興味津々

鯖寿司は京都のお祭りのごちそうです。おすすめの有名店ベスト5を御紹介!


鯖寿司は京都のお祭りには欠かせないごちそうです。

お祭りの日は朝早くから、お母さんやおばあちゃんが作ってくれました。

今では家で鯖寿司を作ることも少なくなったようですが、
京都には美味しい鯖寿司を作っている有名店があります。

ですから、お祭りの日でなくても、
鯖寿司を頂くことができます。

京都のお祭りの行事食、鯖寿司を、
いつでも手に入れることができる有名店をご紹介します。

  

鯖寿司は京都のお祭りのごちそう

鯖寿司は京都のお祭りになくてはならない京料理の一つです。

昔は、京都の家では、お祭りや四季の催し物のある時、
また、お祝い事のある『晴れの日』には必ず、
それぞれの家庭で鯖寿司やお赤飯(おこわ)を作り、
親せきなど知り合いの家へ届け合う習慣がありました。

葵祭や時代まつり、祇園祭はもちろんのこと、
氏神様のお祭りの時も、
おばあちゃんやお母さんが、
朝早くからお祭りのごちそう『鯖寿司』を作ってくれました。

海から遠い京都では、新鮮なお魚が手に入りにくかったため、
生魚に近い塩サバは、特別な日にだけ味わえるごちそうだったのです。

鯖は福井県の若狭湾と京都を結ぶ『鯖街道』を通って運ばれました。

ルートは幾通りもあったようですが、
京都の上京区 出町柳あたりがその鯖街道の終点です。

福井県の若狭地方で水揚げされた真鯖に一塩をしてから、
人力で一昼夜かけ、荷車で山を越えて運んでいました。

一塩物の鯖は、
運ばれる間にちょうど良い具合の塩加減になったのです。

塩サバの鮮度や塩加減、サバの骨抜き、酢の甘さ加減、
白板昆布の味も効いて、
竹の皮に湿度を持たせて鮨を室温で保存するなど、
冷蔵庫の無い時代の工夫がありました。

流通手段も整い、冷蔵技術も発達した現在、
それぞれの家庭で鯖寿司を作る風習は減ってきたと思いますが、
京都のお祭りに鯖寿司を食べる習慣は残っています。

鯖寿司 京都のおすすめの有名店ベスト5

いづう


天明元年創業『いづう』の看板商品 鯖姿寿司は、
日本近海で獲れた真鯖と近江米、この二つ専用に醸造された米酢など、
厳しく吟味された素材を使用し、昔ながらの手法で製造されています。
鯖寿司と言えば『いづう』の名前が上がるほど、代名詞的な存在です。

鯖姿寿司 一本(2人前) \4.410円

京都市東山区八坂新地清本町367
075-561-0751
営業時間 11:00~23:00(日曜~22:00)
定休日 火曜 (15時まで鯖寿司のお持ち帰りのみ可能)
    火曜が祝日の場合は営業

祇園 にしむら


ミシュランガイドで一つ星を獲得した京懐石料理の名店『にしむら』で、
秋冬季にのみ限定販売される鯖寿司は、
京漬物の老舗『大藤』の千枚漬けを、まるで雪のように纏っています。
八坂神社に降る雪に見立てたもので、
こだわりの鯖と歯ごたえの良い千枚漬けが絶妙のハーモニーを奏でます。

千枚漬鯖寿司 一本\3.675円
10月中旬~3月末まで、一日20本限定(要予約)

京都市東山区祇園町南側570-160
075-525-2727
営業時間 17:00~22:00(電話受付9:00~)
定休日 日曜

八瀬 大岩 出町店


八瀬に京料理・叡麓なべの本店を構える『大岩』は、
鯖寿司やうなぎ弁当が評判です。お取り寄せや出前もされていて、
持ち帰り寿司の店舗で手軽に購入できます。
『大岩』の鯖寿司は、比叡山麓の天然水で米を炊きあげ、
酢を効かせたご飯と、脂ののった鯖の間に刻み生姜が挟まれ、
絶妙な調和を奏でる名品です。

鯖寿司 一本 \2.650円(半分\1.360円)

京都市上京区河原町今出川上ル
075-212-8171
営業時間 10:00~18:00(予約いただければ取り置き可能)
定休日 火・水曜

まんざら 本店


京都市内に多くの店舗を持つ『居酒屋・まんざら』の、
本店限定メニューの『あぶり鯖寿司』は、お持ち帰りもできます。
肉厚の鯖がのった寿司は、一口ではとても食べきれない大きさで、
表面がこんがり焼かれた鯖と酢飯の間には、大葉と漬物が挟まれていて、
脂ののった鯖が大葉や酢飯と合わさって芳醇な味わいを醸し出しています。

あぶり鯖寿司 一本 \1.800円

京都市中京区河原町通夷川上ル指物町321
075-253-1558
営業時間 17:00~24:00
定休日 なし

鯖街道 花折


一本で3~4人前の大きなサイズの『吟撰鯖寿し』には、
日本海沖で獲れる脂ののった真鯖と、滋賀県産の契約栽培米など、
吟味された原料のみを使用しています。
古くから京都への海産物の運搬に使われた、別名『鯖街道』とも呼ばれる、
『若狭街道』に店を構える『花折』の、
伝統の味と技術が受け継がれた逸品です。

吟撰鯖寿し 1/2 ¥2.415円(折詰3貫 \1.365円~)

京都市左京区下鴨宮崎町121
075-712-5245
営業時間 9:00~18:00
元日のみ休日

あとがき

鯖と言えば、いつでも安価な魚として知られていますが、
お祭りの日だけは、この鯖で作ったお寿司が、
とびきりのごちそうになるんですね。
食卓に鯖寿司が飾られるお祭りの日が楽しみです。

モバイルバージョンを終了