葵祭の斎王代選考決定!歴代良家のお嬢さん比較と祭事日程

お祭り


2019年 令和初代の葵祭の斎王代

2019年葵祭の第64代斎王代選考決定!

選考されたというよりも、『白羽の矢が当たった』という感じでしょうか。

2019年の斎王代も、歴代の斎王代同様、良家のお嬢さんで、
とても良い香りが漂ってきます。

斎王代を務めるともなれば、
心の準備やいろいろなお支度もあることでしょうから、
今はとてもお忙しいと思います。

令和の時代になって初代となる第64代 葵祭の斎王代として、
京都市左京区在住の負野李花さんが選ばれました。

今までに選ばれたお嬢さん方もご紹介します。

どなたも良家の御令嬢揃いで、お家柄も申し分なく、
お美しい才女ばかり、
母娘や姉妹で斎王代に選ばれた方もたくさんおられます。

歴代の葵祭斎王代に選ばれたお嬢様方のプロフィールもご紹介しています。

一年間、
賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と
賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)でのご奉仕ご苦労様です。

  

2019年葵祭の第64代斎王代選考決定!

第六十四代の斎王代に決まったのは、負野李花さんです。

七月の祇園祭、十月の時代まつりと並び、
京都三大祭りの一つとされている『葵祭』の斎王代が決定し、
発表されました。

京都市左京区在住の負野李花さん(23)が、
葵祭のヒロイン第64代斎王代に選ばれたと、
葵祭行列保存会の発表が上京区のホテルでありました。

負野李花さんは、1996年2月15日生まれ

お父様は、京都市下京区にある
株式会社負野薫玉堂(おうのくんぎょくどう)の
十六代目社長 負野和夫さんです。

株式会社負野薫玉堂は、
西本願寺さんの前にお店を構え、
お香やお線香、香道具などを扱われるお店です。

香老舗 薫玉堂

〒600-8349京都市下京区堀川通西本願寺前
代表取締役 負野和夫 

営業時間 9:00~17:30 (第1・3日曜定休)
電話:(075)371-0162
FAX:(075)343-1459
HP:http://www.kungyokudo.co.jp/

薫玉堂について
桃山時代文禄三年(1594年)
薫玉堂は本願寺前の現在の地に於いて、薬種商として創業しました。
以来420余年に渡り、
日本最古の御香調進所として伝統を受け継ぎながら、
その時代の香りを作り続けています。

2019年葵祭の第64代斎王代 初めての神事

2019年の葵祭で斎王代を務める負野李花(おうのりか)さんが、
斎王代に選ばれて初めての神事として、
4月19日に、上賀茂神社と下鴨神社を訪れ、
正式参拝しました。

御所解き文様が描かれた華やかな京友禅の振袖を身にまとい、
お父様の負野和夫さんとお母様の負野千早さんと一緒に、
午前中に下鴨神社へ、午後には上賀茂神社を参拝しました。

上賀茂神社では、神職に先導され、
重要文化財の土屋(つちのや)でお祓いを受けたあと、
玉橋を渡り、本殿の前へと進み、お祭りの無事を祈りました。

参拝に先立ち、李花さんは、
上賀茂神社の田中安比呂宮司から祭りの起源や、
上賀茂神社の歴史を聞き、
「祭りの重みをあらためて感じ、緊張感が出てきました。」
「自覚を持って務めを果たしたい」と、
感想を述べられていました。

五月四日に、
負野李花さんは、女房装束(十二単)に身を包み、
下鴨神社で行われる『禊の儀』に臨み、身を清められます。

そして五月十五日の葵祭のメインイベントである『路頭の儀』では、
腰輿(およよ)とよばれる輿に乗って、
京都御所を出発し、下鴨神社・上賀茂神社と都大路を進まれます。

葵祭は毎年五月十五日に行われる賀茂御祖神社と賀茂別雷神社の例祭で、
その歴史は古く、六世紀ころから続いています。

斎王代は平安時代、
賀茂祭(葵祭)に奉仕した未婚の内親王「斎王」にちなむ女人列の主役で、
昭和三十一年(1956年)の葵祭で創設され、
初代斎王代は
霊感占いで有名な『易学あや』のあやさんでした。

2018年葵祭の第63代斎王代

第六十三代の斎王代に決まったのは、坂下志保さんです。

京都市左京区在住の会社員 坂下志保さん(23)が、
葵祭のヒロイン第63代斎王代に選ばれたと、
葵祭行列保存会が発表しました。

坂下志保さんは、外資系投資会社社長の坂下隆一さん(62)の長女で、
2009年には斎王代列の采女(うねめ)として参列しています。

今春同志社大を卒業し、4月から空調機器メーカーダイキン工業に勤務。

趣味は京舞、フラワーアレンジメント、しの笛。

母で本家八ッ橋西尾(左京区)専務の美保さん(55)も、
1988年に斎王代を務めており6組目の親子の斎王代となります。

かつては未婚の内親王(ないしんのう・天皇の娘)、
現在は京都在住の未婚女性から選ばれる斎王代。

髪はおすべらかしで金属製の飾りもの「心葉」をつけ、
額の両側には「日陰糸」を下げる。

手には桧扇(ひおうぎ)を持ち、
きらびやかな十二単衣の重さは30kgもあるそうです。

着付けは2人がかりで3時間近くかかり、
乗っている腰輿(およよ)は、
四方が開放され御簾(みす)が取り付けてあるので、
四方輿(こし)ともいいます。



2018年葵祭 第63代斎王代までの歴代良家のお嬢さん比較

平成の斎王代たち

2017年 斎王代 富田紗代さん
・平成29年度
不動産賃貸会社「冨士興業」(中京区)専務の富田謙一郎さん(55)と
園子さん(51)の三女。
現在は同大政策学部で学ぶ。趣味は映画鑑賞とカメラ撮影。

2016年 斎王代 西村和香さん
・平成28年度
江戸時代前期から続く京漆器の老舗「象彦」社長の父毅(つよし)さん(55)と
和美さんの長女。
母の和美さんは3姉妹で、
2人の妹も84年(29代)と90年(35代)に斎王代を務めた“斎王代一家”。

2015年 斎王代 白井優佐さん
・平成27年度
電子部品製造会社「シライ電子工業」(右京区)の
会長白井総(おさむ)さん(56)と由香さん(52)夫妻の長女
ノートルダム女学院高から日本大に進み、
人材派遣会社の営業担当を経て航空会社スカイマークに入社。
東京都品川区在住で、同社の国内線の客室乗務員として勤務している。

2014年 斎王代 太田梨紗子さん
・平成26年度
京菓子製造会社「老松」の4代目当主、太田達さん(57)の長女
大学で美術史を学び、演劇研究会に所属している。
特技は今様と手芸で、趣味は歴史学と美術鑑賞。
兄の侑馬さん(25)は15年前に祇園祭で長刀鉾の稚児を務めた。

2013年 斎王代 長瀬摩衣子さん
・平成25年度
プラスチック製造販売「キョーラク」の長瀬孝充社長(56)と
伊津美さん(49)夫妻の長女。

2012年 斎王代 亀井 敦子さん
・平成24年度
創業から約430年の和装小売「ゑり善」(本店・下京区)の
社長亀井邦彦さん(59)と暢子さん(53)の長女。
京都女子大を卒業後、自動車販売会社に就職し、営業を担当している。

2011年 斎王代 金井 志帆さん
・平成23年度
塗料販売会社社長の金井健さん(56)と
第23代の斎王代だった妻秀美さん(52)の長女。
母娘で斎王代となったのは4組目。
伯母の鈴木保代さん(62)も第10代斎王代を務めた。

2010年 斎王代 川崎 麻矢さん
・平成22年度
六波羅蜜寺住職の川崎純性さん(54)と
第30代斎王代を務めた朋子さん(46)の長女。
母娘が斎王代を務めるのは3例目。
叔母の水野慶子さん(34)も第46代斎王代を務めており、
母娘と叔母の3人が務めた例は初めてという。
平成生まれが選ばれたのは初めてという。

2009年 斎王代 千 万紀子さん
・平成21年度
裏千家の千宗室家元(52)の長女
千宗室家元は「大勢の人から渡されてこられた思いを、
娘がしっかりと受け継いで務めさせていただきたい」と述べ、
葵祭行列保存会の猪熊兼勝会長は「伝統ある葵祭にふさわしい、
日本の伝統文化を代表する家のお嬢さんが斎王代に決まった」と喜んだ。
三笠宮崇仁親王の外孫(=大正天皇曾孫)

2008年 斎王代 村田 紫帆さん
・平成20年度
料亭「菊乃井」経営の村田吉弘さん(56)の長女
京都精華大卒業後、
ギャラリー勤務を経て2年前から実家で若女将(おかみ)修業を始め、
現在は予約を担当する。

2007年 斎王代 森川 香絵さん
・平成19年度
眼鏡販売会社社長森川勇さん(59)の長女
母の薫さん(58)も40年前に第12代斎王代に選ばれており、
母娘2代で祭のヒロインを務めることになる。

2006年 斎王代 藤田菜奈子さん
・平成18年度
西国三十三所の15番札所、今熊野観音寺の住職藤田浩哉さん(58)の三女。
聖母学院小・中を卒業。高校時代は2年7カ月間、
フランス中部の日本人学校で寮生活を送り、甲南大文学部に進んだ。

2005年 斎王代 齋藤 彩子さん
・平成17年度
ゲームソフト開発会社トーセ社長の齋藤茂さん(48)の長女
ノートルダム学院小中高を卒業し、現在は同志社大商学部4年生。
茶道や菓子づくりが趣味で、大学の交響楽団でバイオリン奏者として活躍

2004年 斎王代 加納 麻里さん
・平成16年度
染織デザイナー寛二さん(51)の長女
地元の小学校を卒業後、聖母学院中高、聖母女学院短大へ進んだ、生粋の京女。

2003年 斎王代 山田 利奈さん
・平成15年度
繊維製品製造卸売会社社長の幸雄さん(55)の二女
姉の奈々さん(28)は1997(平成9)年に第42代を務めた。

2002年 斎王代 倉斗 絢子さん
・平成14年度
裏千家茶道の倉斗教授(55)の長女
京都市出身で、東京都杉並区久我山三丁目に住む白百合女子大四年
京都府外在住の斎王代はおそらく初めて

2001年 斎王代 加島 慶子さん
・平成13年度
清水焼団地内にある陶器製造販売会社社長の三女
甲南女子大を卒業後、父親の会社で陶器やガラス器のデザインを手がけ、
絵付けの筆をとることもあるという。
姉の朋子さん(37)も一九八五年に斎王代に

2000年 斎王代 佐竹 亜紀 さん
・平成12年度
老舗(しにせ)京料理店を経営する佐竹力総さん(53)の長女
甲南女子大を卒業後、
左京区内のホテルに勤め、結婚披露宴を演出する仕事をしている

1999年 斎王代 吉田加緒理 さん
・平成11年度
老舗(しにせ)懐石料理屋を経営する吉田幸次郎さん(54)の二女
ダイビングのライセンスや剣道初段の腕前を持つスポーツウーマン

1998年 斎王代 土井 優子さん
・平成10年度
公認会計士土井赳さん(54)の長女。
今春、京都大農学部農芸化学科を卒業、洋酒メーカーの研究所に就職

1997年 斎王代 山田 奈々さん
・平成9年度
繊維製品製造卸会社社長の幸雄さん(49)の長女
高校時代には1年間スイスの国際学校に留学していた。

1996年 斎王代 大島朱美子さん
・平成8年度
第41代のヒロイン「斎王代」は、1995年の再選
昨年の祭り行列が雨で中止になったためで、斎王代の再選は初めて。
昨年の祭り行列が雨で戦後初めて中止となり、
斎王代の務めが十分でなかったことなどから、あらためて大島さんを選んだ。

1995年 斎王代 大島朱美子さん
・平成7年度
勤務医・大島正義さん(51)の二女
姉の有美子さん(26)も4年前に同じ大役を務めており、
昭和31年の女人列復活後、6組目の姉妹斎王代になる。

1994年 斎王代 池坊 美佳さん
・平成6年度
華道家元池坊の池坊専永家元(60)の二女
華道池坊流家元後継者の由紀さん(28)と二人姉妹

1993年 斎王代 山本和嘉子 さん
・平成5年度
会社役員佑二さん(53)と勝子さん(51)の長女で、
会社員の兄と大学生の弟がいる。

1992年 斎王代 井沢 満美さん
・平成4年度
和装小物販売のしにせ「井澤屋」社長井沢英夫さん(59)の二女。
姉の美紀子さん(28)も6年前に大役を務めており、5組目の姉妹斎王代となる。

1991年 斎王代 大島有美子さん
・平成3年度
勤務医・大島正義(47)の3人姉妹の長女。
1990年の斎王代、西村和納さんとはノートルダム小の同級生。
母方の叔母河内博子さん(32)=京都市山科区=も斎王代を務め、
叔母、めいそろっての大役。

1990年 斎王代 西村 和納さん
・平成2年度
漆器製造販売の老舗(しにせ)「象彦」(本店=左京区)の
西村彦兵衛社長(58)の三人姉妹の末っ子
西村さんの家では、
3姉妹のうち長女の和美さん(27)が昭和55年(1980)年に17歳で、
二女の和紗さん(26)も59年(1984)年に20歳で、
それぞれ斎王代を務めており、和納さんで3姉妹そろっての大役となる。

1989年 斎王代 山田 陽子さん
・平成元年度
300年続く林業のしにせ「山田林業」社長、栄一さん(54)の長女。
母親の博子さん(47)もかつて第7代(1962年)を務めており、
初の親子二代の斎王代の誕生となった。

斎王代は「一般公募」あるいはオーディション等で選ばれていない。
数千万円と言われる費用を負担できることが条件となっているため、
京都ゆかりの寺社・文化人・実業家などの令嬢(主に20代)が、
推薦等で選ばれている。
莫大な負担ができる家の令嬢に事実上限られるため、
一部の資産家に役割が集中し、母も斎王代であったという例は数多く、
姉妹揃って斎王代とか、
祖母・母・本人と三代続けて斎王代であるという例もある。

2019年葵祭の第64代斎王代 今後の祭事日程

・五月四日
斎王代禊の儀
上賀茂神社と下鴨神社、毎年交代で行われる斎王代禊の儀
今年2019年は上賀茂神社で午前10時より行われます。

斎王代が上賀茂神社境内の『ならの小川』で、
両手を川の水に浸し、穢れを祓う儀式です。

御禊(みそぎ)を済ませた斎王代は、
五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)、
俗に十二単(じゅうにひとえ)の大礼服装で、
供奉者にかつがれた腰輿(およよ)という輿に乗って参向します。

・五月十五日
路頭の儀で、
斎王代の女人列、は
京都御所南側の建礼門より(10:30)行列は出発します。

葵祭に選ばれた斎王代は、
葵祭だけではなく、重陽の節句(上賀茂神社 )など、
賀茂御祖神社と賀茂別雷神社の祭礼に奉仕されます。



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あとがき

葵祭の斎王代は 京都ゆかりの一般女性とされていますが
とても「一般公募」ではありません。
どのお嬢さんもセレブリティな方ばかりです。

葵祭の大事な部分をお支えできるおうちの方でないと、
ということです。
祇園祭もそうですけどね・・・・

親御さんの職業を見てみると、
その時代の京都の経済の動向が見えてきますね。

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