京都の平等寺 薬師如来のご利益は癌封じ因幡堂 病気平癒 御朱印帖とお守り

神社仏閣

平等寺は、京都のメインストリート烏丸通から、
ちょっと東へ入ったところにあります。

大通りに面したビルの裏側の、
民家が立ち並ぶ中にある参道を通っていくと、
京都の歴史の重さを感じます。

『お薬師さん』と呼ばれる因幡堂 平等寺は、
癌封じのお寺として有名です。

ビル群の中にある小さなお寺ですが、
心の落ち着くものを感じます。

  

京都の平等寺 薬師如来のご利益は癌封じ

薬師如来のご利益はがん封じ

京都の町中にあって、昔から病気平癒、
とくにがん封じのお寺として信仰を集めてきたのが、
平等寺で『因幡堂』の通称でも知られています。

ご本尊様は、病気から回復してくださる薬師如来様で、
因幡薬師と呼ばれ、毎月八日には薬師護摩を焚き、
がん封じの祈願が行われるため、大勢の参拝者が訪れます。

平等寺は烏丸通と松原通が交差する辺り、
第三十代敏達天皇の子孫で、平安時代中期の中納言・橘行平の邸宅跡にあります。

お寺の縁起によると、
959年、行平は村上天皇の命で因幡国(鳥取県)の一宮に向かいました。

そこで神事を済ませ京都に帰る途中、急病になってしまい、
平癒を神仏に祈り続けていると、
ある夜、夢に僧が現れて、
「因幡賀留津の海中に浮き木があり、
それは民衆を救うために仏の国からやってきた。
その木を求めて供養すれば病気は治りあらゆる願いが叶う」と告げたのです。

そこで行平はさっそく海底を探して浮き木を見つけたのですが、
それは薬師如来様の御尊像でした。

行平はこれを喜んで、
そこにお堂を建てて薬師如来様をお祀りしました。

これが高草郡大字勝負浦の座光寺です。

すると行平の病気は治り、
無事に京都に還ることができました。

ところがある夜、
また夢のお告げがあり、
因幡にお祀りした薬師如来様が行平の家を訪れたのでした。

さっそく行平はこの薬師如来様をお祀りし、屋敷を改造してお堂を作り、
因幡堂と名付けたのです。

これが現在の平等寺です。

このお話は平安京の人々の間に広まり、
第六十六代の一条天皇は、この薬師如来様を深く信仰され、
八か所の末院を建てて皇室の勅願とされました。

また、第八十代の高倉天皇は、この寺近くにお住まいになり、
寺に、『平等寺』と命名されたのです。

平等寺 因幡堂

ご本尊 薬師如来立像(重要文化財)
作者は不明ですが、
一説には平安中期から後期にかけて、
仏師康尚によって作られたとも言われています。

手作り市
毎月8日 朝9時~午後4時まで
境内で手作り市が開催されています。

住所:〒600-8415京都市下京区因幡堂町728
TEL:075-351-7724 FAX:075-351-7738
拝観時間:6:00~17:00
御祈祷・納経の受付:9:00~16:00

交通アクセス

地下鉄 五条駅より 北へ 徒歩5分
阪急   烏丸駅より 南へ 徒歩5分
京都駅から市バス 「烏丸松原」よりすぐ

京都の平等寺 薬師如来 因幡堂のご利益

鎌倉時代には一遍上人が京都の布教の拠点とされたことで、
ますます都の庶民に親しまれることになりました。

なんと古くから狂言の舞台でもあったのです。

その後も京都の町の人々の信仰を集めたのですが、
明治になると、廃仏毀釈で堂宇のほとんどを焼失し、
わずかに残ったお堂で継続してきました。

明治十九年には本堂を復興し、
昭和になってしだいに参拝者が増えていくようになり、
今日まで続いてきました。

平等寺はたびたびの災害に遭って、
お寺の境内も小さくなってしまいましたが、
お祀りされているご本尊の薬師如来様は、
橘行平が創建した時にお祀りした当初のものとされていて、
重要文化財に指定されている貴重なご本尊様です。

像は一木づくりで、
古くから長野県の善光寺の阿弥陀如来像、
京都、嵯峨の清凉寺の釈迦如来像とともに、
日本三如来のひとつとされています。

今もがん封じにご利益があるとして、
全国から多くの参拝者が訪れ、信仰を集めていて、
毎月八日のがん封じの御祈祷が評判になっています。

さらに因幡堂は、
古くから多くの狂言の演目の舞台になっていたため、
因幡堂狂言会が設立されて、平成十五年より毎年一回、
『因幡堂狂言』を上演して人気を博しています。

実在する寺院が、これだけ多くの狂言の演目の舞台に用いられているのは、
因幡堂のほかにはないそうで、
その意味でも貴重なお寺なのです。

京都の平等寺 因幡堂の御朱印帖とお守り

平等寺 因幡堂は、昔から京都の街中にあって、
病気で苦しむ人の最後の拠り所として多くの人の信仰を集めてきました。

病気を治してくださる仏様として、
また、子授けや安産の仏様として多くの人が参拝されますが、
特に癌封じのお薬師如来として信仰されています。

これは、かつて癌が不治の病と思われていた時代、
最後に因幡薬師にすがられた方が多かったため、
現在まで、「がん封じ」の薬師如来として伝わってきたのです。


可愛い小鳥のえんむすびのおまもり


無病息災とがん封じを願うインコと文鳥のお守り


無病息災とがん封じを願うお札


表紙にインコや文鳥のイラストが描かれた、
いろんな色の御朱印帖が可愛いです。


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あとがき

京都の町中には、たくさんのお寺がありますが、
どのお寺にも古くから伝わる起源や由緒が語り継がれ、
平安の都の面影を感じさせます。

平等寺は、地元の人々に「お薬師さん」と呼ばれ親しまれています。