パワースポットと言われる神社の持つ“気”の源とは何なのか?
土地が持つ大自然の生命力、
祀られた神や人物の遺徳、
神社に寄せられる人々の信仰の強さなどなのか。
この世に存在するすべてのもののうち、
もっとも根源的なエネルギーと言われる『気』は、
一般的に気は不可視であり、
流動的で運動し、作用をおこすとされています。
パワーアップを願うとき、パワースポットへ行くことで、
気を高める、つまりエネルギーを頂くのです。
パワースポットと言われる『気』が強い神社をご紹介します。
気の力を高めるおすすめのパワースポット 大神神社
大神神社は、最古の神社と見なせる山岳信仰の聖地の代表
奈良県桜井市にある大神神社は、
本殿を持たず三輪山そのものを御神体としています。
最も原初的な神社の姿を現代にまでとどめていて、
古代からの神社が多い近畿地方にあって、
とりわけ三輪山信仰の歴史は古いのです。
三輪山の北西麓には、多くの遺跡が見られ、
古墳時代の三世紀から集落があったと考えられています。
考古学的な裏付けが可能な山岳信仰の聖地としては、
大神神社は、最古といえるものではないでしょうか。
大神神社の歴史の重みには、並々ならぬパワーがある
パワースポットと言えます。
気の力を高めるおすすめのパワースポット 春日大社
春日大社は、国家鎮護、山岳信仰、龍神信仰、
そして神仏習合のお社です。
奈良県春日野町にある春日大社は、
奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、
藤原氏の氏神を祀る神社でもあります。
さらに春日大社は、
神仏習合の時代には奈良仏教の中心地である興福寺と一体になり、
御蓋山(みかさやま)そのものを御神体とする山岳信仰や、
雷神、武神であるタケミカヅチノミコトやフツヌシノミコトへの信仰が、
入り混じっている、神道の諸要素が混在した神仏習合の神社なのです。
春日大社は、大自然の生命力と、
人の思いの力の両方が集まっている神社と言えます。
気の力を高めるおすすめのパワースポット 諏訪大社
日本列島を流れる大自然の力の交差点と言われる諏訪大社は、
長野県諏訪市にあります。
諏訪大社の上社は、社殿を持たず、
守屋山をそのまま御神体とする原初的な神社です。
諏訪盆地は、
内陸ながら東西に街道が広がる交通の要衝とされてきました。
これは日本列島を東西に横切る『中央構造線』と、
本州中央を輪切りにする『糸魚川静岡構造線』という、
二つの大断層が交差する位置にあるためです。
地中の断層は、風水や道教で“気”の流れる『龍脈』とも同一視され、
諏訪は日本列島の、気の流れの要地と解釈することが出来ます。
そんな気の流れの要地に存在する諏訪大社は、
やはり最強のパワースポットと言えるでしょう。
気の力を高めるおすすめのパワースポット 出羽三山
全国から修験者が集合する出羽三山は、
山形県鶴岡市にあり、
羽黒山・月山・湯殿山、三山でセットの聖地です。
山岳信仰の聖地の中でも、
地元の氏子だけでなく、ほかの地域からも修験道の行者が集う土地は、
それだけ“気”が強い場所と考えられ、
出羽三山はその好例だと言えます。
神仏習合の時代、羽黒山は現世を守護する観音菩薩、
月山は過去世を守護する阿弥陀如来、
湯殿山は来世を守護する大日如来を本地仏としてきました。
和歌山県の熊野三山にも、出羽三山とよく似た形で、
三山セットの信仰があります。
熊野三山もそうですが、出羽三山のように、
修験者が集まるのは、そこが何かしらの“気”が集中する、
パワースポットだからに違いありません。
気の力を高めるおすすめのパワースポット 吉野水分神社子守宮
修験道の本山があるとされる吉野山に建つ、
吉野水分神社子守宮は、奈良県吉野郡吉野町にあります。
吉野山は、古来から山岳霊場として知られ、
修験道の本山である金峯山寺(きんぷせんじ)や、
源義経や後醍醐天皇が避難先とした吉水院(現在の吉水神社)など、
歴史的なスポットが密集するところです。
そんな“気”に満ちた吉野山にあるのが『吉野水分神社』です。
豊臣秀吉が子授けを祈願し、
その子『秀頼』を授かったことから、
現在の社殿は秀頼が、1604年に再建したものです。
桃山様式建築の、三殿一棟の本殿・幣殿・拝殿・楼門は、
国の重要文化財に指定された美しい建築で、
強い気を感じるパワースポットなのです。
あとがき
科学や文明がどれだけ発展しようとも、
どうしようもないことってあるものです。
それは人の心の中にある“気”つまりパワーです。
“気”を高めることにより、すべての物事は好転する。
“気”を充実させていくことができるようになれば、
失敗を未然に防ぎ、病気を予防し、
そして運まで味方につけることができる。
だから人はパワースポットへ行くことで、
“気”を高めたいと願うのですね。