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三十三間堂 歴史的背景と見所は?2018年通し矢の日程と場所 アクセスは?

三十三間堂は京都の冬の風物詩“通し矢”で知られています。
その三十三間堂の歴史的背景について、
誰が創建し、由縁は何か。
通し矢とはどんなイベントなのか、
開催日時と会場へのアクセスをお伝えします。

  

三十三間堂の歴史的背景と見所は?

三十三間堂が頭痛封じにご利益があるということをご存知ですか?

頭痛をはじめ頭や首から上の健康にご利益があると知られているのが、
京都の東山七条に建つ三十三間堂です。

正式名を蓮華王院といい、
平安時代末期に後白河上皇が平清盛に命じて建立した仏堂です。

南北に120mもある横長の仏堂の中に、
十一面千手観音像が一千一体も整然と並び立っていることで知られています。

お堂の中央にご本尊の千手観音様の座像があり、
その左右に長大な階段状の仏壇が据えられ、
そこに一千体の観音像がズラリと並ぶ様は、実に圧倒的な迫力です。

『三十三間堂』という名前は、お堂の中に建つ柱と柱の間が三十三もあることと、
観音菩薩さまは、三十三もの姿に変化して民衆をお救いになることから、
名付けられたと言われています。

後白河法皇は平安時代末期の第七十七代天皇でしたが、
幼い二条天皇に皇位を譲って、上皇から法皇となり、
権力を握っていました。

源氏と平家の戦いをあやつり、
武家を巧みに利用して法皇の権力を強化する一方で、
とても仏教信仰に篤かった人物です。

そんな後白河法皇が日頃から悩んでいたのが、
頭痛でした。

あるとき、夢のお告げで、

「法皇の前世は熊野にいた蓮華坊という僧侶で、
その蓮華坊の頭蓋骨が岩田川の底に沈み、
その頭蓋骨を貫いて柳の木が生えている。

風が吹くと柳の木が揺れて頭蓋骨に触れるので、
法皇の頭が痛むのだ。」

と、告げられました。

そこで法皇は、岩田川の底から頭蓋骨を見つけ、
三十三間堂を建立して頭蓋骨を納め、
柳の木をお堂の梁に使ったところ、
頭痛がきれいに治ったと言います。

そこから、この三十三間堂は頭痛封じのご利益があるとして、
多くの人が参拝に訪れるようになったのです。

三十三間堂では、毎年一月の成人式に近い日曜日に、
『楊枝のお加持大法要』と『通し矢』という弓の的当て大会が行われます。

『楊枝のお加持』とは、観音様に七日間祈願した法水を、
聖樹とされる柳の木でできた楊枝を使って、
参拝者の頭に注いで加持する儀式です。

後白河法皇の頭痛平癒にあやかった諸病を除く法要で、
頭痛封じにはとくに効くと伝えられています。

一月の楊枝のお加持には、
頭痛や首から上の不調に悩む人はもちろん、
諸病を取り除いて健康になりたいと願う大勢の人たちが訪れます。

一千一体もの観音像が並ぶ光景は、ぜひ一度お参りしてください。

三十三間堂の通し矢2018年開催日時

三十三間堂の通し矢は、京都の冬の風物詩です。

通し矢は三十三間堂で、
成人の日に近い日曜日に本堂横で行われます。

以前は、毎年1月の15日(成人式)に通し矢が開かれていましたが、
今では、第2週の月曜日が成人の日になった為に、
15日に近い日曜日に通し矢が行われる様になりました。

この日は、三十三間堂が無料(600円)で入れます。

本堂では『楊枝のお加持大法要』が行われます。

三十三間堂の東側の敷地には露店も出てます。

通し矢は江戸時代に武士が弓の腕を競いあった事が始まりとされていて、
当時は120mの長さの距離で的に当てた本数で競い合ったとされています。

通し矢では成人を迎えた男女の弓道有段者や称号者が、
約60m先の大的を射って腕を競います。

この新成人による通し矢は1951年(昭和26年)から行得れています。

通し矢2018年の開催日時

通し矢2018年(平成30年)1月14日(日) 

開会式:     7:45~
新成人男子    8:30~
新成人女子   10:50~
称号者     13:50~
決勝      14:30~
(予定)

射場は、三十三間堂の西側に設置され、
成人女性は色とりどりの振り袖に、はかま姿の出で立ちで弓を射ます。

この通し矢には、称号者以外は20歳だけの特権で、
ほとんどの人が一生に一度しか立てないので全国から来られてます。

通し矢で人気なのが成人女性の部です。

ほとんどの方が、娘さんの晴れ着を撮りに来られていますので、
最前列の人の目的が終われば順々に変わっていきます。

ただし、近くのポイントはカメラマンだらけで、
早めの場所確保が必要です。ここは入れ替えがほとんどないです。

三十三間堂 通し矢2018年 会場アクセスは?

通し矢2018年 アクセス

場所   京都市東山区三十三間堂廻町657

最寄りのバス停   京都国立博物館・三十三間堂前

京都駅から
「京都」駅では市バスD1のりば(100系統)またはD2のりば(206、208系統)へ
100、206、208系統で「博物館三十三間堂前」下車、目の前です。

または東福寺経由で京阪電車へ乗り換え
「東福寺」駅の次、「七条」駅から東へまっすぐ7分で着きます。
「京都」駅から25~30分なので直接歩く方も多いです。

京阪電車
「七条」駅から東へ徒歩7分
三十三間堂にもっとも近い電車です。

阪急電車
「河原町」駅から京阪「祇園四条」駅まで徒歩5分、
京阪「七条」駅から徒歩7分

地下鉄・京阪京津線
「三条京阪」駅で京阪本線へ乗り換え、
「七条」駅からは上と同じく徒歩7分です。

あとがき

三十三間堂の通し矢、
振り袖姿で矢を射る若い女性の凛々しい表情が素敵ですね!
成人を迎えた彼女たちの人生は、
大きな的を射ることができるのでしょうか?
力強く生きてほしいですね。

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