布巾や台拭きをグツグツ5分~10分煮るだけです。

煮洗いは、綿や麻など丈夫な繊維の布製品で効力を発揮します。

煮洗いに使う鍋は、ステンレスやホーローのものを使いましょう。

アルミの鍋を使うと、
洗剤のアルカリで変色したり腐食を起こすことがあります。

煮洗いした後は、火傷に気を付けて良く水洗いをします。

煮沸消毒されているので部屋干しでも十分ですが、
良く乾かすことをお勧めします。

ふきんの洗い方 日光消毒がおすすめ!

室内で乾かしたふきんでも、
約35%に雑菌がいることがわかっています。

そんな時は日光消毒が一番です。

お日様の天日で干せばさらなる除菌効果が期待できます!

洗濯した後、日光にあてて乾かすと、
さらに雑菌を除菌することができるので、
ふきんは毎日洗濯して、日光消毒することをおすすめします。

太陽光線の力はまさに偉大で、
大腸菌なら1時間太陽の光に当てれば99.99%が死滅するほど強力なんです。

あとがき

まさに『たかが布巾、されど布巾』ですね。

何気なく使っている台布巾が、
実はテーブルに雑菌を塗りたくっていたとは。。。

毎日使うキッチンですから、
毎日きれいに保っておきたいものです。

毎日顔を洗うように、毎日、布巾を洗いましょう。