粋な大人の浴衣姿 着こなしのポイント 選び方と着付けの注意点はココ!

お祭り

粋な大人の浴衣姿 夏の夕暮れ時 絵になりますね!
大人っぽく上品に浴衣を着こなすためにはどうしたらいいのでしょうか
どんな浴衣を選び
どんな風に着付ければ
粋な大人のおんなを演出できるのか
そんな着こなしのポイントをお伝えします
この夏は“粋な女”で攻めてみませんか?

  

粋な大人浴衣の着こなしのポイントは

まず『粋な大人のおんな』を研究してみましょう
そのためには たくさんの浴衣姿を見ることです

雑誌でも写真でも 映画やテレビドラマなど
浴衣姿をどんどん見ることです

そして 勝手に評論家になって採点してみましょう

「この人は野暮ったく見える」
「この着方は涼しげでいい」
「帯が苦しそう」・・・・

浴衣姿をたくさん見ているうちに
自分自身の好き嫌いがはっきりとしてきます

好みが明確になってきたら
もう あなたの着こなしは完成しています

あとはその理想の形を自分の体に添わせるだけです

たくさんの浴衣姿を見た中で
「これはちょっと・・・」と思ったところは注意して
「すてきだな~」って思ったところは真似をする
生きた教材です

だけど 自分にとって 
良い着付けと悪い着付けを見分けたといっても
それはあなたが 好きか嫌いかということで
もしかしたら あなたが良く無い着付けだと思っているものも
その人にとってはベストなのかも知れません

勝手に評論しているのですから このことは秘密です
あなたが浴衣を着こなすときの秘技として
心に止めておいてください

あと 浴衣を着こなすポイントとして覚えておきたいことは
浴衣の本質です

浴衣はくつろぎ着です
着ていく場所には注意が必要です
「私はこれが好きだから・・・」そんな理由は通りません
周りにいる人を不愉快にさせてしまったり
失礼があるようですと 
あなただけでなく 浴衣がかわいそうです

夏に着る浴衣は 涼しげに見えることが一番です
『涼しげに』
浴衣は本当のところ暑いです
涼しさを求めるのなら洋服のほうがずっと涼しいです

だけど浴衣は ほんのちょっと暑いのを我慢してでも
着るだけの魅力があるのです

ココで着こなしのポイント
・くつろぎ着であることを忘れずに!
・涼しげに着る

粋な大人浴衣の選び方のポイントは

浴衣を選ぶとき
もう いろんな浴衣の着こなしをお勉強したアナタは
どんな浴衣が着たいのか 自分の中でイメージ出来ていると思います

浴衣姿はいろんな演出ができます
・可愛らしく見せたい
・上品に見せたい
・華やかに目立ちたい
・しっとりと粋に見せたい

ここは粋な大人浴衣の選び方ということで
浴衣の生地にはどのようなものがあるのかを紹介します

浴衣の生地には 綿・ポリエステル・麻・がありますが
ほとんどは綿です
ポリエステルのものは色が鮮やかで 皴になりにくい反面
通気性が良くないので 少々暑いです

麻の縮織 小千谷縮は夏用の着物地ですが 
高級浴衣として用いられることもあります

綿と麻 混紡の浴衣は シャリ感があって涼しい高級浴衣です

綿の浴衣にはコーマ生地が良く使われます
糸の太さや織り方によって値段もいろいろありますが
安価なものは一度洗うとコシがなくなるものもあります

綿絽(めんろ)
絽目(平織と捩織の併用)を織り出した透け感のある木綿生地
コーマよりも軽く 風を通し涼やかです
生地が透けるので下着や肌着には注意が必要です

綿紬(めんつむぎ)
紬織と同じような 節のある木綿糸を使ったハリのある手触りの木綿生地
独特の風合いで近年人気の素材です

綿縮(めんちぢみ)クレープ状になっている織り方
綿糸に撚りを掛けシャリ感のある風合いに織り上げた木綿生地
肌に張り付かず 風通しが良いので涼しいです

綿紅梅(めんこうばい)ワッフル状になっている織り方
薄手の地に太めの糸で格子状の凹凸を織り出した木綿生地
夏のお出かけにおすすめの上級者向けの浴衣生地です

絞りの浴衣
有松絞りは愛知県名古屋市の有松地方で生産される絞り染めで
江戸時代始め頃から現代に至る400年以上の歴史を持つ伝統工芸です
絞りの浴衣生地は 一般のゆかた生地より薄く 軽くてふんわり
独特の凹凸で肌にべとつきにくく 肌触りも優しい肌心地です

近頃は 南国ムード満載の浴衣も多く出回っていますが
やはり粋な大人浴衣といえば 藍染に勝るものはないと思います
白と藍色だけでは地味になりすぎないかと思われるのでしたら
柄の中に差し色を施した程度のものが良いと思います

浴衣と言えども高級品になれば 結構なお値段ですが
いいものはやっぱりいいと言える それだけのことはあります

粋な大人浴衣 着付けの注意点は

浴衣を着付けるとき 注意するポイントとして忘れてはいけないことは
『浴衣』を着るということです

つまり浴衣ですから
涼しく見える
楽に着ているように見える
ココが重要なポイントです

浴衣を着るとき 涼しく見えるように
下に何も着ないで 浴衣だけを着る=これは間違いです!

浴衣の下に ちゃんと汗取りになる肌着をつけること
肌着が汗を吸い取ってくれるので 
浴衣がベタ付かずに かえって涼しいのです

特に帯の下は一番よく汗をかくところですが
スポーツタオルを二つ折りにして 胴に巻いて浴衣を着ると
タオルが汗を吸い取ってくれるだけでなく
腰紐の収まりが良いので 着崩れを防ぐことにもなります
タオルを巻いておくことで 帯もギュウギュウ締める必要はなくなり
ゆったりした感じに着付けることが出来ます

襟元が詰まり過ぎていても 暑苦しく感じます
浴衣のかけ襟 下前の内側を少しほどいて
襟芯を入れます
襟が首筋に付きすぎないので 涼しく感じます

浴衣を着るときの下着はどうすればよいのか
悩んでいる人も多いようです

本来なら肌襦袢と裾除けを付けたいところですが
わざわざ用意できないようでしたら
カップインキャミソールのようなものでも大丈夫です

足さばきが良いように 
膝あたりまでの長さがあればよいのですが
ペチコートでも大丈夫です
ただし その場合も 吸湿性のよう生地を選ぶようにしてください

薄手の浴衣の場合 透けてしまうことがあります
できれば浴衣専用に長めのペチコートを
吸湿性の良い生地で作っておくのもいいと思います

機能性で言えば
お父さんのクレープのステテコなんて涼しくて歩きやすく
最高なんですけど
『それはちょっと・・・』ですかね

女性用のステテコも販売されていますので
宜しければそちらをどうぞ!

まとめ

粋な大人の浴衣姿で着こなしや選び方 着付けの注意点など
数々のポイントを提示しましたが
これは絶対的な決まりではありません
あくまで私個人の考え方です
ただ一つ言えることは
着物や浴衣は 好きになればなるほど
それに応えてくれますし
アナタを魅力的にするチカラになってくれます