花を贈ったことはありますか?
誰に どんな時に贈りましたか?
花を贈る日といえば 母の日とか父の日
お誕生日や敬老の日など
日頃の感謝の気持ちを込めて贈ります
『ありがとう!』
言葉でいうのは 簡単なようでなかなか難しい!
照れ臭いし
一言の短い言葉だけでは伝え切れない気がする
そんな時
花が自分の代わりに言葉となって
伝えてくれるような気がするからではないでしょうか
花を贈る日の習慣と由来は
6万年前の人類(ネアンデルタール人)?の遺跡の死者の遺骨の周りから
大量の花の花粉が検出された事から
すでにその頃から
死者に花を手向ける習慣があったということが伺えます
男性から女性に花を贈る習慣は
イギリスから始まったことで
カードに花を添えて贈ることが
求愛のイベントになったといわれています
花をもらって 嬉しくない人はいるでしょうか?
男性から女性に花を贈るケースが多いと言われていますが
これは 海外の場合で
いままでの日本の男性にとって
花を贈るという習慣は馴染が少なかったようです
しかし 近頃のメンズたちは
躊躇することなく花を贈ります
この場合
なぜ男性が花を選んだかというと
「なんだかよくわからないけど女性が喜ぶから」という理由が多いのです
では逆に
男性が女性から花をもらっても嬉しくないのかと言われれば
決してそのようなことはありません
その場合には
「女性が自分がもらったら嬉しいであろうものをくれたから」という
ちょっと遠回りな推論を経ることになってしまうのですが
もうひとつ言うなら
他のものを選ぶことができなかったから
ではないでしょうか
日本人男性は そういうことに関して まだまだ不器用なようですね
人が花火や桜に美意識を感じるのは
その美しさが
ごく一時のものだからこそ余計に美しく感じるのだと言われていますが
まさにその通りですね
花に託して想いを伝える
つまり “コクる”という行為をするとき
花の力をちょっとばかり借りているということでしょう
それが花でなく 形がいつまでも残るものだったらどうでしょう
重すぎやしないだろうか
自分の伝えたい思いを 花の儚さに重ね合わせている
この謙虚さも美学だと感じます
花を贈る日の習慣 プレゼントして良い花の花言葉は
お世話になっている人にお礼がしたい時や
ちょっとした気持ちを形にしたい時
花言葉に想いを込めて
花を贈ってみるのはどうでしょうか?
花言葉の中には
いろいろな意味を込めた花が
それぞれたくさんあるので参考にされてください
アイスランド・ポピー・・・気高い精神
アイリス・・・あなたを大切にします、すばらしい結婚
アネモネ・・・あなたを愛します
アサガオ・・・愛情の絆
アザレア・・・愛されることを知った喜び
アジサイ・・・辛抱強い愛情・追想、遠方にある人を思う
アセビ・・・ あなたと二人で旅をしましょう
エニシダ・・・幸せな家庭
カスミソウ・・・感謝、感激
カーネーション・・・あなたを熱愛します
カランコエ・・・あなたを守る
カラー・・・歓喜、すばらしい美
カルセオラリア・・・私の伴侶
キキョウ・・・やさしい暖かさ・おぼろげな思い出
クチナシ・・・私はあまりにも幸せです
クロッカス・・・私を信じて
グラジオラス・・・たゆまぬ努力・ひたむきな愛
グロリオーサ・・・栄光
ケイトウ・・・さびしい愛情
コチョウラン・・・あなたを愛します
コルチカム・・・永続、永遠
サンタンカ・・・私を見つめて
サンダーソニア・・・祝福
ジンジャー・・・豊かな心
シザンサス・・・よきパートナー、あなたと踊ろう
シネラリア・・・喜びに満ちている
シオン・・・さよなら
スイセン・・・愛にこたえて
ストロベリー・・・幸福な家庭
ススキ ・・・心が通じる
スイセン・・・私の愛にこたえて
スターチス・・・永久不変、変わらぬ誓い
ストック・・・永遠の美
スイートピー・・・門出・切なる願い
スカビオサ・・・朝の花嫁
スターチス・・・愛の喜び
ゼラニューム・・・君ありて幸福
デンファレ・・・有能デンファレ・・・お似合い
チューリップ・・・愛の宣告・恋の告白
チランジア・・・移り気
ドイツアヤメ・・・素晴らしい結婚
トルコギキョウ・・・また会う日を楽しみに、幸せな思い出
ネリネ・・・私を行かせて
ハボタン・・・包みこむ愛
ハマユウ・・・あなたを信じます
バラ・・・愛情・私はあなたにふさわしい
ヒオウギ・・・誠実、誠意
ヒアシンス・・・あなたとなら幸せになれる
ビバーナム・・・大いなる期待
ヒマワリ・・・愛慕、あなただけを見つめる
フクジュソウ・・・永久の幸せ
フランネルフラワー・・・いつも愛して
プリムラ・ジュリアン・・・永続する愛情
ブルースター・・・信じ合う心
ブバルディア・・・幸福な愛
ペチュニア・・・あなたといっしょなら自然と心が安らぐ
ヘリオトロープ・・・愛よ永遠なれ
ホーリー・・・永遠の輝き
ポインセチア・・・私の心は燃えている
マーガレット・・・やさしい思い出、私を覚えていて
ムギワラギク・・・永久に
モモ・・・あなたに心を奪われた・不屈
ランタナ・・・協力
リンドウ・・・なつかしい日
ローダンセ・・・変わらぬ思い
ただし 花言葉は国や地域によって捉え方が違うことがあります
人生の中では様々な別れの場面があります
直接には伝え難いときなど
花言葉に思いを託して
別れの際に贈るのも良いかもしれませんね
家族の転勤や友人との別れ
恋人との別れなど様々な場面で
花は自分の気持ちを代弁してくれるでしょう
別れの辛い心が癒されるような
そんな花を選ぶといいですよ
●お祝いの時に贈ってよい花
バラ・ユリ・蘭
●お見舞い贈ってよいお花
ガーベラ・ひまわり・トルコキキョウ・デイジー・マリーゴールド
●お葬式の時に贈ってもよいお花
仏教の場合
白いお花・菊・ユリ
神道の場合
基本的に仏教と同じ・黄色いお花
キリスト教の場合
バラ・蘭・ユリ
花を贈る日の習慣 贈ってはいけない花
言葉にも忌み言葉がある様に
花にも忌み花があるのです
贈る場合のシチュエーションにも依るのですが
花にまつわる意味などを知らないで贈ってしまい
その様な謂れに敏感な年配の方の
逆鱗に触れるなんて事が無い様にご注意ください
花を贈ろうと考えた時
それぞれのシチュエーションを考えてどんな花が相応しいか
また相応しくないのか考慮する必要があります
また
花を贈られて感激する人もいれば
稀に
迷惑に思う人もいるという事も念頭に置いた方が良いですね
花を贈ろうとしている相手方の状況などを良く把握する事も大切です
例えば個人のお祝い事であれば
贈る相手の好みによって選べば良いですが
相手が不快に感じない様に花言葉なども注意した方が良いでしょう
お見舞いやイベントに贈る場合
また 開店祝や弔事などには
それぞれに決り事やタブーとされるものがありますので
花屋さんなどに良く相談されると良いでしょう
花一輪のことであっても
結構 花にまつわる縁起かつぎはあるものなのです
例えば結婚式に贈る花では
「切れる別れる」を連想させるもの
お見舞いの花では
「死」「苦」「根付く」など
何の根拠がある訳ではないのですが
縁起の悪い語呂合わせも好くないとして
受け取った相手が不快感を持つことがあるので
贈ってはいけないとされています
では
花を贈る時のマナーと
どの様なシチュエーションのタブーが考えられるでしょうか
★誕生日
・・・花言葉に気をつけることと 待ち合わせの場所でプレゼントする場合は 持
ち帰る事を考えてあまり大きな花束などは控えるべきです
★結婚祝
・・・黄色のバラは花言葉が「嫉妬」なのでNG 花束の場合の本数は偶数だと2
で割れるので 為奇数にするのが良いでしょう この場合も結婚式当日よりは 後
日新居に贈る方が良いでしょう
★結婚記念日
・・・結婚祝と同じ様に黄バラは避けましょう メッセージカードはさりげない言
葉を表現出来るので 花に付けて贈るとサプライズになります
★出産祝
・・・病室へは 水の補給などしないで済む様に 可愛らしいアレンジメントが良
いでしょう
病院に入院されている時は 病室に花は届けないように
後日自宅にお祝いとして届けましょう
★敬老の日や長寿のお祝い
・・・「四」や「九」の数字に気をつけましょう また 首が垂れる花は禁物です
白い花や菊の花も弔事を連想します
★新築祝
・・・観葉植物の様な鉢物が良いでしょう 赤い色の花は「火」(火事)を連想し
ますので気をつけましょう
★花
・・・・・花の種類では 菊花や白い色の花 香りの強い花 花粉などを飛ばしや
すい花と やはり数字も「四」「九」は止しましょう また 花瓶などが無い場合
がありますから 水の補給の必要の無いアレンジメントがベストです
★造花
・・・・これは言うまでもなく 枯れた花を連想します
★鉢物
・・・・根が付く(寝付く)を連想する為NGです
★お葬式
・・・近頃は斎場で通夜 告別式を行うのが通例となっている様です 枕花はご自宅
へおとどけします 斎場へ弔花を届ける場合は 式場によっては飾る本数が決めら
れている場合がありますから 当家に予めお伝えをして許諾を受けておくのが大事
です
★新盆
・・・・亡くなって初めて迎えるお盆です 枕花と同じ様に白上がりで名札を付け
て届けます
★法事・お彼岸
・・・大抵の場合近親の方達のみで執り行います 故人と特に親しいお付き合いが
有った場合を除き 花などを届けるのは無用です お墓参りをするだけで良いでし
ょう
【お葬式】贈ってはいけないお花
・バラなどのトゲがあるお花
・色味が強いお花
・造花
【お見舞い】贈ってはいけないお花
・鉢植え
・造花
・椿
・ユリ
・菊
・シクラメン
・バラ
・赤いお花
・匂いや花粉が強いお花
【お祝い】贈ってはいけないお花
・白いカーネーション
・菊
・シクラメン
・ユリ
(日本ではあまり気にしませんが 海外ではあまりよくないとされています)
・赤いお花
まとめ
いろいろな状況で花を贈ることがあると思います
花を贈るという行為に被せて 何か伝えたい意図がある場合もあれば
それほど深い意味などない場合もあります
贈った花の花言葉や 贈った花の数や種類
それらの語呂合わせなどから不吉のものを連想させてしまう事などを
配慮することが大切です
様々なタブーとされるものが有りますが
贈られる方への事情や状況を良く理解して
花を贈った相手に喜んでもらえるよう心して贈りたいものです
『たかが花 されど花』気遣いをする事が大切です