エネルギーミックスに再生可能エネルギーの必要性は?促進賦課金と安定供給

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エネルギーミックスとは、
電気の安定供給を図るため、
再生可能エネルギーや火力、水力、原子力など、
多様なエネルギー源を組み合わせて電源構成を最適化することを言います。

このエネルギーミックスにおいて、
再生可能エネルギーの必要性は、どれくらいのものなのでしょうか。

さらに、その再生可能エネルギーの発電促進賦課金とは、
どういうものなのかをまとめました。

また、エネルギーミックスと、再生可能エネルギーで、
電力の安定供給がどうなっていくかについて考えます。

  

エネルギーミックスに再生可能エネルギーの必要性は?

日本のエネルギーの未来には、
火力発電や原子力発電に加えて、
太陽光などの再生可能エネルギーを組み合わせた、
エネルギーミックスがポイントです。

電力エネルギーの安定供給を実現するには、
どのようにしていかなければいけないのでしょうか。

日本のエネルギー自給率が8%だということをご存知ですか?

日本のエネルギー自給率は、
食料自給率より低い約8%でしかないのです。

『そんなに低いとは思っていなかった』
という人が多いのではないかと思います。

日本の食料自給率が、カロリーベースで4割を切っているということは、
ご存知の方も多いかと思いますが、
これは先進国の中で最も低い水準となっています。

しかし、日本のエネルギー自給率、
実は食料自給率より、さらに難しい問題になっています。

それは、食べ物は世界中で作られているので、
お金さえ出せば買うことが出来ますが、
エネルギー資源というものはどこにでもあるというものではないからです。

日本は、石油の約8割、液化天然ガスの約3割を、中東から輸入していて、
これが滞るようなことがあれば、経済活動に大きな影響が生じます。

これからも安定的にエネルギーを供給するためには、
エネルギーの自給率を高め、
さらに原料の輸入先を広げるなどの対応が必要になってきます。

エネルギーミックスの再生可能エネルギーで地球温暖化対策!

地球温暖化対策には、
再生可能エネルギーと原子力に注目が集まっています。

毎年夏には暑い暑いと言っていますが、
例年にも増して、今年はメディアでも連日、
『記録的な暑さ』という言葉が飛び交っていました。

こういった暑さも、欧米で時々発生する大寒波も、
地球温暖化で、暖かい空気が北極の上空に流れ、
そこにある低気圧が押し出されたためではと言われています。

今や気候変動は世界中の課題と言えます。

日本では、2030年までに温室効果ガスを2013年の値と比べて、
26%削減することを目標としています。

温室効果ガスの大半を占める二酸化炭素は、
電気を作るときにも排出されます。

しかし、東日本大震災以降、原子力発電が減り、
二酸化炭素を排出する、
石炭や石油、天然ガスを燃料とする火力発電が増えたため、
二酸化炭素の排出量は増えています。

世界の多くの国では、地球温暖化対策として、
原子力発電だけでなく、
再生可能エネルギーの太陽光発電や風力発電などが注目されています。

ただし、現状では、
再生可能エネルギーは経済的な負担が大きいということが現実です。

エネルギーミックスの再生可能エネルギー促進賦課金とは?

日本を含む多くの国が推進している再生可能エネルギーですが、
電気料金に影響があります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金をご存知でしょうか。

毎月の電気代の明細書に書かれている項目で、
『再エネ促進賦課金』と記載されているのがそれです。

再生可能エネルギーを拡大するために、
再生可能エネルギー発電で作られた電気を、
国が定めた価格で電力会社が買い取る『固定価格買取制度』が、
2012年から始まりました。

その費用負担として、電気料金に上乗せされているのが、
この再生可能エネルギー促進賦課金なのです。

これは毎年増加していて、
標準家庭での電気代(月間使用量290kwh)では、
2018年度は年間で1万円強になります。

再生可能エネルギーの導入が進んでいるドイツでは、
再生可能エネルギー促進賦課金は、年3万円以上です。

年間の3万円以上というのは大きいですが、
いずれ日本の再生可能エネルギー促進賦課金も、
そうなるのかも知れません。

再生可能エネルギー促進賦課金による経済的負担は、
再生可能エネルギー先進国の間で問題になっている点です。

エネルギーミックスの再生可能エネルギーで電力の安定供給を!

エネルギーの構成について、
電気料金を抑えつつ二酸化炭素を削減し、
電力を安定供給するには、どうすればよいでしょうか。

火力発電の燃料費が増えたことなどで、
電気料金は値上がりしています。

電気料金を抑えながら、二酸化炭素を削減し、
安定的に電力を供給することを考えて決められたのが、
2030年度の電源構成で、
再生可能エネルギー22%~24%、
原子力20%~22%が目標です。

            

石炭は、二酸化炭素の排出量が一番多いのですが、
安価で、今のところ世界各地で産出されます。

天然ガスは、石炭より二酸化炭素の排出量は少ないのですが、
産地が限られ価格も高くつきます。

原子力は、安全性の確保に多くの対策が必要ですが、
二酸化炭素の排出量は少なく、
コストが安定して低いのです。

再生可能エネルギーは、二酸化炭素の排出量は少ないのですが、
コストが高くつき、気候に左右される点が問題です。

アメリカの北東部では、
この冬、嵐で、風力と太陽光の発電量が急減し、
火力発電の発電量を増やして補いました。

さまざまな電源の長所を生かして、短所を補い、
上手に組み合わせることがリスクの軽減となりますので、
今後、エネルギーミックスにおいて、
ベストミックスと呼ばれる組み合わせを考える必要があります。

あとがき

『去年はこんなに暑くなかった!』って、
毎年言っているかも知れません!

ということは、年々暑くなっているということですね。

このままでは、5年後10年後、
どれほど暑くなっているのかが心配です。

地球温暖化も勿論、気になりますが、
それより、
今月の電気代がいくらくらいかかったかの方が気になるワタシです。

『再生可能エネルギー発電促進賦課金』
電気代の検針時の明細に、秘かに記載されています。

気が付きませんでした!