ミュージカル タイタニックが
2018年秋 再演されます。
2015年に上演され好評を得たミュージカル タイタニック
主演は前回と同じく加藤和樹さん。
周りを固めるキャストも、
日本のミュージカル界を代表する豪華な顔ぶれが集結。
前回以上の舞台に期待が集まっています。
ミュージカル タイタニックの、
開催会場やチケット先行発売情報、
そして
ネタバレ注意のあらすじとキャストをご紹介します。
ミュージカル タイタニック チケット先行発売情報
進化するミュージカル『タイタニック』待望の再演!
史実に基づいた壮大な歴史劇の魅力が・・・・
日本では『タイタニック』といえば、あの大ヒット映画を思い出しますが、
映画はあくまでもタイタニック号の沈没という歴史上の出来事をベースに、
作り上げられたフェクションです。
一方、ミュージカルの『タイタニック』は史実に基づいて物語が作られていて、
登場人物はすべて実在の人物、
あるいはそれをベースに作られた人間たちなので、
これは壮大な歴史劇といえるのです。
演出家トム・サザーランドの、
「船の悲劇ではなく、実際にそこに生きた人々の物語である」という考えにより、
それぞれの『人間・人々』や『人生』に焦点を当るという意図のもとに、
台本への変更も細かく行いながら再構成されました。
この事故の後で船舶の安全基準が飛躍的に向上されたことに着目し、
「誰かに非があるのではなく、それぞれが自分のできるベストを尽くした結果、
偶然が重なりあって起こった悲劇である」と、事故全体を捉え直しました。
装置を絢爛・大掛かりに作ってしまうと『船』そのものに、
必要以上に観客の注意が向いてしまうことを避けるために徹底的に削ぎ落し、
基本的に舞台奥のバルコニーと可動式の階段のみという、
シンプルなものにしています。
ミュージカル タイタニックは、一人のキャストが一等客・三等客・船員など、
早替えをしながら演じ分けています。
これは「タイタニック号の沈没は階級社会の終焉である」という、
演出家の解釈に基づいたシステムで、
「着ている服が違うだけで、一等客も三等客も、中身は皆同じ一人の人間なのだ」
というメッセージが込められています。
東京公演
公演会場:日本青年館ホール
2018年10月1日(月)から10月13日(土)まで
(公演時間は日によって違います)
料金は、S席¥11500 A席¥8000 (全席指定・税込み)
日本青年館ホール
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4−1
03-6447-5660
アフタートークショー開催日は、2日・5日・10日に予定されています。
大阪公演
公演会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティー
2018年10月17日(水)から10月22日(月)まで
(公演時間は日によって違います)
料金は、¥11500 (全席指定・税込み)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティー
〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町19−1
06-6377-3888
初日お見送りイベントと、
アフタートークショー 18日・20日が予定されています。
一般前売り開始は、7月7日(土)
http://www.umegei.com/titanic-musical/ticket/
ミュージカル タイタニックのあらすじとは?
心を掴む、野心的な群集劇
確かな腕と鋭い目で作品を成功へと導いた演出家トム・サザーランドに、
日本ミュージカル界を代表する豪華キャストが集結!
~~~第一幕~~~
タイタニックの船主J・ブルース・イスメイは、
未曽有の沈没事故の責任を問う裁判の席で、
人類がこれまで築き上げてきた偉大な建造物の数々に思いを馳せていた。
♪『いつの世も』
かつては作成不可能と思われていた豪華客船 RMS タイタニックは、
その中でもすべてを凌駕するものでした。
サウスハンプトンの波止場に到着した機関士フレッド・バレットは、
タイタニックのあまりの素晴らしさに驚嘆するのでした。
♪『どうやってタイタニックを造ったのか?』
そこで彼は、見張り係のフレドリック・フリートと、
無線係ハロルド・ブライドに出会います。
『夢の船』を前にして驚きの声を上げる三人。
♪『ほら、見ろ』
やがて一等航海士マードックと、
二等航海士ライトーラーを始めとする船員たちも到着し、
その中にタイタニックの船主イスメイと設計者トーマス・アンドリュースと、
船長 E・J・スミスの姿がありました。
この「世界最大の可動物」を前に、
それに関わっている自分たちを祝福し合う三人。
その後、次々に乗客たちが現れ、二等客と三等客の面々、
この偉大な船の処女航海に乗り合わせる幸運を噛み締めるのでした。
♪『あの船に乗ろう』
やがて一等客たちが到着すると、
二等客であるアリス・ビーンは彼等の名前や功績を語り始めます。
♪『一等客名簿』
遂に出航の時が訪れ、タイタニックは大海原へと走り出し、
そこにいるすべての人間が、その船旅の安全を祈るのでした。
♪『征け、タイタニック』
イスメイはスミス船長に「タイタニックをニューヨークに早く到着させたい」
と告げるのですが、
処女航海は安全を第一に考えるべきだ、とアンドリュースが主張します。
二人の口論を聞いたうえで、船のスピードを少し上げるように、
船長は指示するのでした。
ボイラールームで働くバレットは、その指示を聞き、
こんな新しい船で無理をするのは危険だと感じつつも、
しぶしぶと命令に従うのでした。
♪『バレットの歌』
二等客室では、アリス・ビーンが一等客たちの壮麗さに憧れている一方で、
彼女の夫である金物屋店主エドガー・ビーンは、
自分たちの生活で充分満足していたのです。
アメリカでジャーナリストになることを夢見るチャールズ・クラークは、
婚約者のキャロライン・ネビルと旅をしていました。
キャロラインの父が二人の婚約を認めなかったため、
駆け落ちをしたのでした。
一等客室で社交界の大物たちは、
人類が近頃成し遂げた功績を話し合ってます。
もちろん、その中でもタイタニックは最大のものでした。
♪『なんて凄い時代だ』
三等客室では、
偶然にも同じケイトという名前を持つ三人のアイリッシュの娘たち
(ケイト・マクゴーワン、ケイト・ムリンズ、ケイト・マーフィー)が、
ほかの乗客たちと共に、アメリカで待つ夢の暮らしを語り合っていた。
♪『なりたい メイドに』
ケイト・マクゴーワンは、
その中の一人の若者ジム・ファレルに恋をするのでした。
二等客室ではキャロラインとチャールズが、
夕食に出席するための準備をしていました。
二人の間の階級差に縛られ苦悩するチャールズに、キャロラインは優しく、
「本当に大切なのは、二人の絆、私に必要なのはあなただけよ!」
と諭すのでした。
♪『この手をあなたに』
船が進む中、イスメイから、
「船の名声を上げるためにも、もっとスピードを上げろ!」
という要求が出され、アンドリュースが反対するにも拘わらず、
船長はこれを呑んでしまうのでした。
イスメイはマードックの仕事の質を称賛して、
「君も自分自身の判断で指示を出しても良い頃だ」と言うのですが、
マードック本人は、
まだ自分がそこまでの責任を負うことはできないと思っていたのです。
♪『船長になるということは』
その頃、無線室ではブライドが客から託された数々のメッセージを、
送信する作業に追われていたのですが、
恋人へのプロポーズを送ってくれというバレットの頼みに応えるのでした。
♪『プロポーズ/夜空を飛ぶ』
日曜の朝、ミサに出席した一等客たち
♪『主よ 見守りたまえ』
その後、デッキの上でハートリー率いる楽団が奏でるラグの調べにのせて、
ダンスを楽しみました。
♪『最新のラグ』
アリス・ビーンは、何度も給仕係に追い払われながらも、
何とか一等客のフロアに忍び込むのですが、
やがて夫のエドガーに見つけられてしまいます。
望むライフスタイルの違いについて話し合うふたり
♪『踊ったのよ』
やがて日が傾くに連れて気温が下がり、見張り係のフリートは、
天気のせいで氷山を見つけることが難しいことに気づくのでした。
♪『月無夜』
デッキでは、ケイト・マクゴーワンが、自分が既婚男性の子供を宿してしまい、
誰か父親になってくれる人と結婚する必要があることをジムに告げ、
その頼みを、優しく受け入れるジム。
年配の乗客イシドールとアイダのストラウス夫妻が、
これから来る人生の計画をふたりで話し合っている一方、
アリスは一等客室に忍び込みます。
♪『秋』
すると突然、眼前に氷山が現れ、
フリートは慌ててブリッジに警告を発しました。
それを聞いたマードックも、緊急回避の指示を出すのですが、
時すでに遅く、タイタニックは氷山に接触してしまうのでした。
~~~第二幕~~~
エッチスを始めとする客室係たちが混乱する船客たちを起こしてまわっているが、彼等自身にも現状についての情報が伝わっていないのです。
♪『起きて、起きて』
ブリッジに到着し、状況を把握した船長は、
救命胴衣を着けるようにという指示を乗員乗客に出し、
遭難信号を出すようにブリッジに命じました。
船が受けたダメージの度合いを調べるように頼まれたアンドリュースは、
船体の損傷に船は持ち堪えられず、
タイタニックはやがて沈むと、船長イスメイに告げるのでした。
しかし、船の上にある救命ボートには、
乗員乗客の半数にも満たない人数しか乗ることができないのです。
一等客室のダイニングサロンで
乗客たちが船に異常が起きているとは信じられず、
真夜中に起こされたことに不平をもらしていました。
♪『寝巻の姿でグランドサロン』
パニックを起こす理由は何も無い、と言って回る船員たち。
誰も船に迫りくる危機に気付かずにいるのですが、
そんな中で電灯が明滅し始めます。
船の電源が不安定になり始めたのです。
すべての乗客乗員が救命ボートへと急ぎだします。
三等客室では三人のケイトとジムが、
どうにか甲板に出る方法を必死に見つけ出そうとしていました。
そこにバレットがやってきて、彼等を助け出します。
♪『階段』
無線室では、ブライドが、
「一番近くにいて救助を頼める船はカルパチア号だが、
タイタニックが沈むまでには間に合わない」と船長に告げます。
この災害の責任をお互いに擦り付け合う船長、
アンドリュース、イスメイの三人。
♪『諍い』
女性と子供たちが救命ボートへと誘導され、
男性は船上に残るように指示が出されます。
♪『救命ボートへ』
彼らは愛する者たちとの別れを覚悟しなければいけなかったのです。
マードックは「舟の漕ぎ手として最後の救命ボートに乗れ」と、
フリートとバレットに命令するのですが、
バレットは舟の漕ぎ方を知らないのです。
潔くその席をジムに譲ると、
バレットは静かに遥かな恋人に別れを告げるのでした。
そして他の乗客たちも、
彼と同じように愛する者たちとの別離を覚悟するのでした。
♪『また明日、きっと』
ベルボーイが、すべての救命ボートが海に出たことと、
残った乗客たちはすでに覚悟を決めていることを船長に報告しました。
事故の全責任は自分にあると話すマードックに、
「今まで自分の担当した航海で、事故など起きたことがなかった」と、
哀しげに語る船長でした。
そんな船長を見て、エッチスは船長になることの責任の重さを歌い上げます。
♪『船長になるということは(リプライズ)』
その頃、夫の元を去ることを拒否したアイダやイシドールの夫妻は、
決して絶えることのないお互いへの愛を静かに噛みしめていました。
♪『今でも』
アンドリュースは一等客室で船の設計図を睨みながら、
この船が如何に形を変えて波間に沈んでいくか、
船に残った人々が如何に最期の時を迎えることになるかを思い描くのでした。
♪『アンドリュース氏の予見』
(1912年4月14日23時40分頃、翌15日2時20分、船体が折れて沈没しました)
その朝早く、カルパチア号に救助された生存者たちは、
静かにタイタニック号の悲劇を語り、
沈んでいった船と死んでいった人々を悼しむのでした。
その中にはブライドとイスメイの姿が。。。。。
彼等は、
この災害を避けられたかもしれない可能性について語り合うのでした。
♪『沈没』
海に散った愛する人々、波間に消えた儚い夢。
彼らにいつか再び巡り合える日が来ることを、みな静かに願うのでした。
♪『いつの世も/フィナーレ』♪
ミュージカル タイタニックのキャストは?
ミュージカル タイタニックのキャスト
★トーマス・アンドリュース(タイタニック号の設計士)
加藤和樹
★ブルース・イスメイ(タイタニック号の船主)
石川禅
★エドワード・スミス(タイタニック号の船長)
鈴木壮麻
★イジドール・ストラウス(一等船客のアメリカ人実業家)
佐山陽規
★アイダ・ストラウス(イジドール・ストラウスの妻)
安寿ミラ
★フレデリック・バレット(ボイラー係)
藤岡正明
★ピットマン・エッチス(一等船客の客室係)
戸井勝海
★チャールズ・クラーク
相葉裕樹
★ウィリアム・マードック(一等航海士)
津田英佑
★ジム・ファレル(アイルランド移民の三等船客)
渡辺大輔
★ハロルド・ブライト(二等通信士)
上口耕平
★チャールズ・ライトーラー
小野田龍之介
★ウォーレス・ハートリー
(タイタニック号に乗船した楽士団のバンドマスター)
木内健人
★フレドリック・フリート
吉田広大
★ベルボーイ
百名ヒロキ
★エドガー・ビーン
栗原英雄
★アリス・ビーン(アメリカ人の二等船客)
霧矢大夢
★キャロライン・ネビル
菊地美香
★ケイト・マクゴーワン (アイルランド移民三等船客)
小南満佑子
★ケイト・マーフィー
屋比久知奈
★ケイト・ムリンズ
豊原江理佳
あとがき
豪華客船の旅って憧れますよね。
海上を走行する大きく豪華なホテルの中には、
プールや劇場があって、
毎夜パーティーが開かれている。
でも、憧れるだけにしておこうと思います。
映画で見た「タイタニック号」とは、
また違った視点で描かれたストーリーを、
舞台上でどのように表現されるのかも楽しみです。