清水寺 歴史の見所と紅葉ライトアップ2018 清水の舞台改修工事はいつまで

秋の行事

あの『清水の舞台』で有名な清水寺を、
いつ、誰が建てたのかという歴史や秘密を探ります。
2018年秋
今現在、大改修工事中の清水寺ですが、
紅葉のライトアップは見られるのでしょうか?
『清水の舞台から飛び降りる』ということわざで知られる
清水の舞台はどうなっているのか、
成就院の特別公開はいつなのかなどをまとめてみました。

  

清水寺の歴史と舞台の秘密 いつだれが建てたのか?

ついに本堂の修復が開始されているのですが、
本堂(清水の舞台)は、
清水寺が創建された当時からずっとあったというわけではないのです。

何度か改修工事や焼失で失われており、
現在の清水寺の本堂は1633年に再建されています。

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清水寺の本堂はどんな歴史を歩んできたのでしょうか?
そして、どうして崖にせり出したような舞台が造られたのでしょうか?

清水寺の創建は778年の奈良時代まで遡り、
まだ京都に都が移っていなかった頃のことです。

賢心という僧がいました。

この方はずっと修行していたのですが、
ある日、夢を見て「北へ向かえ」というお告げを受けます。

そしてこの夢の通りに北へと進みます。

奈良から北へ進み京都へと至り、
険しい崖の近くに白衣を着た修行僧がいらっしゃいました。

賢心に気がつくとその白衣を着た修行僧が
「私はあなたを待っていた。私はこれから東へ向かうので、後を頼む」と言い残して、
去っていきます。

『え?何の事?』

なんて疑問に思っていた賢心は、
夢のお告げと共にさきほどの方の言葉で悟ります。

白衣を着た修行僧が千手観音の化身であると、そう悟った賢心は、
この千手観音の化身の白衣の僧がいらっしゃった場所に小さなお堂を建てて、
賢心もそこで修行にはげんだそうです。

こうして清水寺が創建されていったのです。

その小さなお堂を大改修をしたのが、
坂上田村麻呂という人物なのです。

あれ?聞いた事あるかも?という方もいらっしゃるかもしれません。

そうです、
彼は初代征夷大将軍に任じられた人物です。

そんな彼がどうして清水寺と関わりが?
なんて思いますよね。

実は清水寺の敷地は彼の家だったのです。

805年の10月19日に彼が48歳の時に、
この清水寺の領地を賜ったそうです。

そんな彼がある日、
清水寺の近くで妻に鹿を食べさせてあげようと狩りをしている時に、
賢心と出会います。

賢心は彼が鹿を殺めるという事を察し、
説法をしたといいます。

それに感激した田村麻呂はこの地にあった自宅をお寺にするようにと寄進して、
田村麻呂の家をお寺の本堂してしまいました。

そして彼は本堂となった自宅を大改修して、
現在のようなお寺の形になっていったそうです。

清水寺は長い歴史があり、
その中には歴史の教科書にも出てくる人物が関わっていたのですね。
まさか清水寺が坂上田村麻呂のご自宅だったとは、誰も思いませんよね。

さて歴史が分かった所で、
清水寺の舞台はなぜ、何の為に造られたのでしょうか?

それは清水寺がその場所に建っていたということに由来します。

何故堅心は、そこで千手観音様の化身と出会ったと確信したのでしょうか。

千手観音はもともと補陀落(ふだらく)という場所にいると言われています。

それは、
インドのはるか南にある島で、
そこには八角形の山がそびえ立っていると言われています。

つまり、山々が折り重なった島なのです。

日本では、
険しい山岳で修行することで悟るという「山岳信仰」というものがありました。

なので、険しい崖や山々などが、
インドの南にあるという補陀落と同一視されるようになったのです。

インドに行った事がない方が多いのですから、
それの代わりとなる場所が必要だったわけですね。

そこに、お堂や本堂を建てるのですから、
基本的には狭い本堂や、崖のギリギリに建つことが多かったのです。

清水寺も崖ギリギリに建立されました。
しかし、
清水寺はその本堂ではおさまりきらないほどの人数がご参拝に訪れる、
有名な観音様がいらっしゃるお寺として大人気でした。

そこで改装をする必要が出てきたのですが、
本堂が崖のギリギリに建っているため、
増築するにしてもどうしようもありませんでした。

そこで、
崖にせり出した舞台のようにして増築するという方法がとられました。

これを「懸造り(かけづくり)」といいます。

実は清水寺だけでなく、
他に山岳信仰を持つお寺などにたびたび見ることができるものなのです。

狸谷不動産というお寺でも、
この清水の舞台と似た懸造りをご覧になることができます。

つまり、この清水の舞台は、何も清水寺だけ特有のものではなく、
山岳信仰を持つお寺では、
崖ギリギリに建ったお寺が増築などをする際にはこの懸造りが用いられるのです。

何故、清水の舞台があのように崖の上に突き出たように建てられているのか、
その理由は、無理やり増築したからだったのです。

清水の舞台 大改修工事中!作業が見られる!?

2017年2月から始まった本堂の大改修で屋根が覆われ、
舞台の景色が大きく変わります。

2020年の東京五輪までには修理を終えたいということなのですが・・・・

今、「清水の舞台」で知られる京都の世界遺産・清水寺の本堂(国宝)が、
屋根修理の足場となる素屋根(すやね)で覆われています。

修理中も参拝通路を確保し、舞台に立つことはできるのですが、
右に舞台、左に京の街並みというおなじみの景色は当面見られません。

年間550万人が訪れる清水寺は奈良時代末の創建で、
本堂は焼失後の1633年に再建されたものです。

京都の観光名所の代表といえば「清水寺」で、
毎年それと同じくらいの拝観者が来られると予想されます。

その550万人が、前もって知っておかないと、
がっかりされるかも知れません。

観光に行こうかと思っている方にとっては、とても気になりますよね。

2008年~2020年度の予定で、
国宝や重要文化財の16棟のうち9棟の大修理を進めています。

これほどの規模の修理は再建以来で、予算は40億円。
国が55%を補助するということです。

子安塔(こやすのとう)や轟(とどろき)門など7棟ではほぼ終わり、
本堂と釈迦堂の本格的な修理に入ります。

 舞台は高さ約12メートル、幅約22メートル、奥行き約9メートル。

明治中期の大修理や1950年のジェーン台風で屋根が傷んだ際のほか、
1964年~1967年に本堂を修理しました。

以来50年ぶりとなる今回は、
主に屋根の檜皮(ひわだ)のふき替えや壁の塗り替えをするそうです。

素屋根は年初めから組み立て始め、徐々に本堂が覆われ、
今はほとんど見えなくなっています。

清水寺の工事はいつから始まったのでしょうか?

実は、
清水寺の工事は2008年(平成20年)から11年計画でずっと進められています。

なので、
今から始まったものではなくじっくりと時間をかけて進められていたのです。

一昨年には三重塔などの修復が終わり、
次はついに清水寺の本堂となったわけです。

そして、
いつから清水の舞台の工事が始まるのか。
それが
実は2017年の年明けから徐々に始められ、
1月31日頃から改修工事が始まったそうです。

「え?じゃあ、もう清水の舞台はもう見れないの?」と残念がるかもしれません。

しかし実際にずっと見られない、というわけでないようです。

京都府教育庁指導部文化財保護課の計画書などによると、
まずは檜皮葺の屋根を葺き替えをしてから、
舞台の損傷などを補修するということだそうです。

また2021年頃になれば、
新しい清水の舞台を見ることができるのです。

現在は仮屋根を設置して、
雨風に耐えられるようにしているところのようです。

なので、
今春頃からすっぽりと清水寺の本堂(清水の舞台)は覆われてしまっています。

しかし、
それでは有名な清水の舞台を含めての写真がちょっと味気ないものになってしまう!
と思ってしまいますよね。

しかし、
そこはやはり考えられていて、
改修工事の際には透明のシートで中の様子が分かるようにして、
作業風景などが分かる様に作業しているそうです。

こうすることで、内部構造など、
普段見ることのできない貴重な部分を拝見することができます。

改修工事も清水寺ならではということで、
普通の工事現場なら、スチール製の足場が組まれているところを、
清水寺の足場は木製でできていて、それがまた味があっていいんです。

なかなか普段は見られない場所が見られるとしたら、
それはそれで価値がありますよね。

何せ、昭和年間に一度修復されてから、
50年経っています。

以前に清水寺の本堂の内部などがご覧になれたのは50年前です。
そう考えると次、
この改修工事の際に中が見られる機会がいつあるのか分かりません。

清水の舞台の写真が撮れないとがっかりしないで、
この内部の様子を写真におさめておいて下さい。

今後50年はこのような光景をご覧になることはできませんよ!

今しか見れない清水寺に行く価値あるんじゃないですか?
すっぽりと覆われた限定素屋根バージョンも観ておかないと。

それはそれで、
きっと改修工事が終わったら、
価値のある1ショットになっているのではないでしょうか?

清水寺の紅葉ライトアップ2018成就院庭園特別公開はいつ?

世界を魅了する清水寺は見所がいっぱいの名所ぞろいです。

深紅の紅葉と名建築が織りなす絶景
清水寺本堂の『清水の舞台』から境内や京都市街地まで見下ろす眺望はまさに絶景、
必見です。

奈良時代後期に、延鎮上人が開き、
のちに坂上田村麻呂が創建しました。

本堂『清水の舞台』の下に広がる渓谷は『錦雲渓』と呼ばれ、
足元の約1000本のヤマモミジが紅に染まる様は、
その名の通り錦の雲の上に浮かんでいるようです。

釘を一本も使わずに139本のケヤキを組み上げた清水の舞台は、
見事のひと言!ですね。

清水寺の境内にある三重塔は、
現存する三重塔としては日本最大級で、
紅葉と三重塔の朱色が織りなす調和は、秋ならではの彩り、
秋晴れの空とのコントラストがとても美しいです。

国内外からの観光客が集まる大人気スポット清水寺は、
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名ですが、
舞台の下一面を秋景色が埋め尽くす光景は圧巻です。

産寧坂や八坂の塔などの観光名所に囲まれたエリアでもあり、
京情緒あふれる坂道を散策しながら、知恩院の紅葉もすぐそこです。

紅葉の見頃は、
色づき始めるのは11月下旬
見頃は12月上旬位でしょう。

紅葉のライトアップは11月17日から12月2日まで
17時30分~21時までです
大人400円 小中学生200円

混雑を避けるのでしたら、開門直後がおすすめです。
昼と夜の入場者を入れ替えるので、お昼の人は一旦出なければいけません。
5時位から並んで待つようにしましょう。

清水寺の成就院庭園特別公開は、

11月17日から12月2日までです
こちらの拝観時間は、
朝 9時から16時と 18時から20時30分で、こちらも入れ替え制になっています。
大人600円

あとがき

『清水の舞台から飛び降りるつもりで・・・・』
っていう言葉、何回使っただろう。
本当は飛び降りるつもりなんか無いくせに。
自分の心の迷いに踏ん切りをつける合言葉なのでしょうか?