祇園祭 宵山の見どころおすすめコース屏風祭とちまき売り唄の歌詞は?

お祭り

祇園祭は夏の京都の風物詩で 
日本三大祭りの一つです

7月1日の吉符入から始まり 
7月31日の疫神社夏越祭まで
たくさんの行事日程がある長いお祭りです

祇園祭には前祭りと後祭りがあり
それぞれの前夜祭が宵山です

『コンコンチキチン♪コンチキチン♪』

祇園囃子が響く中 
浴衣を着てそぞろ歩く京都の夜

鉾だけでなく 素晴らしい物をたくさん観ることが出来ます

  

祇園祭 宵山の見どころとおすすめコースは?

『山鉾巡行』は 前祭りは7月17日 後祭りは24日です

その前々々日から 宵々々山・宵々山・宵山と呼び
各山鉾町では 旧家や老舗にて伝来の
屏風などの宝物の披露も行われるため
屏風祭の異名があります

また
山鉾巡行の山や鉾は
中世のヨーロッパやペルシャ 中国から 
陸のシルクロードや海のシルクロードを経て伝えられた
ゴブラン織のタピストリー じゅうたん 
そして西陣織をまとって豪華絢爛に飾られています

コンコンチキチンのお囃子で巡行する山や鉾は
さまざまな美術工芸品で装飾された
重要有形民俗文化財が公道を巡るため
「動く美術館」とも言われています

それに対して『屏風祭り』は静の美術館とも言われています

町会所には山や鉾の懸装品が陳列され
厄除けの粽(ちまき)などが売られています
もちろん夜店などもたくさん出て 宵山を楽しむ浴衣姿の人々で賑わいます

四条通や室町通の鉾は混雑し 新町通の曳山は比較的空いているようです
宵々々山・宵々山・宵山へと近付くほど 混雑は増してきます
また 宵山の日は 夜遅くなるほど込み合います

屏風祭りを堪能するなら お昼間に行かれることをお勧めします
あたりが暗くなって 祇園囃子も活況を呈するころには
山や鉾を見て回り 屋台の出店を楽しんでください

「南観音山あばれ観音」や「役行者山護摩焚き」など
伝統行事が宵山期間に行われるところもあります

巡行中に行われる両傘鉾の棒振り踊りは宵山でも披露されます
また
前祭期間の宵々山と宵山の両日のみ露天商の夜店が出ます

この両日の18時以降23時までは四条通と烏丸通の一部が歩行者天国となります

後祭期間は全日とも露天商の出店も歩行者天国もありません
その代わり宵々々山からの3日間
17時から22時の間「エコ屋台村」が5箇所に設けられ
地元のレストランのテイクアウト食品や
スイーツ・地ビールの店などが出店されます

後祭は前祭よりも人出が少ないことが予想されるため
ゆっくりと楽しむことが出来そうです

祇園祭なので 祇園さん(八坂神社)へのお参りは 
それまでに済ませておきましょう

衹園祭 宵山 屏風祭り「町衆の秘蔵品展」はココ!

山鉾巡行の三日前から始まる前夜祭(宵山)で
祭りを支える京の町衆の家で行われている「屏風祭り」は
「町衆の秘蔵品展」といっても 十分に通用するものだと思います 

かつて京の町衆達の経済力は 世界中から珍奇なものを京に集めました
さらに
その財力で江戸時代の京都の美術工芸品を守り育ててきました

祇園祭の宵山は
そうした町衆達が年に一度
秘蔵している屏風絵などの絵画や工芸品を飾り
親戚知人を招いて振る舞い 鑑賞していました

祭り見物に来た人々に見ていただく日でもありました
数は少なくなりましたが いまでもその伝統を守り
洗練された伝統の美意識で住まいを飾り
もてなす知恵が連錦として伝えられています
室町通や新町通の町屋では この屏風祭りが行われているのです。

各山鉾町では「屏風祭」をしつらえるお家も少なくなりましたが
続けられているお家は表の格子を外して
秘蔵している屏風や美術品 調度品などを飾り 
祭り見物に来た人々にも 通りから鑑賞してもらえるようにしています

山鉾町の洗練された伝統を守り 文化を大事にしたいとの思いで行われ
山鉾見物に合わせ見逃せない宵山期間中の催しのひとつです

飾られるものに屏風が多いため「屏風祭」と呼ばれています


ただし 屏風祭は祇園祭の公式行事ではなく
一部有料のお家を除き 
個人宅や会社が個別に行っているものですので
お家に迷惑をかけないよう 節度を守ってご鑑賞下さい

鯉山の町会所飾り
奥にある見送りは16世紀 ブリュッセル製のタペストリーで
ホメーロスの叙事詩『イーリアス』に取材したもの
仕立て直されてはいるものの16世紀のタペストリーが伝世するのは極めて稀であり
大航海時代の東西交流を物語る貴重な資料として
「祇園会鯉山飾毛綴」の名称で国の重要文化財に指定されています

鯉山の町会所飾りは人気が高く 
時間帯により入場に長い時間がかかる所もあります

祇園祭 宵山のお土産グッズは町会所で ちまき売り唄がカワイイ!

宵山期間は
昼間から各山鉾町の町会所に展示されている宝物を無料で見学できます

ここでは各山鉾の御神体人形に因んだ利益があるとされる
お守り・御札・粽などを販売しています

また
各町会所にはスタンプや朱印が設置されており
朱印集めをする人もたくさん来られます

町会所は表通りに面したところもあれば 細い路地の奥にある所もあり
町会所の中には100年以上前から伝えられた建物もあります

祭の期間
一般の家や会社は白い提灯を掲げていますが
町会所の入口だけには赤い提灯が設置されていて
町会所の目印となっています 

町会所には町の人々や関係者が詰めています

孟宗山のように町内に居住住民がほとんどいないため
町内のオフィスビルの会社や銀行から従業員が浴衣姿で応援に出るところもあれば
蟷螂山のように近年町内に新しいマンションが次々に建ち
新住民の増加で町会所や粽売場が賑やかな所もあります

町会所では 粽のほか 扇子やお守り 手拭などが売られていて
 とっても素敵なデザインのTシャツは人気があります

ここで売られている“粽”は厄除け用として作られているので
笹の葉の中にお餅は入っていません

京都の家の玄関先によく飾られている粽がこれで
笹の葉で作られた厄除のお守りです
祇園祭で各山鉾の会所などで授与されています
京都の人は祇園祭になると厄除け粽を求め 玄関先に飾ります

粽の由来について少しお話ししましょう。
八坂神社の祭神であるスサノオノミコトが
蘇民将来という人の家で一晩の宿を求めた際
蘇民将来は貧しいにも関わらずスサノオノミコトを温かくもてなしました

それに感動したスサノオノミコトはお礼に蘇民将来に
「子孫を疫病から守る」と約束
目印として茅の輪を腰に着けさせました
その「茅巻(ちまき)」が転じて「粽(ちまき)」となったと言われています

粽を玄関に飾るのは「私は蘇民将来の子孫です」という目印なのです
また
多くの山鉾では小学生以下の少女が童歌を歌うのが名物となっています
この『ちまき売り唄』が 風情があってかわいいと評判になっています

祇園祭の宵山に行かれましたら 絶対にこの唄を聞き逃さないように!


 ちまき ど~ですか~!

♪厄除け 安産 お守りは  

これより出ます 

常は出ません! 今 明晩かぎり

御信心の 御方様は 

受けてお帰り なされましょ~♪

ちまき ど~ですか~!

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まとめ

祇園祭の宵山で ちまき売り唄を歌う子供たち
かわいいですね!
祇園祭の宵山は 40万人以上の人が訪れるということです
懐のものと迷子にお気を付けください!

せっかくの祇園祭の宵山なんですから
ぜひとも浴衣で お出かけください!
京都は 街のあちこちに レンタル浴衣店がありますので
京都旅行でお越しの方には とっても便利かと思います

そうそう!
浴衣を着た時には 鼻緒ずれにもご注意ください!


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