興味津々

ブリューゲル展 東京都美術館2018チケットの割引や前売り券の買い方は?


ブリューゲル展 東京都美術館2018の
チケット情報と開催日程をお知らせと、
前売り券の割引やチケットの買い方をご案内します。

ブリューゲル家が画家一族として、
天才画家のDNAを繋いできた証でもある作品、
中でもプライベートコレクションと呼ばれ、
これまで未公開だった作品にも出会えるチャンスです。

  

ブリューゲル展 東京都美術館チケット前売り割引券の買い方は?

ブリューゲル展が2018年、東京都美術館にやって来ます。

『ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜』

普段美術館では見られないブリューゲル一族の、
プライベートコレクションが多数出品されます。

名門ブリューゲル一族の全貌が明らかになる瞬間です。

パリで20万人以上を動員した人気国際巡回展『ブリューゲル展』

日本で最も根強い人気の「風景と民衆の画家」
ピーテル・ブリューゲル1世とその一族たちの名作が一堂に会する機会です。

父から子へ、
子から孫へと受け継がれた天才画家のDNAが魅せる珠玉の作品群

ブリューゲルの貴重なプライベートコレクションが充実の展覧会

東京都美術館

開催日程 2018年1月23日(火)~4月1日(日)まで
休館日 月曜日  2月13日(火)  だたし、2月12日(月)は開室

開室時間 9時30分~17時30分 金曜日は20時まで(入室は閉室の30分前まで)

東京都台東区上野公園8-36

『ブリューゲル展』公式サイト http://www.ntv.co.jp/brueghel/

        当日         前売/団体
販売期間    1/23(火)〜   11/19(日)〜1/22(月)
一般         ¥1,600         ¥1,400
大学生・専門学校生 ¥1,300         ¥1,100
高校生         ¥800         ¥600
65歳以上      ¥1,000         ¥800

・団体割引の対象は20名以上。
・65歳以上、大学生・専門学校生、高校生は身分、
 年齢が証明できるものが必要です。
・中学生以下は無料。
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳を お持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
・2/21(水)、3/21(水・祝)はシルバーデーにより65歳以上の方は無料。
 当日は混雑が予想されます。
・毎月第3土曜日・翌日曜日は家族ふれあいの日とし、 
 18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は一般当日料金の半額。
 ※いずれも証明できるものをご持参ください。
・都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が、
 学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)

ブリューゲル展 東京都美術館チケット前売り割引券は、イープラスから購入できます。https://eplus.jp/ath/word/115988

現在のベルギーに相当する地域にフランドル地方は、
多くの有力な画家たちを輩出したことで知られていますが、
とりわけ16世紀に活躍したフランドルの画家と言えば、
ピーテル・ブリューゲル1世があげられます。

ピーテル・ブリューゲル1世は、聖書の世界や農民の生活、風景を闊達に描き、
生前から高い評価を得ていました。

ピーテル・ブリューゲル1世の息子ピーテル・ブリューゲル2世や、
ヤン・ブリューゲル1世の兄弟もまた、父同様に画家として身を立てました。

さらにはその息子たちも画家となり、実に150年にわたって、
ブリューゲル家は画家一族として活躍しました。

2012年以来、ヨーロッパ各地で開催され、
パリではおよそ20万人を動員する人気展覧会となった国際巡回展が、
ついに日本で開催されるのです。

ブリューゲル一族の油彩や素描、版画を中心とした作品が出品され、
同年代の作家の作品を含むおよそ100点が展示される予定です。

しかもその多くがプライベートコレクションからの出品で、
そのほとんどが初来日作品なのです。

これらの貴重な作品を直接見ることができる、またとない機会なので、
是非とも見逃さないようにしたいものです。

ブリューゲル展 東京都美術館 ブリューゲル天才画家のDNA

模倣の兄と創造の弟 ブリューゲル兄弟の芸術

ブリューゲル一族の初代ピーテル・ブリューゲル1世の後を継いで二人の息子、
ピーテル2世とヤン1世の兄弟もまた画家となった。

ピーテル・ブリューゲル1世の長男ピーテル2世は、
人気のあったピーテル1世の作風を忠実に受け継ぎ、多くの模倣作品を制作しました。

今回の展示では、ピーテル1世が好んで描いたモチーフである、
フランドルの農民たちの婚礼の様子に範をとったピーテル2世の作品
「野外での婚礼の踊り」が出品されます。

ピーテル1世は同じ主題の秀作を制作していますが、
これを徹底的に研究したピーテル2世は、
構図や生き生きとした農民たちの表情など、巧みに表現しています。

ピーテル1世の原画は消失したものも多く、
長男による模倣作品は、
在りし頃のピーテル1世の作品を窺い知ることができる貴重な存在です。

他方で次男のヤン1世は、兄のように父の模倣だけにとどまらず、
花などの静物を積極的に描くなど新たな画風を確立し、
「花のブリューゲル」の異名で名声を得ました。

ヤン1世の息子ヤン2世もまた、幼少の頃から父の工房に出入りし、
腕を磨き、画家となりました。

ですから父子共作の絵も多いのです。

ピーテル1世にとってはひ孫の代にあたるアブラハム・ブリューゲルや、
ヤン・ファン・ケッセル1世らの作品も本展示では見ることができます。

ブリューゲル展 東京都美術館2018未公開コレクション多数

ブリューゲル展 東京都美術館2018では、
天才画家の名門一族、ブリューゲル家の、
父と子、そして孫やひ孫という、父子4代にわたる150年に描かれた、
名作が一堂に会するまたとない機会です。

ブリューゲル一族は、ひとりひとりが素晴らしい画家であるとともに、
親子、兄弟でそれぞれ異なる絵画センスが特徴です。

★『ピーテル・ブリューゲルの肖像』は1572年ころのエッチング
ピーテル・ブリューゲル1世は、聖書世界の巧みな表現者と言われています。
ブリューゲル展 東京都美術館2018では、
ピーテル1世の聖書世界を表現した版画作品が出品されます。

★『最後の審判』は、1558年のエッチング
ピーテル・ブリューゲル1世の下絵による版画作品です。
(彫版はピーテル・ファン・デル・ヘイデン)
ピーテル1世による版画の下絵には定評があり、聖書の豊饒な世界観を表現した技法は、前世紀に活躍したフランドルの画家ヒエロニムス・ボスの再来とも評されました。

★『キリストの復活』は、1563年ころの油彩
ピーテル・ブリューゲル1世による素描から制作された版画を参照
そのため左右が反転していて、
本来は左手に旗を持つはずのキリストが、右手に旗を持っています。

★『野外での婚礼の踊り』1610年頃の油彩
ピーテル・ブリューゲル2世(息子兄)
今回の展示のハイライト的作品で、
結婚式での農民たちのイキイキとしたダンスを描いたピーテル2世の作品です。
ピーテル1世も同名の作品をいくつか描いているのですが、
構図や色彩、人々の豊かな表情など、忠実に模倣されていて、
民衆画家の異名は、兄ピーテル2世が受け継いでいます。

★『机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇』1615~20年頃の油彩
ヤン・ブリューゲル1世(息子弟)とヤン・ブリューゲル2世の作品
今回のブリューゲル展ではこうしたヤン親子共作の作品や、
工房で師匠の下絵や指示に基づいて弟子がえがいた工房作の作品も多数出品されます。
複数の人間が関わって作られた緻密な絵画の美が堪能できます。

★『果物の静物がある風景』1670年の油彩
ヤン・ブリューゲル2世の息子で、ピーテル1世のひ孫にあたるアブラハムの作品
父の工房に出入りして腕を磨き、10代のころから画家として活躍。
野外の風景を背にした静物というのは、当時イタリアで流行した構図。

★『蝶、コウモリ、カマキリの習作』1659年油彩
ヤン・ファン・ケッセル1世(ピーテル1世のひ孫で、ヤン1世の娘バスハシアの子)
ケッセルは主に孔雀やライオン、ヒョウなどの動物画を得意とし、
昆虫や蝶のような細やかな描写は、巧みな観察眼の持ち主であることがわかる。

ブリューゲル家の始祖であるピーテル1世が亡くなったのは1569年のことで、
長男ピーテル2世は5歳、次男ヤン1世はわずか1歳でした。

父の同じ道を歩み、父の作品の模倣作も描いている二人ですが、
直接に父から絵の指導を受けたわけではありません。

それではどうして絵を学ぶことができたのでしょうか。

父ピーテル1世の工房にはお手本になる絵が多数残されていたとされるのですが、
実は二人に絵の手ほどきをしたのは、ピーテル1世の義理の母で、
二人にとっては祖母にあたるマイケル・ヴェルフルストだと言われているのです。

彼女は当時としては珍しい女性芸術家で、
当時出版された書物の中にも彼女のことを
「最もすぐれた女性芸術家の一人」として掲載しています。

ブリューゲル兄弟は、父ピーテル1世の死後、まだ幼く、
祖母に絵画の手ほどきを受け、それぞれ父の画業を継ぐほどの画家に成長しました。

兄ピーテル2世はその後、
風景画家ヒリス・ファン・コーニンクスローの元に弟子入りし、
聖ルカ組合の親方として活躍しました。

父の作品を模した風景画や宗教画を描いていたのですが、
晩年にはオリジナル作品も手掛けています。

弟のヤン1世は、イタリアへ渡り、パトロンを得て帰国後、
1609年からは、スペイン領ネーデルランド執政
アルブレヒト大公とイザベル大公妃の宮廷画家として筆を揮いました。

兄のピーテル2世と比べると、
主に花や動物などを描き、「花のブリューゲル」と呼ばれ活躍しました。

●今後の巡回先

[愛知展] 
2018年4月24日(火)~ 7月16日(月・祝)
豊田市美術館

[北海道展] 2018年7月28日(土)~ 9月24日(月・祝)
札幌芸術の森美術館

※上記の会期終了後、広島県、福島県に巡回予定です。

あとがき

父から子へ、子から孫やひ孫にまで、
画家としての才能のDNAが伝達されたことが実証されています。
始祖としてのピーテル1世は、
まさに自分の遺伝子が未来に繋がっていることを感じ、
嬉しく思っていることでしょう。

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