浅草寺のご利益と創建の起源は?ほおずき市とかんかん地蔵のアクセスマップ

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浅草の浅草寺は観光地としても有名ですが、
多くのご利益を授かることのできる信仰の地です。
その浅草寺の創建された歴史とともに、
境内に数多くある見どころをご案内します。

  

浅草寺のご利益『功徳日』

百二十六年分にあたるご利益が授かる浅草寺

東京浅草にある浅草寺は、
7月10日に参拝すると126年分のご利益があると言われています。

東京都台東区浅草にある浅草寺は、1400年の歴史を誇り、
年間3000万人もの参詣者が訪れる東京の大観光スポットです。

全国各地、世界各地から訪れる観光客で連日に賑わい、
とくに近年は近くの押上に、
電波塔としては世界一の高さを誇る東京スカイツリーが出来たおかげで、
ますます浅草寺を訪れる参拝者は増えています。

浅草寺の入口に建つ有名な雷門の仲見世は、
平日も、外国人観光客や全国から来た参拝者で朝から大にぎわいです。

浅草の町は、まさに浅草寺の賑わいとともに発展してきたと言えます。

ご本尊は聖観世音菩薩で、この観音様のパワーは強力なので、
困ったことは助けていただけると信じられています。

浅草寺は、
願いが叶う強力なパワースポットとして世界的に人気が高いお寺なのです。

ご利益は観音様の強力なパワーにより、
商売繁盛、家内安全、学業成就、厄除け、病気平癒など、
あらゆる願いに霊験あらたかとされています。

毎年7月10日の功徳日にお参りすると、
四万六千日分お参りしたのと同じご利益が授かると言われています。

そのため、毎年7月9日、10日の二日間は、浅草寺の境内は、
多くの参拝者であふれかえります。

観音様のご縁日は毎月18日なのですが、
これとは別に室町時代から『功徳日』と呼ばれる月に一度の縁日が、
加えられるようになりました。

この功徳日に参拝すると百日分、千日分のご利益があると言われ、
なかでも7月10日の功徳日は千日分のご利益があり、
『千日詣で』と呼ばれていました。

浅草寺の『ほおずき市』

とくに浅草寺では享保年間より、
七月十日は『四万六千日』といわれるようになり、
そのご利益は四万六千日分、約百二十六年分に当たると信じられてきました。

十日に一番乗りしたいという参拝者は、前日の九日から浅草寺を訪れますので、
九・十日両日が、四万六千日のご縁日と受け止められるようになりました。

また、この二日間は浅草寺では、有名な『ほおずき市』が開かれます。

約120軒ものほおずきの露店が建ち並び、
鮮やかなほおずきが所狭しと並ぶさまは見事なもので、
夜遅くまでほおずき市は賑わいます。

浅草寺の歴史 創建の起源

そもそも浅草寺の創建は古く、
推古天皇の時代までさかのぼるという東京最古のお寺なのです。

推古天皇三十六年(628年)、
宮戸川(現在の隅田川)で漁をしていた二人の兄弟の網に、
仏像がかかったのです。

この仏像が浅草寺のご本尊の聖観音像で、
兄弟がこの像を主人の土師中知(はじのなかとも)に渡したところ、
主人はそれがありがたい聖観音像だと知ると、
出家して自宅を寺に改めてお祀りしたのです。

これが浅草寺の始まりといわれています。

この聖観音像は秘仏とされて現在に至っているので、
どのような像なのかは見ることができず不明です。

その後、九百四十二年に、
武蔵守に任ぜられた平公雅が、七堂伽藍を整備し、
雷門、仁王門(現・宝蔵館)などは、
この時の創建といわれています。

浅草寺参詣のアクセスマップ

『淡島堂』

商売繁盛・リストラ除け・金運などのご利益がたくさん

浅草寺のご利益は『四万六千日』の諸願成就のほかにも多くあります。

境内の中にある『淡島堂』は、
元禄年間に和歌山の淡島明神を招いてここにお堂を安置したものです。

淡島明神は婦人病の平癒にご利益があり、
なかでも下半身の病気に霊験があるといわれ、
古くから女性の守り神として、信仰を集めています。

『銭塚地蔵堂』

浅草寺の本堂の裏には『銭塚地蔵堂』があります。

約三百年前、兵庫県山口村の勤勉な一家から、
寛永通宝が詰まった壺が発見されました。

賢い奥さんは、こんな大金があってはダメだと、
子供たちを戎めて再び埋めてしまいました。

すると、その後、家は繁栄し子供たちも出世し、
長男は母親に感謝して壺を埋めた場所にお地蔵さんをお祀りしました。

次男も出世し、浅草に出てくると、
母に感謝して、
浅草寺のそばに寛永通宝を詰めた壺を埋めて地蔵を祀りました。

それがこの銭塚地蔵堂です。

この御堂をお参りすると、
商売繁盛や出世のご利益があると真珠られています。

『鎮護堂』

『鎮護堂』は、、かつて浅草一帯に棲んでいたタヌキが、
土地開発によって棲みかを奪われたとき、
住職の夢にタヌキが現れ、
「自分たちを守るなら、火事から守る」といいました。

そこでタヌキを鎮護大使者として、
ダキニ天とともに合祀し、お堂に祀りました。

以後、この鎮護堂は、火難除け、商売繁盛、芸事上達などの、
ご利益があると言われています。

『加頭神社』

『加頭神社』は、鎮護堂の敷地内に祀られているお地蔵さんで、
戦後、浅草寺の境内に首と胴が離れたままになっていたお地蔵様を、
つないで元通りにしたことから、
『首がつながる=リストラ除け』のご利益があると信仰されています。

『かんかん地蔵』

『かんかん地蔵』は、このお地蔵さまから削り取った粉を、
財布に入れておくとお金がたまると言われ、
かんかんと削り取られて、
今ではお地蔵様のお姿をとどめてはいないのです。

浅草寺の行事

浅草寺の境内には、こんなにも楽しくありがたい
ご利益がある神社やお地蔵さまがおられるお寺なのです。

功徳日のほかに行事としては、
毎年二月八日に行われる『針供養』
三月十八日に行われる『金龍の舞』
五月十七・十八日頃に行われる『三社祭』
八月十五日の『万霊燈籠供養会』
十二月十七~十九日の『歳の市』などがあります。

あとがき

雷門の赤い提灯や、仲見世のにぎわいを見ると、
お江戸の雰囲気を感じます。
海外の方も多く訪れる浅草寺ですが、
古都京都とはまた違う日本の心がある場所です。